あらゆる困難、不快、問題は、平衡力の働きと関係がある。いずれにせよ平衡力に抵抗しても無意味であり、平衡力は何がどうあっても自分の仕事をやってのけることになる。
結果を取り除こうとする努力は、何にもならない。かえって、状況は深刻化するだけだ。
平衡力に対抗する唯一の手段は、原因の除去、すなわち平衡力を産みだすことになった重要性の過剰ポテンシャルを低くすることにある。

どの人も重要性という基礎の上に築く作業に携わっている。その後、壁をよじ登って越えようとするか、それとも頭から壁に激突して穴を開けようとする。
障害を克服しようとする代わりに、壁が崩れるよう、基礎部分のレンガを引き抜いてはどうだろう。
もしあなたが問題だらけの状況に遭遇したならば、どこでやりすぎたのか、どこをつかまれてしまったのか、何に過剰な意義を与えたのか、突き止めてみよう。
そして、自分が重要性を与えたものを突き止めたら、それを縁を切ろう。
壁は崩れ、障害は自壊し、問題はひとりでに解決される。障害を克服しようとはしないで、重要性のレベルを引き下げればよいのだ。