双子の魂、ある神話の構造

グノーシスによればこの世界の唯一神は
偽りであると説かれる
絶対唯一として己を崇めさせる主は
実は更なる至高の存在の真似事をして人から叡智を奪い
その事を忘却の彼方へ消し去った

グノーシスの宗派によっては
キリスト教で誘惑の象徴とされている蛇こそが
人に叡智を吹き込んだ至高神の息吹であるとさえいう

シュメールの神々である彼らは
キリスト教によって迫害後
シルクロードを経て変容をとげる
それが時間的歴史、事実として認識されていることだ
しかし通説的に捕らえている時間など
彼らの前では何の意味も持たないだろう

彼らは島国に流れ着いたとき新しい依を得た
アマテラスとスサノオである
そのとき彼らは兄と妹から姉と弟に反転するのである

歯車がぐるりと回り、再び宇宙は反転する
美しい妹が蘇り、最愛の兄へと近づく
双子の魂は、その宇宙を映す