すみれ「千砂都のトラウマについてはチラッと聞いてるわ」

すみれ「こればっかりはなかなかどうにも出来ないかもね…」

夏美「やっぱり…そうですの?」

すみれ「子どもの頃の経験を払拭するのは難しいわ。…私だって、過去を変えたいって思うくらいよ」

すみれ「夏美だってそうでしょ?」

夏美「っ…」

すみれ「だから…それなら『今』を変えるしかないんじゃない?」

夏美「『今』を…?」

すみれ「そう。これは貴女たち2人の関係を見直すいい機会だと思うのよ」

すみれ「夏美、貴女は『千砂都に愛されたい』のよね?」

すみれ「それって…」

すみれ「千砂都を愛してはいないの?」