>>597
どう見てもソウルメイトなんかじゃない
これが本当の現実だよ
https://www.e-heartclinic.com/kokoro/senmon/f20/f22_delusional_disorder.html

F22.0 妄想性障害 Delusional disorder
疾患の具体例
42歳、女性。独身の会社員。テレビに出ていたある男性歌手が、自分に好意をもっていると思っています。
なんとか直接会いたいがために、その男性歌手の家を突き止めました。
家の前で待ち伏せし、話しかけましたが無視され、ショックを受けます。
それでも何度もラブレターを送り、家の近所や駅などに足を運んで、会える機会を作りました。
しかし、男性歌手と一緒にいた事務所スタッフから苦情を言われ、
「相手が自分を好いているのに、引き裂かれるのはおかしい」と怒りを感じました。
逆に、自分から事務所に苦情のメールを何通も送り続けましたが、肝心の男性歌手からは何の反応もなく、イライラを募らせていました。
そうした女性の行動を、同居している親が「おかしい」と気づき、病院に行くことになりました。
医師からは「妄想性障害」と診断されました。

症 状
妄想性障害は、1つまたはそれ以上の妄想が持続的に生じます。
数ヵ月以上、時には生涯にわたって発展することもあります。
通常、他の精神疾患の症状は見られず、幻聴や感情鈍麻など統合失調症の既往歴もありません。
ただ、時折、抑うつが現れたり、幻覚や幻嗅(実際にはない臭いを感じる)が現れたりすることもあります。
高齢の患者さんでは特にそうした様子が見られます。
また、病識がなく、妄想の内容を他人から「不条理である」と言われても、受け入れられません。
患者さんの多くはイライラしやすく、不機嫌な気分で過ごしています。
妄想の内容は実にさまざまで、『DSM-5』では主に下記の5つに分類しています。

被愛型…
ある人物が自分に恋愛感情をもっていると思う状態で、その人に接触しようと行動することもあります。
通常、有名人や職場の上司など、自分より位が高い人が妄想の対象になります。

誇大型…自分は卓越した能力、見識をもっていると思う状態。
例えば、何か重大な発見をした、著名人と特別に親しいなどという妄想をもちます。
(中略)

特徴
妄想性障害の生涯有病率は0.2%と推定されています。もっともよく見られるタイプは「被害型」です。
「嫉妬型」は、男性に多いと思われますが、妄想性障害全体の発生頻度にあまり性差はありません。
普通、中年期に発病しますが、自分の身体が醜いと思う妄想(醜形恐怖)は若い人に起きることもあります。

経 過
統合失調症に比べると、心身の機能は良好です。
ただ、妄想性障害の症状が安定していると思ったら、あとから統合失調症を発症する人もいます。
妄想性障害の症状はそれほど幅広くなく、妄想に限られます。
しかし、症状が重い人は職場や家庭でうまくいかず、社会から孤立してしまう場合もあります。
(後略)