きな子「どうもっす!鬼塚商店っす!いつもありがとうっす!」
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ブオオオオオオ・・・
キイッ
バタンッ
きな子「よっこいしょっ・・・・・・」ズシッ
ガラガラッ・・・
きな子「どうもっす!鬼塚商店っす!!発注頂いた分配達に来たっす」
ドサッ・・・
千砂都「・・・・・・あ!きな子ちゃん!!お疲れ~」クルッ
きな子「千砂都先輩、いつもありがとうございますっす」
千砂都「伝票にサインいるでしょ?ちょっと待ってね、手洗うから」ドタバタ
きな子「すんませんっす!まだトラックから下ろす品あるんでちょっと待って下さいっす」
千砂都「あ、うん!」 鬼塚商店はこのままどこに向かっていくのか
このままずっと続いてほしい気がする この事務所には普段私しかいないですから、何でも自分でしないといけないんです(意味深) 昨日の夜まで出張に行ってたもんで書く暇ありませんでしたm(_ _)m
今夜から再開できると思います
保守ありがとうございます ────
──
~フェスティバル会場~
ガンッ ガンッ・・・
ガガガガガ・・・・・・
四季「師匠、設置はこんな感じでどうかな?」
璃奈「うん、良いと思う。この要領でブースを全20ヵ所設置すれば大丈夫だよ」
四季「このペースなら、今日中に完了できるはず」
璃奈「私は工場に戻って別の仕事するから、フェスティバルの会場の方は四季ちゃんに任せるね」
四季「了解」
委員長「おーい!!お疲れ様~!参加店舗用の出店ブースの設置は順調かな??」
璃奈「あっ、こんにちは」
委員長「・・・・・・うわぁ~、凄いね!こんな本格的な厨房設備なら参加するお店の方々は全力出し切れるんじゃないかな」ニコニコ
四季「これくらい、私と師匠なら朝飯前」
委員長「さすがだね!」
璃奈「ところで、私は他の仕事があるから会場は四季ちゃんに任せて帰るけどいいよね」
委員長「あ、うん!忙しいのに引き受けてくれてありがとね」
璃奈「どういたしまして」
委員長「・・・・・・あ、やば!私もそろそろ行かないと!!」
璃奈「それなら送って行こうか?」
委員長「えっ!?いいの??めっちゃ助かる~!!」
璃奈「じゃあ、私のハイエースに乗って」
委員長「うん!よろしく~」
璃奈「じゃあ四季ちゃん、何かあれば連絡してね」
四季「はい、わかりました」
璃奈「────どこまで送って行くといい?」
委員長「────え~っとね・・・」
四季「さて、私は今日中にこの仕事を完了させる・・・・・・」
ウィーン
ガッ ガッ ガガガガガ・・・
「作業中、ごめんあそばせ」
四季「・・・・・・!?」クルッ
四季「あ、はい。何か御用でも」
「本番に向けて会場設営の方は順調ですのね」ニコッ
四季「まぁ、これくらい私にとっては簡単な仕事」
「簡易的な厨房設備とお聞きしておりましたので本番の為に視察に来てみたのですが、これほどしっかりとした設備ならばわたくしも存分に本気を出せますわね」
四季「お褒め頂きありがとうございます」
「ま、グランプリを獲得するのはわたくし以外にあり得ませんが」
四季「凄い自信・・・・・・」
「当然ですわ、わたくしが経営するラーメンチェーンは全国一と言っても過言ではありませんのよ?」
四季「そうですか」
「お~っほっほっほ!!・・・・・・それでは、わたくしは本社に帰ります」
四季「お疲れ様でした」
「そういえば、運営委員長はいらっしゃいませんの?」
四季「委員長ならば先程私の師匠と一緒に帰ったようです」
「そうですの、挨拶だけしておきたかったのですが仕方ありませんわね」
四季「はい・・・・・・」
「あ、ところであなた」
四季「はい」
「りんちゃんラーメンお台場店というラーメン店は、ここからどれくらいの時間で辿り着くかお分かりになるかしら?」
四季「ああ、あの店ならばそんなに遠くないはず」
「そうですの、それなら少し寄り道して行こうかしら・・・・・・あ、お仕事の手を止めさせて大変失礼しましたわね」
四季「いえ」
「では、当日を楽しみにしておりますわ」
四季「はい」
────
──
~かすみの店・昼休み~
かすみ「げっへっへ・・・・・・」ニチャア
メイ「おい店主~、腹減ったぞ!賄いは私が作ってもいいか??」
かすみ「んん~??かすみんはグランプリ取るための策を練るために忙しいんですっ!」
メイ「あ~、了解~。黒澤さん、昼飯たべましょう」
ルビィ「う、うんっ!」
メイ「なんかラーメンを毎日食べるのも飽きてきたよなぁ~、たまには汁なしにでもしてみるか・・・・・・黒澤さんもそれでいいですか~?」
ルビィ「ルビィ何でもいいよ!汁なし美味しそうだね!」
メイ「とはいえ、作ってみたことはないから失敗しても怒らないでくれよな」ハハハ
ルビィ「うんっ!ルビィも手伝う!!」
かすみ「────りんちゃんラーメンをフェスティバルの会場でお手軽に食べるには~・・・・・・」ブツブツ
メイ「黒澤さん、麺量適当でもいいだろ?」
ルビィ「ぴぎゃっ!ル、ルビィたくさんはたべられないよぉ」オドオド
メイ「あはは!さすがにそこは考慮してるからビビらないでくれよ~」アハハ
かすみ「────結局何かを減らすにしてもバランスが悪くなるだけですし・・・・・・手間も掛かるから出張調理には不向きですよねぇ・・・・・・」ブツブツ
メイ「黒澤さん出来ましたよ!超適当だけどな!」アハハ
ルビィ「うわぁ、ありがとう!美味しそう~」
メイ「お~い!店主~!!店主の分も出来たぞ!!」
かすみ「・・・・・・・・・・・・」ブツブツ
メイ「なんだよ、出店が決まってからというものの、休憩時間の度にブツブツ1人ごと言ってるし・・・・・・」
ルビィ「いただきま~す!」
ガラガラッ
「休憩時間中に失礼致しますわ」
メイ「ん?どこの業者さんだ??」
「業者ではございませんわ。まぁ、強いて言えば中須店主の敵・・・・・・と言った方が分かりやすいかもしれませんわね」
メイ「敵~??」
ルビィ「はむっ、んむっ・・・・・・」モグモグ
ルビィ「ぴぎっ!・・・・・・お、お姉ちゃん!?」ビクッ
ダイヤ「あらっ!?ルビィ~!!会いたかったですわ~!!」
ルビィ「えへへ~」
メイ「お姉ちゃん??黒澤さんの??」
ダイヤ「ええ、黒澤ルビィの姉、黒澤ダイヤですわ」
メイ「黒澤ダイヤって・・・・・・静岡に本店がある全国チェーンの・・・・・・」
ダイヤ「ご存知頂いているとは恐縮ですわ」オホホ
メイ「その黒澤社長さんがウチに何の用なんだ?」
ダイヤ「まぁ、我が妹の働き振りを見るためと、中須店主がどのような方なのかお会いして確認しておこうかと」
メイ「ふ~ん・・・・・・」
メイ「おーい!店主!!お客さんだぞ!!」
かすみ「・・・・・・・・・」ブツブツ・・・
かすみ「げっへっへ・・・・・・」ニヤニヤ
メイ「おいっ!お客さんだってば!」
かすみ「・・・・・・ふえっ!?」ビクッ
かすみ「だ、誰ですかぁ!?」キョロキョロ
ルビィ「店主、ルビィのお姉ちゃんだよ」ニコッ
かすみ「く、黒澤さんの??」キョトン
ダイヤ「黒澤ダイヤでございます。静岡県は沼津市に本店を構えるラーメン店、網元屋の創業者と申せばお分かり頂けるかしら」ニヤッ
かすみ「し、静岡・・・・・・?網元??わ、わかりませんねぇ」ウーン
メイ「店主・・・あの魚介出汁のラーメンが人気の全国チェーンのラーメン屋だよ・・・・・・」ヒソヒソ
かすみ「はえっ!?」ビクッ
ダイヤ「ダイヤお分かり頂けたようですわね」
ダイヤ「まずは、日頃からルビィがお世話になり大変感謝しております」ペコッ
かすみ「ぐ・・・」
ダイヤ「それと、今度のフェスティバルではお互い出店する立場になるということで、お手合わせ願いますわ」ニヤリ
かすみ「ぐおっ・・・ま、まぁ!勝つのはかすみんなんですけどねぇ!黒澤さんのお姉さんでも・・・・・・よ、容赦はしてあげませんけど~」アタフタ
ダイヤ「うふふっ!さすが、りんちゃんラーメングループの中でも1番腕が良いと言われている中須かすみさんですわね」
かすみ「と、当然ですっ!」エッヘン
ダイヤ「わたくしも、我が社の威信にかけてグランプリを取りに行きます。どうかお手柔らかに・・・・・・」
ルビィ「店主もお姉ちゃんも頑張ってね!」ニコニコ
ダイヤ「では、わたくしは帰ります。当日またお会い致しましょう」ペコッ
かすみ「そうやってすましてられるのも今のうちにですよぉ」ドヤァ
ダイヤ「ふふっ、そう来なくては」ニヤッ
ダイヤ「それでは失礼致します」
バタンッ
メイ「黒澤さんのお姉さん、黒澤さんとは随分と別人だなぁ」
ルビィ「そうかなぁ」
かすみ「ぐぬぬぬ・・・・・・2人とも他人事みたいに呑気にしてるもんですねっ!」プンプン
メイ「そりゃあな」アハハ
かすみ「2人とも当日はかすみんと一緒に戦うんですっ!余裕こいてる場合じゃないですよぉ!!」プンプン
メイ「分かってるって!あはは!」ニコニコ
ルビィ「ルビィね、お姉ちゃんに当日は手伝うように言われてるんだぁ」
メイ「あはは!イベントは大変だから人手はいくらあっても足りないくらいだろうしな!」
かすみ「へっ!?いくら黒澤さんでもそれは困りますよぉ!!」
沼津の魚介ラーメン網元屋でシャイ煮に麺を入れたような1杯10万円の高級ラーメンを想像した 誤字ってますね
サーセン
>>559
ダイヤ「ダイヤお分かり頂けたようですわね」×
ダイヤ「お分かり頂けたようですわね」○ ────
──
~近江弁当店~
バタンッ
侑「彼方さんごめんなさい!遅くなっちゃった!!何とか夕方営業前には帰って来れたけど」アハハ
彼方「あ、侑ちゃんおかえり~」
侑「業スーで買い物してたら思いのほか時間掛かっちゃってさ。はい、これが彼方さんから頼まれた急ぎで必要な食材ね」ゴソッ
彼方「ありがと~!バッチリだよぉ」
侑「さて、お店開ける準備しないと・・・・・・」
彼方「まだ時間あるから慌てなくても大丈夫だからね~」
侑「あ、そういえば、これが例のフェスの運営からのお弁当注文予約ね」ピラッ
彼方「そういえば、遥ちゃんときな子ちゃんも食材提供だけじゃなく、当日の運営もお手伝いするんだってね」
侑「うん。だから運営委員会と当日のアルバイトスタッフの分もあるから大口注文になるんだよね」
彼方「彼方ちゃんも間接的にフェスティバルのお手伝いするようなもんだし、はりきっちゃうぞぉ~」
侑「こっそり協賛企業に名前入れて貰っちゃいます?」
彼方「それはさすがにまずいでしょ~」
侑「あはは!それもそうだね」
彼方「でもさ、運営の人達やアルバイトの人達の昼食も会場に出店するラーメン店のものを食べたらいいんじゃないのかなぁ・・・・・・」
彼方「まぁ、注文予約もらっておいてこんなこというのもアレだけど~」
侑「それも良かれなんだろうけど、当日の混雑状況がどうなるか分からないし、もし出店しているお店の物を食べるとなると、全店分使わないと贔屓になっちゃうし・・・・・・」
彼方「あ~、それもそうだねぇ」
侑「外部からお弁当を注文しておくのが間違いない選択だと思うよ」
彼方「そういうことなら心置きなく頑張っちゃおっかな!」キリッ
侑「あはは!張り切ってるね!」
彼方「何作るか今のうちから考えておくぞぉ~!うおおおお!」
────
──
~かのんの店・営業終了後~
かのん「よっ!」ザッ ザッ ザッ・・・
かのん「よし、こんな感じかな」
千砂都「うんうん、見栄えは悪くないんじゃないかな」
かのん「実際にフェスティバル当日に使うラーメン用の使い捨て容器に盛り付けてみたわけだけど、早速試食してみようか」
千砂都「うん。いただきます」
千砂都「はむっ・・・・・・」ズゾゾッ
かのん「んむんむ・・・・・・」モグモグ
千砂都「・・・・・・あれっ?」
かのん「う~ん・・・・・・」
かのん「いつも通りに塩ラーメンを作ったつもりなんだけど・・・・・・」
千砂都「容器が違うだけのはずなのに、味が随分と狂ってるね・・・・・・」
かのん「やっぱり、単純に容器のサイズに合わせて分量を変えただけじゃダメみたいだね」
千砂都「かのんちゃんの塩ラーメンは繊細な味だから仕方ないよ」
かのん「う~ん・・・・・・これは当日までに色々試してみないとダメかもしれないね」
千砂都「せっかく出店するんだから妥協しない方がいいよ。夜遅くなっても私も付き合うから」ニコッ
かのん「ありがとね、ちぃちゃん」
かのん「さて、分量を微調整して、いつもと同じ味になるよう試してみようか」
千砂都「そうだね」
────
──
~焼き鳥リリィ~
ガラガラッ
副委員長「こんばんは」
グツグツグツ・・・・・・
マスター「・・・・・・あら、今日は休みよ?」ニコッ
副委員長「はい。承知しております」
マスター「大きなイベントに参加させてもらうわけだし、私なりに最善を尽くそうかと思ってたところなの」
副委員長「さすがですね。私も推薦した甲斐があるというものです」
マスター「麺はウチの常連の子達がやってる会社から勧めてもらったものを使うことにしたわ」
副委員長「そうですか。鬼塚商店さんならばフェスの協賛企業としてご協力頂けるので、同じものを用意頂くよう私の方からもお願いしておきますね」
マスター「ありがとね」ニコッ
マスター「・・・・・・そろそろかしら」バシャッ
マスター「えいっ」ザッ ザッ・・・
マスター「このテボざるって便利なようだけど、意外と扱い慣れないと要領良く使えないわね」
副委員長「マスターならすぐ慣れますよ」
マスター「うふっ、どうしてそんなに私のこと褒めるの??」
副委員長「い、いえ!!・・・・・・そ、そういうことでは・・・・・・」
マスター「ふふっ!・・・・・・とりあえず試作してみたから食べてみてくれる?」スッ
副委員長「・・・・・・あ、はい!いいのですか?」
マスター「感想聞きたいのよ」
副委員長「で、では・・・・・・ありがたく頂戴します」
副委員長「まずはスープから・・・・・・」ズッ
副委員長「・・・・・・!?」ビクッ
副委員長「こ、これは!?以前頂いた賄いのスープをさらに改良されたのですか!?」
マスター「まぁね、一応ラーメンに合うように私なりに改良してみたの」
副委員長「凄いですよ!マスター!」
マスター「うふっ!まぁまぁ、麺も食べてみて?」
副委員長「はい」
副委員長「はむっ・・・・・・ずるっ・・・」ズゾゾッ
副委員長「んむっ・・・」モグモグ・・・
副委員長「・・・・・・あっ、麺の茹で加減も素晴らしいです。そしてスープとも相性良いですね」
マスター「それなら良かった」ニコッ
副委員長「これなら、グランプリ候補と噂されている鐘嵐菜館さんや、りんちゃんラーメンお台場店さんとも互角に戦えるのでは!?」
マスター「でも、その人達のお店は有名店でしょ?」
副委員長「そうですね」
マスター「私なんてただの焼き鳥屋だし、会場に来たお客さんが立ち寄ってくれないかもしれないじゃない」
副委員長「しかし、まったくということはないと思います」
マスター「・・・・・・ま、私は参加して楽しめればそれでいいわ」ニコッ
副委員長「その気持ちが1番大事かもしれませんね」
マスター「うふっ!」ニコッ
マスター「それより、運営副委員長さんが参加店舗のひとつにこんなに肩入れしちゃって大丈夫なの??」
副委員長「い、いえ!あくまでも参加店へのフォローです・・・・・・しかも異業種からの参加を推薦したのは私です。問題なくご参加頂く為の責任が私にあります」
マスター「なーんだ、そんな理由??」
副委員長「え?」
マスター「すっかり私の虜になっちゃったのかと思ってたんだけどなぁ?」ニヤリ
副委員長「えっ!?・・・・・・あ、その・・・・・・」
マスター「今日はお店休みでたっぷり時間あるし・・・・・・」ガタッ
副委員長「えっ?マスター??」
マスター「お店のお座敷席ってのも悪くないわね・・・・・・」
副委員長「えっ?」
マスター「ほら、こっち来なさいよ」グイッ
副委員長「きゃっ!・・・ま、まだラーメン食べてる途中です!」
マスター「嘘つき・・・ホントはしたくて来たくせに・・・・・・」ウフッ
副委員長「ま、待ってください・・・・・・」
マスター「ほら?やっぱりね」
副委員長「あっ・・・!んっ・・・・・・」
マスター「あれ~?もう濡れてるけど??」
副委員長「ち、ちがっ・・・・・・」ビクンッ
マスター「何が違うんだかね・・・・・・」
副委員長「あんっ!・・・・・・だ、だめです・・・・・・誰か来てしまいますよ・・・・・・」ハァ ハァ・・・
マスター「誰も来ないわよ」
副委員長「あああっ・・・・・・」
まだラーメン食べてる途中ってことは食べ終わったら食べられていい覚悟で店に来てるんだよね ────
──
~フェスティバル会場・当日朝~
きな子「ご注文頂いていた食材の搬入は全て完了したっす」
副委員長「ありがとうございます」
遥「出店される方々もそれぞれのブースに入って予定通りに準備を進めているようですね」
副委員長「そのようですね」
侑「副委員長とお2人さんおはよう~!」
副委員長「あ、おはようございます」
侑「準備の方は順調かな?」
副委員長「はい、順調です」
きな子「近江弁当店の侑さん、おはようございますっす」
遥「そっか、運営スタッフの昼食に支給されるお弁当はお姉ちゃんが納品するんだもんね」
侑「うん。彼方さんのお弁当は美味しいからね。スタッフのみんなも喜んでくれると思うよ」
きな子「きな子もよく近江弁当店さんでお弁当買うっすが、安くて美味しくて最高っす!」
侑「きな子ちゃん、いつもありがと」ニコッ
副委員長「ところで、開場時間前に開会式を実施する予定ですが、9:30からで良いでしょうか」
遥「構わないと思いますよ。各店に伝達して来ましょうか?」
副委員長「はい、お願いします」
遥「分かりました」
きな子「じゃあきな子は開会式の準備しておくっす」
副委員長「よろしくお願いします」
璃奈「おはよう」
四季「おはようございます」
きな子「おや?天王寺さんに四季ちゃん。おはようございますっす」
侑「璃奈ちゃん四季ちゃん、おはよう~!」
璃奈「侑さん、おはよう」
四季「おはようございます」
副委員長「お二方にも本日は会場に常駐して頂けることになりました」
四季「万が一、設備にトラブルがあった場合、早急に対処します」
きな子「おお~!それは頼もしいっす!」
侑「うんうん、それは安心だよ」
璃奈「まぁ、私と四季ちゃんが作った設備だから壊れることはまずないと思うけど」
侑「使い方を誤ってしまうこともあるだろうからね」
璃奈「そうだね」
侑「あ、そうだ。副委員長??」
副委員長「はい、何でしょう?」
侑「私、開会式終えてから各ブーツに挨拶周りして、それから一度帰るね」
副委員長「承知しました」
侑「運営スタッフ用の弁当届ける為に昼頃また来るけど、閉会式までには戻るようにするから」
副委員長「分かりました」
璃奈「お弁当運び、私でよければ手伝おうか?」
侑「璃奈ちゃんいいの?じゃあお言葉に甘えようかな」
璃奈「おやすい御用」
────
──
~フェスティバル・開会式~
副委員長「・・・・・・・・・・・・え~、以上が本日の流れになります」
副委員長「何かご質問などございますでしょうか?」
ランジュ「質問いいかしら?」
副委員長「はい、どうぞ」
ランジュ「注文が多くなり過ぎて食材が足りなくなるケースもあり得ると思うの。そういう時はどうしたら良いのかしら?」
遥「はい、私がお答えします。もし食材が足りなくなりそうになった場合、なるべく早めに運営テントまでご報告ください。至急手配致します」
ランジュ「わかったわ。ありがとう」
副委員長「他に何かございますか?」
ダイヤ「はい、わたくしも一つよろしくて?」
副委員長「どうぞ」
ダイヤ「お客様が購入されたラーメンを飲食する為のブースですが、もっと広くないと食べる場所に困るお客様も出てくるのではなくて??」
副委員長「そういう可能性もゼロではないですね。その場合はテントとテーブルと椅子の予備があるので追加で設営するようにします」
ダイヤ「承知致しました。わたくしのお店のファンの方が多数ご来場されるでしょうから、食べる場所に困る方が出るのではと心配に思えたのです。ありがとうございます」
副委員長「その他、ございますか?」キョロキョロ
副委員長「・・・・・・ないようですので、最後に委員長より挨拶がございます」
副委員長「委員長、どうぞ」
副委員長もマスターみたいに本命でてないけど名有りキャラの誰かだったりするのかな
侑「はい、この度は無事に第一回ワールドラーメンフェスティバルを開催することができ、参加されるラーメン店の皆さん、そして関係者各位に厚く御礼を申し上げます!」
侑「間もなく10時から開場となりますが、来場されるお客様を第一に考えてください。まずはそれが大切なことです」
侑「参加各店の皆さんはまだ準備もあると思いますので私の挨拶は以上と致します」
侑「よろしくお願い致します」ペコッ
パチパチパチパチ・・・・・・
副委員長「では、開会式は以上です。解散ください」
ゾロゾロゾロゾロ・・・・・・
きな子「って・・・・・・委員長には今日まで一度もお会いしたことがなかったっすが、侑さんが委員長だったっすか!?」
璃奈「私は知ってたよ」
遥「えっ?きな子さん知らなかったの?私はお姉ちゃんから聞いてたけど・・・・・・」
きな子「びっくりっす!!だって侑さんは近江弁当店の方じゃないっすか!」
侑「あはは・・・・・・たしかに普段は彼方さんのところでバイトさせて貰ってるけどね」
副委員長「うちの委員長はいつも事務所にいないんですよ」ハアッ
きな子「たしかに、事前のミーティングに一度もいなかったっす」
侑「あはは!ごめんね。・・・・・・じゃあ、私は各店のブースに挨拶したら一度抜けるね」
副委員長「はい、何かあれば電話致します」
侑「ケータイには出れないと思うから、近江弁当店の固定電話に電話してね」
副委員長「分かりました」
────
──
~鐘嵐菜館のブース~
侑「お疲れ様ランジュちゃん!今日はよろしくね」
ランジュ「あら、侑じゃない。グランプリはランジュの鐘嵐菜館で間違いないからそのつもりで閉会式の準備しておきなさい?」
侑「あはは・・・・・・素晴らしい意気込みだと思うよ」アセアセ
栞子「侑さん、お疲れ様です」
侑「あ、栞子ちゃんもお疲れ様!」
栞子「さすが侑さんですね。このようなフェスティバルを無事に開催させる手腕には脱帽です」
侑「いやいや、褒めすぎだよ~」アハハ
侑「とりあえず、忙しくなると思うけどお互い頑張りましょう」
ランジュ「わかったわ」
栞子「はい」
────
──
~りんちゃんラーメンお台場店のブース~
侑「かすみちゃんお疲れ~」
かすみ「あっ!侑せんぱーい!!侑せんぱいが運営委員長だなんてかすみん聞いてないですぅ!!」ポカポカ
侑「え~??そうなの??」
かすみ「そーですよぉ!!まったく~!!」
侑「隠すつもりないんだけどね」アハハ
かすみ「まぁでも、委員長が侑せんぱいならかすみんに贔屓して貰えそうですね・・・・・・」グフフ
侑「いやいや、不正はダメだからね」アハハ
ルビィ「こういうのは正々堂々やらないとダメだよお?店主」
メイ「あはは!黒澤さんの言う通りだな!」
かすみ「ぐぬぬ・・・まるでかすみんがズルして勝とうとしてるみたいじゃないですかぁ!」プンプン
侑「かすみちゃんはグランプリ候補の1人だと聞いてるよ。頑張ってね」ニコッ
かすみ「ぐっふっふ・・・当然です・・・・・・」ニチャア
侑「じゃ、今日はがんばろうね」
かすみ「は~い!かすみん頑張りま~すぅ!」
────
──
~かのんのブース~
侑「お疲れ様です」
かのん「あ、委員長さん!お疲れ様です!」
侑「澁谷さんはランジュちゃんがかなりライバル視してるって聞いてるよ」
かのん「あはは・・・・・・そのようですね」
千砂都「ぎゃふんと言わせてやるんだもんね?かのんちゃん?」ニコッ
かのん「ち、ちぃちゃん!?」
侑「それくらいやる気あるならグランプリ狙えそうだね」ニコッ
千砂都「もちろんです!かのんちゃんならやれます!」
かのん「ちょ、ちょっと~!ちぃちゃん!!」アタフタ
侑「あはは!いいコンビだね」
かのん「すみません、私はそんな物騒な考えでフェスティバルに臨むつもりはありませんから・・・・・・」アセアセ
侑「ところで、こちらは2人しかいないの?」
千砂都「あ、はい。いつも2人でやってるんで」
侑「もし、人手が足りないような時は運営テントに言って貰えば誰かしら手を貸すはずだから」
千砂都「その際はお願いします」
侑「では、頑張りましょう!」ニコッ
かのん「はい!」
────
──
~網元屋本店のブース~
侑「失礼します。今日はお互い頑張りましょう」
ダイヤ「あら、運営委員長さんですわね」
侑「まさか、全国規模のチェーン店の社長さんが自ら参加してくださるとは思ってませんでした」
ダイヤ「ワールドラーメンフェスティバルの第一回グランプリという称号はわたくし率いる網元屋が相応しいです。そうとなれば、わたくし自ら参加するのは当然でしょう」オホホ
侑「頼もしいお言葉です」ニコッ
侑「スタッフも多数用意して参加頂いて、準備万端ですね」
ダイヤ「そういえば、委員長。わたくしの妹のルビィを見ませんこと?」
侑「ルビィ??・・・・・・なんかどこかで聞いたような・・・・・・」ウーン
ダイヤ「見かけたら教えてくださいまし」
侑「はい、その際は伝えておきます」
侑「では、失礼します」ペコッ
────
──
~焼き鳥リリィのブース~
侑「お疲れ様です!」
マスター「あら、委員長さんじゃない。私に御用?」
侑「副委員長の推薦で異業種からの参加とは驚きました。今日は是非頑張ってくださいね」
マスター「うふっ!もちろん頑張るわ」ニコッ
侑「ところで、お一人で大丈夫ですか?」
マスター「そうね、かなり厳しそうよね。誰か手伝ってくれないかしら?」
侑「分かりました。副委員長から手配させます」
マスター「ありがとう」
マスター「・・・・・・でも、副委員長が私の手伝いしたら調理どころじゃなくなりそうな気がするわ」ハアッ
侑「へ??」
マスター「あなたが手伝ってくれてもいいのよ??お礼は今日の夜たっぷりしてあげるから」ウフッ
侑「私はこのあと会場から一度抜ける予定なんですよ」
マスター「あら、残念ね」
侑「じゃあ、人員の方は至急なんとかしますので」
マスター「よろしく頼むわね」
侑「では、今日一日頑張りましょう」
>>585
副委員長は副会長(虹)かと思ったけど違うのか そういえば歩夢がまだ出てないような気がするがこの世界の歩夢はどうしてるんだろ歩夢と縁が切れた委員長はマスター並に女食いまくってそうだが ルビィは結局かすみんのところでやるのね
ダイヤさんは連れていきたそうだけど ────
──
~運営テント~
副委員長「・・・・・・・・・・・・」ジーッ
副委員長「・・・・・・さて、あと1分程で開場です」
きな子「うう~っ!かなりドキドキするっす!!」
遥「お客さん、どれくらい入るでしょうかね」
副委員長「委員長が集客にかなり力を入れてくれていたので、たくさんのご来場があることを祈りましょう」
副委員長「・・・・・・さて、時間です」
きな子「・・・・・・凄いっす!会場入り口の様子を映したモニターを見てくださいっす!お客さんがたくさん来場されているっす!!」
遥「うわ~!ホントだ!!」
副委員長「ん??委員長からLINEが来てますね・・・・・・なんでしょう?」
きな子「業務連絡か何かっすか?」
副委員長「・・・・・・え~、連絡が2点」
副委員長「ひとつは、特別審査員として招かれている桜坂さんの会場到着が少し遅れるということと・・・・・・」
きな子「女優さんは大変っす」
副委員長「焼き鳥リリィさんのブースがマスター1人しかいないので至急ヘルプを手配するよう指示が来ています」
きな子「マスター、大丈夫っすかね」
遥「私がヘルプ入りましょうか?」
副委員長「本当は私が是非行きたいところなのですが、フェスティバル運営の中枢を担うのが私の役割なので誰かにお願いしなければなりません」
遥「どうしましょう。アルバイトスタッフの中から飲食店経験者を探して頼みましょうか・・・・・・」
副委員長「それも1つの方法ですが、不安ですね・・・・・・」
遥「ここはやはり私が・・・・・・」
きな子「遥さんは、食材の追加手配が必要になった場合に動いて欲しいっす。なので、きな子がマスターのヘルプに入るっす」
遥「分かりました。きな子さん宜しくお願いします」
副委員長「桜小路さん。私からもお願い致します」
きな子「了解っす!きな子、焼き鳥リリィさんのヘルプに向かうっす!」
副委員長「マスターによろしくお伝えください」
きな子「はいっす!」
────
──
~かのんのブース~
ガヤガヤガヤ・・・・・・
かのん「ついに開場したけど、凄いお客さんだね~!」
千砂都「ホントだよ~!まさかここまでとは想像もしてなかったなぁ」アハハ
かのん「とりあえずは、鐘嵐菜館さん、りんちゃんラーメンさん、網元屋さんへ向かう人ばかりだね」
千砂都「ウチにも来てくれるかなぁ・・・・・・」
客「すみません、ひとつください」
千砂都「あ、はい!」ビクッ
かのん「ありがとうございます!!少々お待ちください!!」
────
──
~鐘嵐菜館のブース~
ガヤガヤガヤ・・・・・・
栞子「ランジュ、予想以上の客入りです。注文受けてから麺を茹でるのではなく、フル稼働で茹でて行って問題ないと思います」
ランジュ「分かったわ栞子。この様子だとウチに来てくれるお客さんが1番多いんじゃないかしら?」
栞子「そうですね。ですが、提供するラーメンは通常のラーメンの半分程度の量です。1人のお客様が2~3杯食べ回ることが想定されます」
ランジュ「ライバルのラーメンに負けない為には味を落とさないよう集中して調理しないといけないわけね」
栞子「そうです。量は十分でも質が伴ってないといけません」
ランジュ「・・・・・・はい!出来上がったわ!お客さんに提供してくれる??」
栞子「分かりました」
栞子「スタッフのみなさん、打ち合わせ通り効率よくオペレーションの実行をお願いします!」
スタッフ「はいっ!」
────
──
~焼き鳥リリィのブース~
グツグツグツ・・・・・・
マスター「・・・・・・きな子ちゃん!出来たわよ~!運んでくれる??」
きな子「はいっす!」
きな子「お客様、お待たせしましたっす。ラーメン2杯っす」スッ
客「焼き鳥屋がラーメンのイベントに出るなんて珍しいね」
きな子「はいっす。でも味は間違いないので期待してくださいっす」ニコッ
客「どうもね」
きな子「ありがとうございますっす」ペコッ
マスター「思ったよりお客さん来るわね!休んでる暇ないじゃない!!」
きな子「やはり、焼き鳥屋という異色の出店という物珍しさから来てくれるお客さんが多いみたいっす」
マスター「いいのか悪いのか分からないわね」ウフッ
マスター「私はどんどん作るから、接客の方はきな子ちゃんに任せるわ」
きな子「はいっす!」
きな子(それにしても、きな子がヘルプに入ったのはいいっすが、まだ人手が足りないっす・・・・・・このままではまずいっす・・・・・・)
────
──
~りんちゃんラーメンお台場店のブース~
かすみ「よっ!」ザッ ザッ・・・
かすみ「茹でた麺、置いときますよぉ」ドンッ
メイ「あいよ~!」
ルビィ「丼に麺を入れて・・・タレをレードル一杯分かけて・・・・・・トッピングを乗せてっと・・・・・・出来上がり!!」
ルビィ「お客さま、お待たせしましたぁ」ニコッ
客「実店舗ではメニューにない汁なしが食べられるなんてフェスティバルに来て良かったよ」
メイ「ありがとうございます!会場から帰る時の投票は是非ウチに入れてくれよな!!」ニコッ
客「あはは!分かったよ」
ルビィ「ありがとうございましたぁ」ニコッ
かすみ「ぐっふっふ・・・・・・やはり敢えて汁なしを提供するという作戦は大成功ですねぇ・・・・・・」ニチャア
メイ「店主が大量に麺と野菜さえ茹でれば、仕込んでおいたタレとトッピングだけで簡単にできるもんな!」
かすみ「ウチの店だけ客の回転がめちゃくちゃ早いみたいです」グフフ
ルビィ「あまり待たなくていいから、お姉ちゃんのお店とか、あっちのお店の行列を見て諦めた人も来てくれているみたいだね!」
かすみ「ですねぇ・・・・・・食べてくれる人が多ければ多いほど、投票して貰える確率があがりますからねぇ・・・・・・」ウェヒヒ
メイ「ウチがグランプリ獲れるかもな!」アハハ
近所に遅くまでやってるラーメン屋がなくてよかった… ────
──
~網元屋のブース~
ザワザワザワ・・・
ダイヤ「はい、お客様お待たせ致しました」ニコッ
客「はい、チケットです」スッ
ダイヤ「20店の中から当店を選んで下さり感謝致しますわ」ペコッ
ダイヤ「はい、お次の方。2杯ですわね」スッ
客「どうも」
ダイヤ「ごゆっくりお召し上がりください」ニコッ
ダイヤ(やはり、わたくしが接客をしつつ、監督役としてスタッフに指示を出すやり方で大正解ですわね・・・・・・)
ダイヤ(このフェスティバルの為に、支店のひとつを休業にして、スタッフを総動員した甲斐があったというものです・・・・・・)ニヤリ
ダイヤ(それにしても、ルビィは何をしているのかしら・・・・・・)
ダイヤ(困った子だわ・・・・・・)ウーン
ダイヤ「・・・・・・ん?」
ダイヤ「盛り付けスタッフの方!!慌てていては返って効率が落ちますわ。落ち着いて作業してくださいね」ニコッ
スタッフ「あ、はい!社長、すみません」
ダイヤ「忙しい一日になると思いますが、頑張りましょう」ニコッ
スタッフ「頑張ります!」
ダイヤ「・・・・・・はい、次のお客様お待たせ致しましたわ」スッ
────
──
~運営テント~
副委員長「思いのほか多数のお客様に来場頂いて盛況ですね」
遥「はい、ここまでとは思いませんでした」
副委員長「・・・・・・ん?会場入り口のモニターを見ると、随分と入場にもたついているようですね・・・・・・」
副委員長「近江さん、場内の案内スタッフのうち何名かを入場スタッフの手伝いに回るよう指示して来てくれませんか?」
遥「はい、分かりました」ダッ
しずく「・・・・・・こんにちは。開場時間に間に合わず大変失礼致しました」
副委員長「あ、桜坂さん!この度はありがとうございます!」
しずく「いえ、侑先輩の頼みとあらば断れませんし、副委員長さんにも学生時代にSIFの運営でお世話になっておりますから、恩返ししないといけませんからね」ニコッ
副委員長「あれは私も楽しくてやってましたから」ハハハ
しずく「ところで、私になにかお手伝いできることはありますか?」
副委員長「何をおっしゃるんですか。桜坂さんはゲストなんですからゆっくり休んでいてください」
しずく「かなり来場も多いようですし、協力できることなら何でもしますよ?」
副委員長「有名女優が会場で仕事してたらそれこそパニックが起きますよ。とりあえず運営テントで休んでいてください」ニコッ
しずく「それもそうですね。分かりました」
副委員長「あとで審査用に一口分の量のラーメンを各店分用意しますので、召し上がってくださいね」
しずく「はい!ありがとうございます」
────
──
~焼き鳥リリィのブース~
きな子「はいっ!次のお客様!!お待たせっす!」ドンッ
きな子「次のお客様~!!こちらどうぞっす!!」
マスター「きな子ちゃん!!出来たわ!!早く持って行って~!!」アタフタ
きな子「あ、はいっす!!」ドタバタ
遥「きな子さん、お忙しそうですね。副委員長に会場スタッフへの指示出し頼まれたついでに様子見にきました」
きな子「あ、遥さん!!マスターが作ったラーメンをカウンターまで運んでくださいっす!!」
遥「えっ??あ、はい!!」ビクッ
マスター「────遥ちゃ~ん!!人手足りな過ぎてやばいわ!!副委員長にもっと人を貸してくれるよう頼んでくれないかしら??」
遥「・・・・・・え!?はい!分かりました!!」
きな子「・・・・・・次のお客様お待たせしたっす」ドンッ
遥「きな子さん、私テントに戻って副委員長に相談してみますね」
きな子「大至急お願いするっす!」
きな子「・・・・・・次のお客さん!お待たせっす!!」ドンッ
────
──
~かのんのブース~
千砂都「はい、ラーメンお待たせしました~」スッ
千砂都「ありがとうございました~」ニコッ
ガヤガヤガヤ・・・
千砂都「ふうっ、ウチも少しずつ混むようになってきたね・・・・・・」
かのん「うん。今のところ人気トップ3のお店の行列に並びたくない人達が、ウチのような空いてる店に流れ込んできてる感じだね」
千砂都「そうだね」
客「すいませーん!ひとつください!」
千砂都「・・・・・・あ、はい!」ビクッ
かのん「ちぃちゃん、すぐ出来るからお出しして?」
千砂都「了解」
かのん「麺上げるよっ!!」ザッ ザッ
かのん「はいっ!」バシャッ
千砂都「トッピングを乗せて・・・・・・」サッ
千砂都「お待たせしました~!」サッ
客「お~これこれ!!食事スペースで隣の席の人が食べてるの見ておいしそうだったんだよね」
千砂都「それはありがとうございます」ニコッ
客「それとさ、他の店はインパクト重視で味付け濃いのが多いから、こういうあっさりとした塩ラーメンが食べたくなるんだよね」
千砂都「そうなんですか。他の店の状況は私達にはわからないもんで」
客「あっさり系で勝負してるの、ここくらいじゃないかな。頑張ってね」
千砂都「ありがとうございます!」ペコッ
千砂都「かのんちゃん、今のお客さんの話聞いた??」
かのん「え??あ、うん!」
千砂都「これは私達も忙しくなるかもしれないね」
かのん「そうだといいな。ちぃちゃん頑張ろう」
千砂都「うん!」
────
──
~正午・運営テント~
四季「副委員長、お客さんが投票してくれた用紙を自動集計するプログラムを即席で作った」
副委員長「ありがとうございます」
四季「とりあえず、これが現時点での集計」スッ
副委員長「拝見します」
副委員長「・・・・・・・・・・・・」ジーッ
副委員長「開場直後に来場されたお客様は一通り食べて帰られたようですね。投票数も私の予想より多いです」
しずく「現時点ではどのような状況ですか?」
副委員長「開場と同時にお客さんが集中した3店がダントツですね。そして、その中でもりんちゃんラーメンお台場店さんが一歩リードしています」
しずく「そうですか。・・・・・・かすみさん、頑張ってるんだ」
副委員長「そして、その次が焼き鳥リリィさんですね・・・・・・」
しずく「そういえば、随分と異色の出店があるなと思っていたんです」
副委員長「はい、私が推薦したお店でして・・・・・・」
バンッ
遥「副委員長!!」
副委員長「近江さん、どうかされましたか?」
遥「焼き鳥リリィのマスターが人足りなくて困ってるから何とか人員補充して欲しいそうです!」
副委員長「それは困りましたね・・・・・・」ウーン
副委員長「やはり私が・・・・・・」
遥「でも、副委員長はここから抜けるのはまずいと思います」
副委員長「そうなんですよね・・・・・・でも、マスターが困ってるとなると・・・・・・」ウーン
しずく「あの~、やはり私もお手伝いしますよ。こんなこともあろうかと、大きめの帽子と伊達メガネ持って来てるんです」
副委員長「で、でも・・・・・・」
遥「もうこうなったらしずくさんにご協力頂くしかないかもしれないですね」
しずく「虹学時代の仲間も多数参加してるイベントですし、私にも参加させてください」ニコッ
副委員長「・・・・・・・・・・・・分かりました」
副委員長「では、桜坂さんに焼き鳥リリィさんのヘルプに入って貰いましょう」
しずく「ありがとうございます!」ニコッ
副委員長「桜坂さん、仕事内容はマスターと桜小路さんに聞いてください」
しずく「わかりました」
遥「私は各店の食材の状況確認してきますね。足りないものがあれば急ぎで搬入します」
副委員長「はい、近江さんも宜しくお願い致します」
四季「私も食材運び手伝う」
遥「若菜さん、ありがとうございます」ニコッ
────
──
~鐘嵐菜館のブース~
バサッ・・・ザッ ザッ・・・
ランジュ「次っ!!できたわ!!早くお客様に提供しなさい!」
スタッフ「はい」
ランジュ「ふうっ・・・開場直後から休む間もなくお客さんが来てくれるけれど、少しだけ落ち着いて来たようね」
栞子「そうですね。フェスティバルは18時までですから、客入りの谷間ができるようであれば、交代で休憩を入れましょう」
ランジュ「そうね、体力が持たなければ元も子もないもの」フウッ
栞子「私は反対しましたが、ランジュがフェスティバルで提供するメニューを坦々麺にすると言って聞かなかったですからね。もっと効率良く簡単に作れるメニューの方が良かったのですが・・・・・・」
ランジュ「坦々麺という選択は必然よ。こういう場では味のインパクトが優劣を決めるわ」
栞子「たしかにそれも一理ありますが、手間が掛かるので、調理時間や体力面で不利だと私は言いたかったのです」
ランジュ「だからスムーズに調理できるよう、鐘嵐菜館のスタッフを総動員で会場に来たんじゃない」
栞子「まぁ、人数がいればそれらの不利な要素は薄くなります。しかし、私はそれだけでは不安を完全に拭いきれないのです」
ランジュ「はぁっ、栞子は相変わらずね・・・・・・。とにかく全員で時間終了までやり切るわよ」
栞子「はい」
────
──
~りんちゃんラーメンお台場のブース~
ルビィ「ありがとうございましたぁ」ニコニコ
かすみ「ぐっふっふ・・・・・・今のところ会場に出店してる全店の中で圧倒的に客の回転が早いのはウチですねぇ」ニヤリ
メイ「でも、午前中に比べたら客入り減ってきたんじゃないか?」
かすみ「そりゃあ来場のピークは午前から昼過ぎまでですからねぇ」ニッヒッヒ
ルビィ「あのね!今運営の人が来てね!午前の時点での投票数が1番なのウチのお店なんだって!」
メイ「おお~!それは凄いな!!」
かすみ「この調子でグランプリも取っちゃいますよぉ」ニチャア
かすみ「あっ!黒澤さん、あのですね・・・・・・」
ルビィ「ん?どうしたの?」
かすみ「午後からは汁なしのトッピングの背脂をもっと多めに入れてくださいっ」
ルビィ「えっ?いいの??」
かすみ「いいですよぉ。午後から来るお客さんはお腹空いてないから、たくさん食べ歩きしないと思うんです。なのでインパクト重視に切り替えます」グフフ
ルビィ「うんっ!わかったぁ!」ニコッ
メイ「ただでさえタレを濃いめにしてるのに、背脂まで増やしたら味がクド過ぎないか~?」
かすみ「ふっふっふ・・・・・・ランジュせんぱいのところは濃厚な坦々麺みたいですし、あっちの大手チェーン店は魚介出汁がかなり濃いラーメン出してるみたいですからねぇ」
メイ「まぁ、ライバル店にそれで勝てるならいいだろうけどな」
────
──
~焼き鳥リリィのブース~
ザワザワザワ・・・
きな子「お客様!もう少しお待ちくださいっす!すぐラーメン出来るっす!!」アタフタ
マスター「きな子ちゃん!!出来たわ!持っていって!!」
きな子「あ、はいっす!!」
しずく「大変お待たせしました。運営よりヘルプに参りました」ニコッ
マスター「えっ!?ホント!?助かる~!!2人だけで四苦八苦してたのよ~」ホッ
しずく「大分お客様をお待たせしてしまっているようですね。私は何を致しましょうか?」
マスター「じゃあ、私が丼に作ったスープに麺を入れて行くから、あなたはコレにトッピングのネギと鶏肉を乗せてきな子ちゃんのところへ運んでくれるかしら?」
しずく「分かりました。お任せください」ニコッ
きな子「あっ!ヘルプの方っすね!助かるっす~」
しずく「戦力になるか分かりませんが、宜しくお願いします」ニコッ
きな子「いえいえ!ものすごい戦力っす~!」
きな子「・・・・・・ていうか、どちら様っす??」
しずく「えっ?あ・・・・・・ここでは・・・・・・お客様の目もあるので・・・・・・」
きな子「随分と大きな帽子っす・・・・・・熱くないっすか?」
しずく「いえ、大丈夫です・・・・・・」
マスター「はいっ!麺上げたわよ!急いで!!」
しずく「あ、はい!ただいま!!」
しずく「・・・・・・えーっと、この鶏肉とネギを乗せるといいのでしたよね・・・」アタフタ
きな子「あ、きな子もやるっす」
マスター「あ!ちょっと待って!!・・・・・・そうじゃなくて、こうするのよ?」サッ
しずく「あっ・・・・・・」ビクッ
マスター「あら、ごめんなさい!私の手があなたの手が当たっちゃったわね」ウフフ
しずく「い、いえ」
マスター「柔かい手だったわ。あまりこういう仕事、したことないのかしら?」ニコッ
しずく「あ、はい!ええ・・・・・・普段は違う仕事してるものですから・・・・・・」
マスター「大丈夫よ。頑張って手伝ってね」ウフッ
しずく「はい、ありがとうございます」
きな子「お2人とも遅いっす!きな子が仕上げたから持って行くっす!!」
しずく「・・・・・・あ、すみません!!」
マスター「きな子ちゃん、頑張るわねぇ」
きな子「お客様、お待たせしたっす」
────
──
~14時・運営テント~
遥「ただいま戻りました」
副委員長「あ、近江さんお疲れ様でした」
遥「若菜さんのおかげで迅速に食材の補給をすることができましたよ」
副委員長「それなら良かったです。予想以上の来場でしたからね。お客さんがたくさん入った店は食材が足りなくなるのも当然です」
遥「でも、かれこれ14時ですが、お客様の入りも大分減りましたね」
副委員長「そうですね。昼食ついでに来場される方が多かったのでしょう」
侑「ただいま~!!彼方さんから運営スタッフ用のお弁当も作って貰ってきたよ!手が空いてる人から休憩してね」
副委員長「委員長、お疲れ様です」
侑「副委員長こそお疲れさま!疲れただろうし、休憩入っていいからね」
副委員長「では、お言葉に甘えましょうか」
侑「遥ちゃんも四季ちゃんもね」ニコッ
遥「はい!ありがとうございます」
四季「ありがとうございます」
侑「ところでコレは??」
副委員長「ああ。若菜さんが作ってくださった投票を自動集計するプログラムです」
侑「えっ!凄い!!どれどれ??・・・・・・今はどんな順位なんだろう・・・・・・」ジーッ
副委員長「正午の時点と変わらず、人気トップ3は不動ですね」
遥「でも、4位の焼き鳥リリィさんがトップ3との差を縮めて来てますね」
副委員長「はい、正午から14時の間の伸びは焼き鳥リリィさんが1番のようです」
四季「それと、かのん先輩と千砂都先輩の店も、下位だったのに6位まで上昇してる」
侑「フェス終了まであと約4時間・・・・・・勝負がどうなるかはまだ分からないね」
────
──
~鐘嵐菜館のブース~
栞子「ランジュ、4時間もずっと厨房に立っているのですから、そろそろ休んでください」
ランジュ「そうね・・・・・・お客様の入りもかなり減ったし交代で休憩しましょう」
栞子「先程、運営の方より14時時点での順位を教えて頂きました」
ランジュ「えっ!?もちろんランジュが1位よね??」
栞子「・・・・・・いえ、残念ながら、我々は2位です」
ランジュ「なっ!?1位はどこよ!?」
栞子「かすみさんのところですよ、ランジュ。ちなみに、1位2位3位は正午時点から変わっていないとのことです」
ランジュ「そんな!!悔しいわ!!あと4時間で巻き返すわよ!!」ガタッ
栞子「待ってくださいランジュ、ブースの中で慌てても戦況が変わるわけではありません!」
ランジュ「それは確かにそうだけど・・・・・・」
栞子「まずは休憩して体力を回復させましょう。じゃないと良い作戦も思い付きませんよ」
ランジュ「そうね。最後に笑うのはランジュ達よ」
────
──
~りんちゃんラーメンお台場店のブース~
メイ「はあっ・・・やっと客入り落ち着いてきたみたいだな・・・・・・」
ルビィ「ルビィ疲れたよぉ・・・」
かすみ「さすがにかすみんもぶっ通しで調理して疲れましたぁ・・・・・・」ハァッ
かすみ「お客さんが少ないうちに休んでおいた方が良さそうですねぇ」
ルビィ「うんっ、ちょっと休みたいよぉ・・・・・・」ガクッ
メイ「さっき、運営から聞いたんだけど、ウチは1位キープしてるみたいだな」
かすみ「おお~!!この調子ならグランプリも堅そうですねぇ」ニヤッ
ダイヤ「失礼しますわ」
メイ「ん?誰か来たぞ?」
ルビィ「びぎっ!?おねえちゃあ!?」
ダイヤ「運営からの話ですと、わたくしが率いる網元屋が3位、そしてあなた方が1位とのことですね」
かすみ「はい。グランプリはかすみんが獲るので当然ですっ!」エッヘン
ダイヤ「まぁ!強気ですわね。でも、最後はわたくし達がグランプリを獲らせて頂きますけど」オホホ
かすみ「ふっふっふ・・・・・・出来ればいいですねえ」ニチャア
ダイヤ「ところで、ルビィ?」
ルビィ「ひゃい!?」ビクッ
ダイヤ「フェスティバルではわたくし達の店を手伝うよう申し付けておりましたが、何故ここにいるのです?」
ルビィ「ええ!?そ、それわ・・・・・・」オロオロ
ダイヤ「東京の有名店で修行としてアルバイトするのも、ゆくゆくは網元屋の支店で店長として働くためだから許可したのを忘れたのかしら・・・・・・?」
ルビィ「えっと・・・・・・あの・・・・・・」オロオロ
メイ「黒澤さんはウチの店員なんだからウチで働いて当然だろ!」
ダイヤ「あなたは黙っててくださる?」ギロッ
メイ「うっ・・・」
ダイヤ「さぁ、ルビィ・・・・・・理由を説明なさい」
ルビィ「ううっ・・・・・・」
ダイヤ「・・・・・・なんですの?」
ルビィ「ル・・・・・・ルビィ・・・・・・」
ルビィ「あのね、お姉ちゃん・・・・・・」
ダイヤ「怒らないから言いなさい?ルビィ」
ルビィ「ル、ルビィはね!今のお店で店主とメイちゃんと働いてるのが楽しいんだぁ~」
ルビィ「・・・・・・だ、だから!!お姉ちゃんのお店には入らないもんっ!ルビィはルビィが働きたいところで働く!!」
ダイヤ「なっ!?」ビクッ
メイ「よく言ったな。黒澤さん」ウンウン
ルビィ「だから、お姉ちゃんは早くお姉ちゃんブースに帰って!!」バーン
ダイヤ「ルビィ!?そ、そんな・・・・・・」フラッ
メイ「おい?大丈夫か??」
ダイヤ「ル、ルビィが・・・・・・わ、わたくしに歯向かうなんて・・・・・・」フラフラッ
ダイヤ「ううっ・・・・・・」バタッ
メイ「おいっ!?」
ルビィ「ぴぎゃっ!?おねえちゃあ??」ビクッ
かすみ「ちょっ!?かすみんのブースで倒れないでくださいっ!!」
メイ「運営にたのんで救急車でも呼んで貰った方がいいんじゃないか!?」
ルビィ「う、うん!ルビィ頼んでくるっ!」ダッ
ダイヤ「ル・・・ルビ・・・・・・ィ・・・・・・」
────
──
~かのんのブース~
ザワザワザワ・・・
千砂都「はいはーい!お客さーん!並ぶ時はちゃんと列になってね~!順番にお作りするから慌てないでくださ~い!」
かのん「────ちぃちゃん!出来た!!持って行って!!」
千砂都「は~い!」
千砂都「・・・・・・って、あっちのブースが何か騒がしいな・・・・・・りんちゃんラーメンのブースみたいだけど」
客「なんか誰か倒れたみたいっすよ」
千砂都「そうなんですか。中須店主はああ見えて倒れるタマじゃないしなぁ・・・・・・」
千砂都「・・・・・・って、お待たせしましたね。お客さん」スッ
客「どうもね」
かのん「なんだか、他の店はお客さん並んでないのにウチだけお客さん入ってるね・・・・・・」
千砂都「だね。他は食材切れて閉店とか??」
かのん「鬼塚商店で食材補給に動いてくれたみたいだからそれはなさそうだけど」
千砂都「やっぱ、ウチはあっさり系なのが功を奏してきたのかな・・・・・・」
かのん「もしかすると、そうかもしれないね」
客「SNSでも、あっさり系を出してるココが1番美味いって投稿がかなり多いよ。他は味が濃くて食べてもすぐ飽きるって」
千砂都「そうなんですか。それはすごい・・・・・・」
かのん「ネットの口コミが追い風になったんだ・・・・・・」
千砂都「よしっ!このまま追い風に乗って一気に行けるといいね!」
かのん「そうだね。頑張ろう!」
────
──
~焼き鳥リリィのブース~
きな子「ありがとうございましたっす~!」ペコッ
マスター「さすがに14時過ぎるとお客さんもかなり減ったわね・・・・・・」
しずく「私は途中からの参加ですが、ずっとお客様のの入りが止まりませんでしたね」
きな子「きな子はカウンターで接客しながら会場の様子を見ていたっすが、正午以降はウチとかのん先輩の店の集客が伸びているようだったっす」
マスター「そう、どおりで大変だったわけね・・・・・・」
きな子「ちょうどお客さんもかなり減ったみたいっすし、休憩した方がいいっす」
マスター「そうね」
しずく「お手伝いを買って出てみたものの、普段慣れないことするとキツイですね・・・・・・」
マスター「そうなんだ。ありがとね」ニコッ
しずく「ちょっと、椅子お借りします」ガタッ
マスター「その帽子、取って休んだ方が楽なんじゃない?」
しずく「!?」ビクッ
しずく「い、いえ!大丈夫です!」
マスター「なんでそんなに帽子を取ることを拒むのかしら?」
しずく「あはは・・・・・・」
マスター「ふぅん・・・・・・」ジロジロ
しずく「あはは・・・・・・」
マスター「なるほどね~・・・・・・私分かっちゃったかも」ニヤリ
きな子「あっ!遥さんからLINE来てたっす!お客さんがいないうちに、きな子は一度運営テントに顔出してくるっす!」ガタッ
マスター「・・・・・・あ、うん!また戻ってきてね!!」
マスター「・・・・・・で、話は戻るけど」
しずく「は、はい・・・・・・も、もしかして、わかります??」
マスター「まぁ、ゲスト審査員で女優さんが来るって聞いてたからね」ニコッ
しずく「騙すつもりはないのですが、さすがに私が店舗の手伝いをしているのがお客さんにバレたら色々とヤバいですから」アハハ
マスター「そうよ。それなら私のお店のヘルプは他の人に任せて、あなたは運営テントにいるべきだったかもね」
しずく「はい、そうですよね」
マスター「でも、私は嬉しいわ」ニコッ
しずく「あ、ありがとうございます」
マスター「あなた、なかなか可愛い顔してるわね・・・・・・」サスッ
しずく「や、やめてください・・・・・・」
マスター「ほら、眼鏡なんか外しなさいよ・・・・・・」カチャ
しずく「だ、ダメです・・・・・・困ります」
客「すみませ~ん!!」
しずく「あ、はい!!」ビクッ
客「ラーメンください」
しずく「はい!少々お待ちください!!」
マスター「うふっ・・・楽しみが増えちゃった。やっぱりこのフェスティバルに参加して良かったわ」ウットリ
しずく「あ、あの・・・・・・早くラーメン作ってくれませんか??お客様が・・・・・・」
乙面白かった かのちぃ頑張って欲しい
ダイヤさんも心配
そして有名女優に手を出すのはさすがにヤバイ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています