あなた「…………」

あなた「………………」

あなた「……………………」
 
 
璃奈ちゃんが居なくなり、急に静かになった室内。
目隠しをされ、周りが一切見えないこの状況に、急に不安が押し寄せてくる。
 
 
あなた「あ、歩夢ちゃん……? 居るよね? そこに居るんだよね?」

歩夢「ふふ。怯えちゃって可愛い。ねぇ、覚えてる? 同好会の皆で肝試しした日の事」

歩夢「昼間は自身たっぷりに『お化け役は私に任せてよ!』って意気込んでたのに、いざ本番になると、真っ暗な中1人で隠れるのが怖くなっちゃって」

あなた「覚えてる……。結局私は進行係で、代わりに歩夢ちゃんがお化け役をやってくれたんだよね」
 
 
自分が壊してしまった幸せな日々。
忘れたくても忘れられない思い出が沢山ある。