市営住宅の猫40匹余 市が保護|NHK 東海のニュース
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180609/5410221.html

名古屋市の市営住宅で、多数の猫を飼っていた女性に対し、市が強制的に退去させる手続きをとった問題で、市は40匹あまりの猫を保護しました。
名古屋市北区の市営住宅に住む40代の女性は、ペットの飼育が禁じられているにもかかわらず多数の猫を飼い、ことし3月に裁判所から住宅の明け渡しを命じる判決を言い渡されたあとも応じなかったため、名古屋市は強制的に退去させることができる手続きをとりました。
こうした中、市は、8日、女性からの申し出を受けて、飼育されていた猫41匹を保護し動物愛護センターに引き取りました。
8日は約10人の職員が4時間あまりをかけて運び出しましたが、住宅からは2匹の死体も見つかったということです。
保護された猫は検査の結果、いずれも健康状態に問題はありませんでした。
この問題をめぐって名古屋市の河村市長は「猫に罪はない」として処分せず、引き取り手が見つかるまで保護する考えを示しています。
動物愛護センターの横井伸行所長は「これだけの数の猫を一度に保護したことはない。インターネットに情報を掲載するなどして、新たな飼い主を探したい」と話していました。
一方、女性の退去期限は6月11日で、近く強制執行が行われる見通しとなっています。