夏美(私の首には今、首輪が取り付けられている

――四季と同じようなチョーカーに見えるけど…鎖が伸び、その先には取手がついている

――これは私が千砂都先輩のモノである証


――もちろん、誰にも見えないように厚手のネックウォーマーやセーターを着て誤魔化している

――だけど何かの拍子で見えたら、バレたら、そのスリルがたまらない


――そしてそれは千砂都先輩も同じ

――もし私の首の異物に誰かが気付いたら、と思うと気が気じゃないはずですの

――今日一日ずっと私のことを気にかけていないといけない

――それはつまり…私はずっと、千砂都先輩に想われているということ)