ウィーン「小さい頃、日本に来たことがあった」

ウィーン「その時、たまたま見たコンクールで、澁谷かのんが歌っていた」

ウィーン「その頃、私はほとんど日本語もわからなくて、何を歌ってるのかわからなかった。けど、心に響いた」

ウィーン「澁谷かのん、その時私はあなたの名前だけは覚えて帰った」

ウィーン「それからは澁谷かのんに憧れて音楽をやってきたのに、追いかけて日本に来てみたら、スクールアイドルなんてものをやっていた」

ウィーン「それが許せなかった」

ウィーン「澁谷かのんの歌を世界に届けるのに、ダンスは必要ない。歌だって下手くそばっかり。前年の優勝グループでさえ、ね」

ウィーン「だから、私が歌で大会を圧倒すれば澁谷かのんも目を覚ますと思ったの」

ウィーン「結果は、私に足りないものを見せつけられた」

ウィーン「澁谷かのんは、私にないものを持っている」

ウィーン「それを知りたくなった」

かのん「……そっか」

かのん「来年結ヶ丘に入ってきてよ」

かのん「そこで、マルガレーテちゃんになくて私にはあるものの答えがきっと見つかるから」

みたいな展開やりそうで怯えてる