夏美(これまでの人生は冴えないものだった

――ただただ、自身の努力が足りなくて夢を叶えられなかった

――なんのドラマ性もない普通の挫折が自分を凡人だと言い聞かせる

――それでもきっと何者かになりたかった


――だから私は愛されたい、好きだって言われたい、評価されたい


――好きな人にたくさん愛されて幸せになりたい

――そしてそれは…きな子でも四季、メイでも先輩たちでもなく

――誰より献身的な愛をくれる千砂都先輩と叶えたい

――この人の一等賞になりたい。それが今の私のもう一つの夢…)