クルーツさんは、95日間に及ぶコーデロさんの闘病生活を詳細に書き留めていた。

 コーデロさんは最初の3週間近くを集中治療室(ICU)で過ごした後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の合併症である血栓症のため、医師団の判断で右脚を切断した。数か月にわたり昏睡(こんすい)状態だったが、5月上旬に意識を取り戻し、目だけを動かしてコミュニケーションを取れるようになった。

 だが、筋萎縮によってコーデロさんの体重は29キロ減少。6月中旬になっても身動きも話すこともできないままで、両肺の移植を待っている間に亡くなった。