或いはいつか親父さんと和解して幻想少女から足を洗うというのも一つの結末だよね
恋の炎が燃え尽きたとき魔理沙は幻想を追うことをやめ、魔法を使えるだけの人間としての人生を始めるんだ
だけど一度踏み外し、そのままどこかへと飛んでいってしまったのにその道にさえ目を背けた魔理沙を受け入れる人は最早いないんだ
そんな宙ぶらりんの魔理沙ちゃんだけどすっかり成長してしまったことで世代を繋いでいくことで種を広げる人間の儚さと強さを再認識し、死に行く親父さんや兄弟達とその子供達と会って血を分けた家族としての霧雨魔理沙さえ噛み締めるんだ
最早恋の魔法使いではなくなってしまったけど一つの誇りを持った職業:魔法使いの少しだけ不思議な人間として全てから一歩引いた場所でひっそり、けれど強かに生きていくんだ

でもそんな大人しい落とし処なんてまりちゃんに求めてないんだ!!
魔理沙ちゃんは人間という現実から生まれて飛翔する幻想であるから素晴らしいのであってそこまで行ったならいっそ地べたに叩きつけられるか宇宙まですっ飛ぶかのどっちかじゃないと満足できないんだ!