穂乃果「THE 3名様〜高坂穂乃果と音ノ木の騎士団」
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穂乃果「あ〜ドリンクバーっていいね〜」
凛「なんで?」
穂乃果「だって飲み放題じゃん!」
真姫「言う事が本当にバカみたい」
穂乃果「そんな事初めて言われたよ」
真姫「へ〜じゃあ都合の良い耳してるのね」
穂乃果「それは…何が言いたいのかな?」 真姫「そのままの意味よ」
穂乃果「ふーんだ。真姫ちゃんには分からないんだよ。無限にジュースが出てくるロマンがさ」
真姫「別に無限じゃないでしょ」
凛「さっき空になってたしね」
穂乃果「二人とも本当につまらない事言うね」
真姫「どうも」
穂乃果「あっ!私良い事思いついた!」
凛「何?」 穂乃果「どうしようかなぁ…教えて欲しい?」
真姫「結構です」
凛「凛は教えて欲しい!」
穂乃果「じゃあ凛ちゃんにだけ〜」
凛「わーい」
真姫「どうぞ」
穂乃果「良いのかなぁ?」
真姫「……」
穂乃果「嘘だよ。真姫ちゃんにも教えてあげるよ」 穂乃果「ドリンクバーを見ていて思ったんだけどさ。ほら!近い未来食糧難が訪れるとか言われてるでしょ?」
凛「そうなの?」
真姫「うん。言われてるけど…それが何よ?」
穂乃果「そこで私が目を付けたのはトカゲなの!」
真姫「………は?」
穂乃果「ほら!トカゲのシッポって再生するでしょ?」
凛「するね!」
真姫「まさかと思うけど…」 穂乃果「そう!トカゲの尻尾は切っても再生するんだから食べ放題じゃん!」
真姫「へ〜なるほどね!流石穂乃果ね!」
穂乃果「でしょ!」
真姫「うん。ここまでバカだとは思わなかったわ」
穂乃果「へ?なんで?」
真姫「そのトカゲを育てる餌はどうするのよ?」
穂乃果「………餌?」
真姫「そうよ。まさか無条件に尻尾が生えてくるとでも思ってるの?」
穂乃果「違うの?」 真姫「そりゃあそうでしょ。それに無限に再生する訳でもないでしょ」
穂乃果「そうなの!!?」
真姫「それにトカゲの尻尾なんて食べたくないし」
穂乃果「食糧難になったらそんな事言ってられないよ」
真姫「……どっちにしろトカゲの尻尾はなしよ」
穂乃果「え〜食糧難を解決する永久機関を思いついたと思ったのにな〜」
真姫「まあ…でも穂乃果みたいな突拍子もない発想する人が案外世界を救ったりするかもね」
凛「確かに!凛、穂乃果ちゃんについて行くよ!」
穂乃果「え?そう?えへへ〜」
真姫「まっ、その逆もまた然りなんだけど」
凛「その時は遠慮なく切らせて貰うにゃ」 希「問題です。これなんて読むか分かる?」
穂乃果「どれ?エッチな地名とかやめてよ」
希「そんな事しないよ…これだよ」
穂乃果「ん〜……なが…まんぶ?え?何?凛ちゃん分かる?」
凛「分かんない」
穂乃果「少しは考えようよ…」
希「正解は長万部(おしゃまんべ)って読むんよ」
穂乃果「いや、そうは読めない」
希「実際そうなんやって」 穂乃果「え〜」
希「じゃあこれは?」
穂乃果「われまご!」
凛「簡単だね」
希「孫の自己紹介やん」
穂乃果「違うの?」
希「これで我孫子(あびこ)って読むんよ」
穂乃果「納得いかない」
希「そう言われても実際そうなんやって」 穂乃果「捻くれすぎじゃない?」
凛「普通の読み方でいいのにね」
穂乃果「ね!」
希「そんな事ウチに言われてもなぁ。昔の人に言ってよ」
穂乃果「最近はキラキラネームがどうとか問題になってるけど昔の人の方がよっぽどだよね。何を考えてこう言う読み方にするんだろうね。一度聞いてみたいよ」
凛「じゃあ海未ちゃんのお母さんに聞いてみれば?」
穂乃果「え?海未ちゃん?」
希「確かに海未ちゃんの名前も素直には読めないもんなぁ」
穂乃果「本人はあんなに分かりやすい性格してるのにね」 ことり「ん〜」
穂乃果「……悩むね」
ことり「ごめんね」
穂乃果「いや、いいけど」
海未「穂乃果はメニュー見て5秒で決めましたもんね」
穂乃果「まあね」
ことり「ん〜…チーズケーキタルトかなぁ…それともレアチーズケーキにしようか…」
穂乃果「レアチーズケーキの方がいいよ。レアなんだから」
海未「そう言う意味のレアじゃないですよ」 ことり「う〜ん…タルト…」
穂乃果「タルト!タルトでいいのね!店員さん呼ぶよ?」
ことり「あっ、待って」
穂乃果「待つの?」
ことり「う〜ん…やっぱりレアチーズ…」
穂乃果「ことりちゃん…お腹の中に入っちゃえば何でも一緒だよ」
海未「それは穂乃果だけですよ」 ことり「う〜ん……決めた!決めました!」
穂乃果「決まった?じゃあ店員さん呼ぶよ?」
ことり「時間かかっちゃってごめんね」
穂乃果「大丈夫だよ」
海未「どっちにしたんですか?レアチーズ?」
ことり「うん。今日はレアチーズの気分かなって」
海未「そうですか。私はこっちの期間限定の方も」
ことり「期間限定?」
海未「え?はい…」
ことり「ちょっと待って穂乃果ちゃん」 穂乃果「待つの?」
ことり「ごめんね。もうちょっとだけ考えさせて」
穂乃果「本当にちょっと?」
ことり「ちょっと」
穂乃果「海未ちゃんが余計な事言うから」
海未「すいません…つい…」
ことり「う〜ん…どうしよう。期間限定…でもやっぱりチーズケーキが食べたい」
穂乃果「じゃあ悩む事ないよ。チーズケーキでいいじゃん」 ことり「でも…期間限定だし…」
穂乃果「期間限定だけどさ。食べたい奴を食べた方が良いと思うよ」
ことり「食べたい物を…私が本当に食べたい物…」
穂乃果「そうそう。ことりちゃんが本当に食べたい物は?」
ことり「今はアップルパイ」
穂乃果「それメニューにないじゃん」
ことり「明日作ろうかな」
穂乃果「うん、そうしなよ。取り敢えず今はメニューの中から選んで?」
ことり「じゃあ…ん〜…」 穂乃果「………そんなに悩む?」
ことり「ごめんね…」
海未「その慎重さを穂乃果に分けて欲しいですね」
穂乃果「これは慎重とは言わないよ!優柔不断って言うんだよ」
ことり「本当にごめんね」
穂乃果「え?いや…大丈夫だけど…」
ことり「決めました!」
穂乃果「やっと決まった!」
ことり「チーズケーキはいつかニューヨークに行ったら沢山食べます!だから今日は期間限定の…」
穂乃果「凄い飛躍したね」 穂乃果「目は二つあるよね」
希「そうやね」
穂乃果「耳も二つあるよね」
凛「そうだね」
穂乃果「鼻の穴も二つあるし、手も足も二つある。では何故口は一つしかないのでしょう」
凛「必要ないからじゃない?」 穂乃果「じゃあ何で必要ないの?」
凛「逆に聞くけど口が二つもあってメリットある?」
穂乃果「一人でハモれるよ?」
希「一番最初にそれが出てくるって事はやっぱり必要ないって事やない?」
凛「逆にデメリットはいっぱいありそうだよね」
穂乃果「何?」 凛「歯を磨くの大変だし」
穂乃果「そんなの手が二本あるんだから同時に磨けばいいじゃん」
希「そんなに上手く磨かないやろ」
凛「口が一つでも余計な事を言って海未ちゃんや絵里ちゃんに怒られるんだから二つあったら大変だよ」
穂乃果「え?それ私の事言ってるの?」 希「まあ必要になったらそう言う体に進化するよ」
穂乃果「じゃあいらなくなったら退化するのかな?」
希「かもね」
穂乃果「それは困るな。どうやってご飯を食べればいいんだろう」
凛「鼻から食べるのかもよ。ストローとかで」
穂乃果「え…痛そう」
希「痛いじゃ済まないと思うよ」 凛「聞いて聞いて」
穂乃果「どうしたの?」
凛「この間お父さんと釣りに行ったんだ」
穂乃果「へ〜そうなんだ」
にこ「あんた魚嫌いじゃなかったっけ?」
凛「食べるのはね」
にこ「じゃあ釣る必要ないじゃない」
凛「それ言われちゃうと…」
穂乃果「でも良いね〜親子で釣りなんてさ」
にこ「まあ確かに。微笑ましいシーンではあるかも。で?何を釣ったの?」 凛「何が釣れたと思う?」
穂乃果「何だろう?マグロとか?」
にこ「マグロって釣れるの?」
穂乃果「さあ?」
凛「マグロじゃないよ。なんだっけ…?」
にこ「いや…忘れてんの?」
凛「えっとね…ん〜…シー…ラカンス?」
穂乃果「シーラカンス?え?あの…生きた魚と言われる?」
にこ「生きた化石じゃなくて?」
凛「かなぁ?」 にこ「え?本当に釣ったの?シーラカンスを?釣れるもんなの?」
穂乃果「どうなんだろう?あまり…魚詳しくないからなぁ。釣った魚食べたの?」
凛「ううん。逃したよ」
穂乃果「キャッチとリリーフか。あれかな?貴重な魚だから逃さなきゃいけないとかかな?」
にこ「リリースね。う〜ん…そうかもねぇ。何とかレットに指定されてるとかかも」
穂乃果「何とかレット?」
にこ「ほら!絶滅指定…危惧に指定されてるとかさ」
穂乃果「なるほどね。写真とか撮ってないの?」
凛「あっ、撮ったよ!」
にこ「何よ。あるんじゃない」
凛「えっとね…これ!」 穂乃果「へ〜……シーラカンスってこんなんだっけ?ブラックバスみたいだね」
にこ「そうなの?」
穂乃果「うん。うちのお父さんも昔バス釣りやってたから。そっくりだよ」
にこ「ふ〜ん」
穂乃果「………って言うかブラックバスじゃない?」
凛「え〜そうかなぁ?」
穂乃果「どこで釣ったの?」
凛「なんて所だったかな?」
穂乃果「取り敢えず海か川か湖かとか」
凛「湖だった!!!」 穂乃果「たぶんこれブラックバスだよ。シーラカンスじゃないよ。シーラカンスって海じゃない?」
凛「そうなの?」
穂乃果「だってシーってついてるし」
にこ「あっ!シーラカンスのシーって海のシーだったのね!」
穂乃果「分からないけど。多分そうじゃない?」
にこ「きっとそうよ。結構鋭いじゃない!」
穂乃果「えへへ。まあね」
凛「そっかぁ。シーラカンスじゃなかったんだ」
穂乃果「化石がそんな簡単に釣れるわけないよ」 にこ「そうよね」
穂乃果「そうだよ」
凛「そっかぁ」
穂乃果「でも結構大きいんじゃない?」
凛「うん。何キロって言ってたかな?15キロだったかな?」
にこ「凄いの?」
穂乃果「さあ?スマホで調べてみるよ」
にこ「…シーラカンスもスマホで調べれば良かったんじゃない?」
穂乃果「今さらだよ。えっとね…15キロだと…世界記録だよ?」
凛「え!そうなの?世界記録!凄い!」
にこ「いや…絶対間違ってるでしょ」 穂乃果「シチュー…シチュー食べたいなぁ。シチュー」
凛「ビーフシチューあるよ」
穂乃果「ビーフシチューじゃないんだよ。ホワイトシチューが食べたいのぉ」
希「そんな事言ってもビーフシチューしかないもんね?」
凛「ね!」
穂乃果「あ〜ないと思うと余計に食べたくなる」
凛「そんなに?」
穂乃果「そんなに。アツアツのご飯にホワイトシチューを掛けて食べたい」 希「え?」
穂乃果「ん?」
希「ご飯にシチュー掛けるの?」
穂乃果「うん。何で?」
希「いや…初めて聞いたから」
穂乃果「シチュー掛けるのを?」
希「うん」
穂乃果「へ〜そうなんだ。珍しいね」
希「いや…穂乃果ちゃんの方が珍しいんじゃない?」 穂乃果「え〜うちの家族皆んなご飯にシチューかけるよ」
希「そうなん?」
穂乃果「うん。お父さんと雪穂以外はね」
希「皆んなじゃないやん」
穂乃果「凛ちゃんもかけるでしょ?」
凛「かよちんはかけてたよ」
穂乃果「凛ちゃんは?」
凛「凛はかけない」
穂乃果「え〜意外〜」
希「ウチは花陽ちゃんの方が意外だよ。ご飯汚すの嫌いって言ってたのに」 穂乃果「別に汚れてないじゃん」
希「かけるってどんな風にかけるの?」
穂乃果「カレーみたいにだよ」
希「え〜…全然合うイメージが湧かないんやけど」
穂乃果「めっちゃ合うよ。最高だよ」
希「パンなら分かるけど」
穂乃果「パンも美味しいよね」
希「うん。パンは美味しい」 穂乃果「でも、ご飯も美味しいよ」
希「え〜想像つかないなぁ」
穂乃果「今度やってみなよ。美味しから」
希「う〜ん」
穂乃果「気乗りしない?」
希「あんまり作らないからなぁ。一人暮らしだと余るから」
穂乃果「あぁ…そっか…」
希「まあ…冷凍すれば良いんやけど」 穂乃果「でさ、でさ、海未ちゃんがね」
絵里「ふふっ」
穂乃果「何かおかしい?」
絵里「ううん」
穂乃果「じゃあ何で笑ったの?」
絵里「穂乃果の楽しそうにしてるとね、私もつい嬉しくなっちゃって」
穂乃果「も、もう。何言ってんのさ」
にこ「………」 絵里「あっ」
穂乃果「え?」
絵里「こっちおいで」
穂乃果「な、何?」
絵里「ほっぺたにクリームついてる」
穂乃果「あっ、ありがとう」カァァァ
にこ「………」
穂乃果「な、なんか喉渇いちゃったなぁ」
絵里「ドリンクバー?」
穂乃果「そうそう。ちょっとドリンクバーに。何か持って来る?何がいい?」
絵里「穂乃果が選んでくれたものなら何でも美味しわよ」
穂乃果「も〜文句言わないでよ」 にこ「……」
絵里「どうしたの?」
にこ「え?口説いてんの?」
絵里「は?」
にこ「穂乃果の事口説いてんの?」
絵里「何言ってるか分からないんだけど」 にこ「なんか前から思ってたけど絵里ってちょくちょくキザなセリフを言うじゃない?意識して言ってるの?」
絵里「はあ?キザなセリフなんて言った覚えないんだけど!!!」
にこ「え、じゃあ何?無意識で言ってんの?」
絵里「いやだから…無意識も何も言ってないし」
にこ「いやいや、言ってるから。いつも思うもん。あっ、キザなセリフ言ったなって。多分他の皆んなも気付いてるわよ?絵里のキザなセリフを言おうとする時と希が意味深なセリフを言う時に声が低くなるアレ!」
絵里「希のは分かるけど私は違うわよ!!!」 にこ「だってアレだから!あんた、キザなセリフを言おうとする時はだいたい眉毛がピクってするから」
絵里「はあ?そんな事ないわよ」
にこ「そんな事あるから」
絵里「それじゃあアレよ?にこだって嘘吐く時鼻の穴が膨らむからね。気付いてないでしょうけど」
にこ「はあ?そんな事ないから!!言われた事ないし」
絵里「皆んな言わないだけよ」 にこ「なにをーー!!!だいたい嘘なんて吐かないし」
絵里「鼻の穴膨らんでるけど大丈夫?」
にこ「なっ…」
穂乃果「何してんの?」
絵里「ねえ穂乃果。にこって嘘吐く時に鼻が膨らむわよね?」
穂乃果「あ〜そうだね」
にこ「嘘…」
穂乃果「気付いてなかったの?」
絵里「ほら〜」
にこ「そんな…」
穂乃果「癖って意外と自分じゃ気が付かないもんだよね。絵里ちゃんもここぞと言う時に眉毛がピクッてするしね!」
絵里「え?」
穂乃果「真姫ちゃんはイライラしてると髪の毛くるくるするしさ。ことりちゃんなんかは〜」
にこ「あっ…もういいよ穂乃果」
絵里「そこら辺で…」 ことり「ねえねえ!昨日みた?」
花陽「みたよ!」
穂乃果「私もみたよ〜まさかあのお宝がたったの10円しか値打ちがないなんてね」
ことり「あっ…鑑定番組じゃなくてドラマだよ。穂乃果ちゃんも毎週みてるって言ってたじゃない」
穂乃果「あっ、10時からやってるやつね」
ことり「そうそう」
穂乃果「そっちか〜」
花陽「穂乃果ちゃん、鑑定番組好きなんだね」 ことり「来週最終回だけど誰と結ばれると思う?」
花陽「う〜ん…どうなんだろう」
穂乃果「アレじゃない?あの不良の子と」
ことり「不良の子?」
穂乃果「うん。一番ありそうじゃない?」
ことり「えっと…誰の事言ってるのかな?不良の子なんて出てきたっけ?」
穂乃果「違うかなぁ?」
ことり「違うと言うか…」
穂乃果「じゃあアレかな?火星から来た…」
ことり「火星?え?火星?」
花陽「穂乃果ちゃん…何の話をしてるの?」 穂乃果「昨日やってたドラマの話だよ」
花陽「だよね?そうだよね」
穂乃果「うん。いや〜しかし最終回どうなるのかな?あのまま告白しないで漁に出ちゃうのかな?」
ことり「漁?え?漁って?そんな展開になってないよ?」
穂乃果「え〜嘘だぁ」
花陽「穂乃果ちゃんがみてるドラマのタイトルって…」
穂乃果「ショウタロウの寿司だよ」
ことり「………お寿司?恋愛ドラマじゃないの?」
穂乃果「恋愛要素も勿論あるけど。基本的なお寿司がメインだよ」
ことり「でも…この前までドラマの感想を一緒に話してたじゃない?」
穂乃果「うん。ずっとショウタロウの寿司の話をしてたんだよ」 ことり「奇跡的に話が噛み合ってたって事?」
花陽「そうかも」
穂乃果「え〜二人とも違う話をしてたの?」
ことり「うん。まさかお寿司のドラマの話をしてると思わなかったから…」
花陽「でもちょっと気になるかも…お寿司のドラマ」
穂乃果「面白いよ。色んなお寿司が出て来るから。パイナップル寿司なんて初めて知ったもん」
花陽「私…みたら許せないかもしれないです。そのドラマ…冒涜してる…」
穂乃果「面白いんだけどなぁ」
ことり「……………火星?」 にこ「さあ雪穂ちゃん。好きなもの食べて良いわよ」
雪穂「え…良いんですか?」
にこ「構わないわ」
凛「じゃあ凛は〜スペシャルデラックスチョコレートサンデー」
にこ「ちょっ…あんたは…まあいいわ。雪穂ちゃんは?」
雪穂「じゃあ…バニラアイスを…」
にこ「それでいいの?」
雪穂「はい。これで」 にこ「そう。分かった」
雪穂「それで…今日は一体…」
にこ「そうね。教えて欲しい事があるの」
雪穂「教えて欲しい事?なんですか?」
にこ「うん。穂乃果の弱みとかないかしら?」
雪穂「お姉ちゃんの弱み?そんなの沢山ありますけど。なんで知りたいんですか?と言うか毎日見てれば分かると思いますけど」
凛「今、穂乃果ちゃんとにこちゃんが意見の食い違いがあってね」
にこ「別に喧嘩してるって訳じゃないのよ」 凛「今の所にこちゃん分が悪いんだよね
雪穂「そう言う事ですか」
にこ「ねえ。何かない?あの子どんな事を指摘しても普段から露呈してるから効かないのよ」
凛「にこちゃんもね」
雪穂「なるほど。ん〜…弱みかぁ…お姉ちゃん…アイスの蓋舐めますよ」
にこ「弱いわねぇ。これが絵里や真姫だったら効くんだろうけど」
雪穂「ですよねぇ。家で鼻ほじりますけど…」
にこ「ん〜…弱いなぁ…」
凛「弱いかな?」 雪穂「ほつれた下着履いてます」
にこ「弱い…」
凛「え〜」
雪穂「服脱ぎっぱなしにしますね」
にこ「弱いなぁ。イメージ通り」
雪穂「本の帯を曲げるし…」
にこ「ん〜」
雪穂「えっと…お風呂で大声で歌う!」
にこ「穂乃果過ぎる」
雪穂「えぇ…体重増えたのも弱いし」
にこ「あれ?もしかして…穂乃果って無敵なんじゃない?」
雪穂「そうかもしれないです。我が姉ながら恐ろしい…」
凛「なんかもういいや」 にこ「ね〜」
凛「な〜に〜?」
にこ「絵里の私服ってどう思う?」
凛「絵里ちゃんの?」
希「えりちの服装なんか気になる?」
にこ「気になるって言うかさ〜ちょっとハイセンスなのか分からないけどさ。少しツッコミづらいし…」
希「あ〜まあね〜。えりちは難しいよね」
にこ「うん。真姫もちょっと斜め上の時あるでしょ?」
凛「そうなの?よく分からないけど」
にこ「で…海未…」
凛「海未ちゃん?」 にこ「うん」
凛「海未ちゃんが?」
にこ「海未は…ねえ?」
希「ねえって言われてもね」
にこ「海未ってあまりお洒落に興味ないのかな?」
希「前に一緒に買い物行った時はお洒落な服着てたけどね」
にこ「そうなの?ことりに選んで貰ったとか?」
希「どうなんだろうね」
にこ「だってこの間なんかseaって書いてあるシャツ着てたじゃない?練習で」
希「練習着だからテキトーなの選んで着てるんやない?穂乃果ちゃんだってそうやん」
凛「穂乃果ちゃんは私服でもちゃんと着てるよ!」 希「そうやったね」
凛「それよりも凛はにこちゃんのあのソフトクリームみたいなあの帽子が何なのか聞きたいにゃ。あれどこで売ってるの?未来?現代で売ってる?」
にこ「え…売ってるから持ってるんでしょ!アレは変装用だからいいのよ!」
凛「余計目立つと思うけど。万博とかになら居そうだけどね」
にこ「万博…何が言いたいのよ?」
凛「アレはまだ現代のセンスじゃないなと思った」
希「どんなのかめっちゃ気になるわ」 穂乃果「煮込みハンバーグ…なんて甘美な響き…」
希「そんなに?」
穂乃果「そんなにだよ。私は今日煮込みハンバーグを食べるよ」
希「じゃあウチもそうしようかなぁ」
凛「ハンバーグって」
希「ん?」 凛「ハンバーグってどこの国の料理なの?少なくとも日本じゃないよね?」
穂乃果「言われてみれば知らないなぁ」
凛「でしょ?カレーならインド、ラーメンなら中国、キムチなら韓国ってすぐに分かるのにさ。こんなに身近なのにハンバーグがどこの国の食べ物か全然知らないんだよね」
穂乃果「確かに。ヨーロッパっぽい雰囲気はあるなぁ」
希「御名答!」
穂乃果「え?正解なの?」
希「うん。ハンバーグはドイツ料理なのだ!」
穂乃果「へ〜ドイツかぁ。ドイツってウィンナーとかソーセージが有名だよね?」
希「そうだね。後はビールとか」 凛「へ〜凛はてっきりアメリカとかそっちの方かと思ってたよ。ハンバーガーとかのイメージあるし」
希「まあアメリカの国民食やからね。ドイツのハンブルクって地域で食べられていた物がヨーロッパ諸国やアメリカ、そして日本に伝わって広まったって言われてるよ。だからハンバーグステーキの語源はハンブルクステーキから来てるんよ」
穂乃果「は〜そうなんだぁ。知らなかった」
希「まあカレーやラーメン同様日本人の舌に合わせて変化してると思うけどね」
穂乃果「そうなんだね。知らなかったなぁ」
希「でも、ハンバーグの本当のルーツにはタタール民って呼ばれる遊牧民が関わっているって説があってね」 穂乃果「昨日のショクタロウの寿司見た?」
凛「みたみた!まさかあそこでショウタロウがカウボーイに裏切られるとは思わなかったよね〜」
穂乃果「だよね〜」
希「それどんなドラマなん?」
穂乃果「寿司職人のドラマだよ」
希「カウボーイは?」
穂乃果「登場人物だよ。いや〜それにしてもあの裏切りのシーンは手に汗握るね」
凛「そうだね」
穂乃果「私…昔海未ちゃんに裏切れた時の事思い出したよ」
凛「海未ちゃんに?」
希「海未ちゃんが裏切ったん?」
穂乃果「うん。あれは確か…」 〜十数年前〜
穂乃果『海未ちゃん…絶対に…絶対に離さないでよ?』
海未『大丈夫ですよ。絶対に離しません』
穂乃果『絶対だよ!絶対にだからね!』
海未『はい。大丈夫ですから穂乃果は前を見てペダルを漕いでください』
穂乃果『分かったよ。えいっ…』
海未『………』スッ
穂乃果『え?』
海未『穂乃果!手を離しても真っ直ぐ走れてますよ!』
穂乃果『離さないって約束したのに…』 穂乃果「ってな事があったな〜」
希「へ〜でも自転車には乗れたんやろ?」
凛「だったら問題ないよね」
穂乃果「私は自転車に乗れた喜びより海未ちゃんが手を離したって言う事実がショックだったんだよ。離さないって言った癖にさ」
凛「それは穂乃果ちゃんを安心させる優しさ嘘でしょ?」
穂乃果「嘘に優しいも何もないの。嘘は嘘なんだから」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています