超越期の感覚をわかってもらえただろうか。
老年期と違うことがわかるだろう。
老年期はあくまでも人間なのだ。
カルマの輪廻の中にいる。
人間としては成熟した段階である。
あらゆる自我の経験をしてきた。
人生の哲学や自然の摂理を理解している。
彼ら老年期は長老のようなものだ。
人に慕われ相談されることも多いだろう。
その豊かな人格によって信頼されることだろう。
しかしいまだに人間なのだ。
人間を超越していないのだ。
超越期は人間を超越する。
自我を超越する。
それによりカルマの輪廻を超越する。
それが超越期なのだ。
超越期とは物質世界を超越し、
人間を超越し、この現象界すべてを超越するのだ。
超越した先に何が見えるか。
それはもうすでに説明した。
そしてその感覚は老年期にはけしてわからないのだ。