りおつん「なぜ『いい日旅立ち』を選んだかというと、自分の歌とコンプレックスに向き合うためです。この歌詞の意味をそのまま表現はできないけど、自分の状況と歌詞を重ねて歌いました。

私は昔からハスキーボイスの低い声で、周りの友達はみんな可愛い声なのに、私は1人だけガラガラ声で男子より声が低いことに悩んで、周りと比べるようになって、ずっとコンプレックスだった。アンパンマンの歌も可愛く歌えなかった。それでも歌がずっと好きだった。

声は生まれつきだから変えることができないし、モノマネしても可愛い声が出せない。私は一生こんな声なんだ…ってよく泣いていた。なんで私だけこんな声なんだ、お姉ちゃんみたいにもっと可愛い声に生まれたかった、と。

そんな時にディズニーの『アナと雪の女王』に出会って、「エルサになりたい!」と思って、コスプレして毎日毎日歌ってた。声はガラガラだったけど、それでも歌うことが好きだった。

ある日AKB48がテレビで『大声ダイヤモンド』を歌った瞬間、衝撃が走った。画面に釘付けになって「私これになりたい!」と思った。録画を何回も繰り返し見たのを今も覚えて