▲勅使河原大鳳(てしがわら・たいほう)は、昭和3年、北海道に生まれた。17歳のときに感ずるところがあって、
道≠志す。18歳から東京で学生生活を送るが、同時に、生長の家≠ノ入信して宗教活動に励む。
 その後、清水市の三五教=iあなないきょう)に霊学を求めたが、期待はかなわなかった。三五教は
御承知のように、霊的には大本教の分派である。生長の家もしかりである。やがて、友清歓真が創設した
天行居=iてんこうきょ)で学ぶが、このころ、ようやく師の紫龍仙(しりゅうせん)と巡り合う。
 もちろん、偶然の出会いということではなく、生まれてくる前からの約束事、予定調和だった。
 爾来、紫龍仙の門で玄学を研鑽(けんさん)し、霊的使命の幽齋(ゆうさい=祈願神事)に尽力し、霊統の灯を
継いだ。
 そこに至るまでは、自身でも立て替え建て直し宗教(大本教、三五教、生長の家、天行居など)を遍歴したが、
これは人生経験として歩まされた道だったのである。