叔母から、末期のガンで医者に見捨てられたと泣きながらとーちゃんとこに電話があったらしい。

ばぁさまのことは、面倒見たがらず家とも関わりたくなさそうで、葬儀をきっかけにもうそのまま疎遠になるのかと思っていたけど、死を目の前にすると変わるんだなと思った。

いとこには面倒見ないって、ばあ様の生前に宣言されてたからな。
ばぁさまへの対応をみて育ってるから因果応報とでも言うのかね。しょうがないね。

でも、とーちゃんも、かーちゃんも、叔母に対して怒ってたのにさ、二人して心配してんのね。
とーちゃんなんて泣いてしまったらしい。
お人好しっていうのか、情にあついなぁって思う。
とーちゃんとかーちゃんの、そう言うところ、大好きなんだよね。
そんな風でありたいなって思う。

先生はどれくらいかとも言わなかったらしい。
もうすぐ退院してくるらしい。
時間を見つけて会いに行ってこような。
奇跡は起きるかね。