かのん(それはいつも通りの放課後のことだった)

可可「違います! ここでターンした方が可愛いデス!」

すみれ「ターンしたら一拍遅れるじゃない! 可愛さよりも確実性を取るべきよ!」

かのん(可可ちゃんとすみれちゃんは言い合いを、恋ちゃんはレズAVの研究を、ちーちゃんは丸をしてる。ここまでは普段通りの光景だったんだけど……)

可可「これだからグッソクムシは……」

すみれ「……っ!」

かのん(久しぶりに可可ちゃんが溢したグソクムシという言葉に、頭に血がのぼってしまったんだろうね)

すみれ「グソクムシって……言わないで!!」

かのん(すみれちゃんが、金玉で可可ちゃんの顔を叩いちゃったんだ)

かのん(すみれちゃんの金玉は長さ凡そ2m、玉本体の重さは120kgほどある。そんなものに殴られたらひとたまりもない)

かのん(可可ちゃんの身体は吹き飛び、壁に叩きつけられた。すみれちゃんはそれを見て、勝利を確信した──筈だった。立ち上がってきた可可ちゃんの顔には青痣も無ければ、鼻血の一つも出ていなかったんだ)

かのん(すみれちゃんが金玉を出したのを見て瞬時に動いたんだろうね、可可ちゃんの手にもまた金玉が握られていたよ。それで顔へのインパクトを防いだのは、火を見るよりも明らかだった)