実に残念なことではないか
らちもない妄解を覚えて、真面目に潜修している人を見ては有名人ぶり嘲って大笑しているのだ

うぬらのごとき頑空無記のカス見解など、
四五日まゆをしかめていれば小僧でも気のつくことであろうに

かかる仏祖をも手を持て余すような厄介者になって、
最初のうちは信ずるものも少しはあるが、そのうちに正体があらわれ、
そのうち真面目な俗人にも及ばないことが分って、とうとう周りからも忌み嫌われ、
結局は行方不明になって行くのである