>>148
竜騎士07:作品毎に「魔女」の意味合いは異なりますが、ほとんどの場合、個人の立場でなく、神のように、世界や状況を俯瞰で見ることが出来る立場を持つ人物を指していると思います。
私は物語を描くことを、大きなゲーム盤の上に駒を配置し、それらがそれぞれに動き、ぶつかって起こす物語をそのまま書き記していると考えています。
すると、駒の意見でなく、駒を動かし、ゲーム盤とゲームの状況を俯瞰している“プレイヤー”の意見や感情が欲しくなる時があります。
そのような立場の人物に、「魔女」という名を与えているような気がしています。
同時に、プレイヤーの手が駒を動かすように、魔女もキャラクターたちを、物語が不思議なものになるように動かしてくれていると思っています。
つまりは、魔女とは竜騎士07の世界のトリックスターなのかもしれません。
あるいはカレイドスコープかも。
ランダムに現れる美しい模様のひとつひとつに善悪の区別はなく、ポジティブもネガティブもありません。
ただ、美しく動く模様を見たい魔女の手によって、クルクルと回されているだけ。
つまりは魔女たちの与える影響というのは、まさに「神の気紛れ」なのかもしれませんね。
今後も、興味深いテーマを見付けたら、それを魔女の視点で俯瞰して、新しい物語の「種」にしていきたいなと思っています。