中国では明代初期に、仏教が弾圧の対象になった時代がありました。
そこで在家居士たちは法灯を守るべく、
南華密教(なんげみっきょう)の教義の全てを
『西遊記』
という小説のなかに様々な比喩や暗喩のかたちで密かにもぐりこませました。 https://tooka.exblog.jp/15791451/

『西遊記』では、仏の道を進むときに遭遇する障害を、妖怪という比喩で示しています。
孫悟空が多くの妖怪に勝てるということは、つまり、功法の実践によって「空」を悟った人は、
修行中におこる障害を克服することもできる、という意味です。 
https://tooka.exblog.jp/15828076/

石からサルが生まれる意味は、まず、石とサルについて、その意味を知らなければなりません。 
「石」は、よく「頑石」(がんせき)といわれ、「頑性」を意味します。
つまり、洗礼されていない人間の本性のことです.
ハートのことです。
「サル」はよく「心猿」と言われ「心」(こころ)を意味します。
つまり、ハートのことです。
したがって、「石からサルが生まれる」ということは、
「洗礼されていない人間の本性から心ガ生まれる」ということです。 https://tooka.exblog.jp/15863879/

「玄奘法師」は「三蔵」で「経典研究者」、「孫悟空」は「悟空」で「功法実践者」、「猪八戒」は「悟能」で「戒律守持者」、「沙和尚」は「悟浄」で「寺院経営者」という風に、それぞれの立場で進むべき仏の道を指し示す。 例えば、物語の主役が「三蔵」ではなくて「悟空」なのは、「悟り」への近道は「功法」の実践にこそあり、「経典」を読むことではないということを表している。

そして、修行の妨げになることや人生の陥穽は、妖魔として表現され、禄位への渇望のことを「黄袍怪」、金銭的誘惑のことを「金角・銀角」などと譬え、「悟空」の手に負えない妖怪に対しては様々な神や仏を登場させて解決し、現実の欲望などへの対処法を教えている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B5%E6%98%8E%E6%BE%84#%E5%8D%97%E8%8F%AF%E5%AF%86%E6%95%99%E5%AD%A6

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98#%E8%A5%BF%E5%A4%A9%E5%8F%96%E7%B5%8C
旅の終盤、とうとう天竺にたどり着いた一行。底のない渡し舟で川を渡る。そのとき、上流から三蔵の抜け殻である死体が流れてきて、三蔵は凡体を脱することができたと喜ぶ。