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※1988年のコラムです
http://ameblo.jp/koorogiyousyoku/entry-11281005482.html

 オタクに関していくつかのご意見をいただいた。
オタクにもいろいろなレベルがあるのだが、特に問題なのは、
   他人の感情を完全に無視する
という奴である。

 つまり、普通の人間は、社会生活を行ってるとしばしば、「おっと、
顰蹙(ひんしゅく)をかったかな?」と不安に思うことがママあるので
ある。正常な人間とはそういうものなのである。ところがどっこい、オ
タクの場合はそ−ではないのである。なぜだかわからないのだが、オタ
クの人達は他人に不愉快な思いをさせることを、屁とも思っていないの
である。だから、うんざりしている人を前にして、自分の趣味に関する
チマチマしたウンチクを、いつ果てるともなく開陳したりするのである。

 一般的に言われているオタクの定義には、「人に迷惑をかけるマニア」
というものがあるそうだが、私に言わせれば、それは表面だけしかみて
いないのである。私の観察したところによれば、オタクの本質は「社会
性の欠落」にあるのだ(だから趣味に深くノメリ込むとも考えられる)。
そして、迷惑をかけるだけではなく、迷惑をかけていることに気付いて
さえいない。さらには、注意して気付かせてやったとしても、「なんだ
かウルサイ人がいるなぁ」ぐらいのことしか感じないのである。

 オタクをみていると、時々ギコチなさを感じることがある。そのギコ
チなさは、どうやら「一生懸命人間のフリをしているギコチなさ」みた
いなのである。そう、オタクとは、病んだ現代社会が生んだ天然のレプ
リカントなのだ。だから「オタク」というものは、ものすごく奥が深い