聖者的虚弱の問題に耐えきれなかった人々が選んだ方法とは、
エゴへの盲従によって精神活動を活発化させることだった。

これと全く同じ現象が、精神の退行だ。
自立能力を失った精神は、やり直しの為により子供の段階へ帰ろうとする。

だが一部の知者達は、退行せず、"私"という自意識を中心とした
言語の世界を超越する方向を見出し、精神の更なる高みに辿り着いた。