スカルソープは地味な霊能者である。経験からいうとすでに30年近くになるが、派手な活動をせず、コツコツと体験を積み重ねながら、つねに修養を心がけている真摯な学徒という印象を受ける。

本当はすべての霊能者がそうあらねばならないのである。
ところが、これは日本の霊能者にも言えることであるが、霊能が出始めると偉くなったような錯覚を抱き、まわりの者にもてはやされると、その錯覚を一段とエスカレートさせ、偉そうな言葉を吐き散らし、ご大層な前世を自慢し、法外な金銭を取り出す霊能者が多すぎるのである。