『蠱毒の大穴』の守護者、餓食孤蟲王は
歓喜に震えていた。この間の男女…ヘッケ
ランとイミーナに続いて、またしても蟲の巣
となる者達が下賜されるというのだ。
しかも今回は人間ではなく妖怪…魔女だと
いう。しかも二人。
まもなくマーレが一人の金髪の少女と銀髪の
女の髪を掴み、引きずりながらやってきた。
二人の顔は原型を留めないほどボコボコにされ
四肢はあり得ない方向に曲げられていた。
「アインズ様がこの魔女二人も新しい巣に
してくれとのことです。」
そうマーレは言って魔女…アニエスとアデル
をゴミのように放り投げた。
餓食孤蟲王は歓喜の声でアインズに礼を述べ
ると、配下の蟲達に魔女達を餌にするよう
告げた。
その瞬間、蟲達は魔女姉妹に襲いかかり、
口から、鼻から、耳、目、肛門、性器、毛穴
など体のありとあらゆる穴に入り込んで内蔵や
肉を食べ、血をすすり、骨をしゃぶって
卵を産み付けていった。
魔女姉妹は生きながらおぞましい蟲達に食べ
られ寄生され卵を産み付けられ…まさしく
ヘッケランやイミーナと同じ苦痛を味わった
のである。
その後、大穴には醜悪に膨らみ、真ん中に人
間の顔らしきものがある肉塊が二つから
四つに増えたという。