歩夢「恋愛シミュレーションゲーム?」璃奈「名付けて『ときめき! ニジガクメモリアル』」
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代行
基本アニガサキ参照
思いつきの適当。
書きため最初だけ 土曜のとある日、部室にて
歩夢「なんかいろいろな所から怒られそうな名前だね……」
璃奈「大丈夫、コミケとかで売るわけじゃないから」璃奈ちゃんボード『目そらし』
歩夢「けど、なんで同好会メンバーの乙女ゲームなの?」
璃奈「私がSIFで作った格闘ゲームが好評で、第二弾のテーマを募集したら、乙女ゲームで同好会メンバーとの疑似恋愛を体験したいって意見が多かった」
歩夢「男の人とのデートは怖いけど、同好会メンバーなら同性だからってこと?」
璃奈「たぶん?」璃奈ちゃんボード『はてな』 歩夢「あと、私がテストプレイヤーでいいの? 私もあんまり恋愛シミュレーションは触れてないよ?」
璃奈「あんまり、ってことは、やったことあるんだね。歩夢さんなら、やったことあるかと思ってたんだ。……クソゲーのを」璃奈ちゃんボード『迷推理』
歩夢「そのクソゲー部分が否定できないよ……」
璃奈「少しでも知ってくれてれば平気。あと、このゲームの主人公モデルは歩夢さん」
歩夢「え、私なの?」
璃奈「ヒロインモデルを事前にアンケート取ったら、歩夢さんが一番だったから。……だめだった?」璃奈ちゃんボード『うるうる』
歩夢「アンケートなんていつのまにとってたの? そう思ってもらえているのは光栄だけど、なんだか少し恥ずかしいね」 歩夢「あ。あと、一言言って欲しかったかな?」
璃奈「確かに、事前に説明すべきだった。ごめんなさい」璃奈ちゃんボード『シュン』
歩夢「ううん、怒ってるわけじゃないから大丈夫だよ。ただ、さっきも言ったけど少し恥ずかしいなって」
璃奈「ならよかった」璃奈ちゃんボード『ほっ』
歩夢「さっそくこのパソコンで始めればいいかな?」
璃奈「お願いします。ディスコトップある『ときめき』ってアイコンをクリックしてくれれば起動する。そのあとは、コントローラーでオッケー」
歩夢「わかったよ。じゃあ、はじめるね?」カチカチッ 『せつ菜「ときめき! ニジガクメモリアル!」』
歩夢「あ、せつ菜ちゃんの声だ」
璃奈「手伝ってくれたゲーム制作同好会曰く、乙女ゲーの攻略対象はフルボイスらしい。なので、タイトルコールだけにとどまらず、しずく座長監修のもと、今回の攻略対象の三人にはすごい量のセリフを読んでもらってる」
歩夢「フルボイス!?」
璃奈「うん。あと、その他にも、モブに演劇部の皆さんや声劇同好会、BGMにはミアちゃんや侑さんをはじめとした音楽科の皆さん、そして、シナリオは文芸同好会、ゲーム内イラストはイラスト同好会と色々な方々の協力を得て完成している」
歩夢「すごい多くの人が関わってた」
璃奈「そのおかげでいい物ができた」璃奈ちゃんボード『ドヤッ』 演劇部部長が関わってるならファンキーなやつになりそう 歩夢「けど、そんなすごいゲームの一人目のプレイヤーが私でいいの?」
璃奈「むしろ、歩夢さんじゃないとだめ。このゲームの主人公はある意味歩夢さんなので、歩夢さんから見てゲーム内の三人が自然に見えれば、それだけ普段の三人を再現できているということになる」
歩夢「ちなみに攻略対象は誰なの?」
璃奈「せつ菜さん、愛さん、果林さん。実はこっちも事前にアンケートを取ってあって、それを基に今回はこの三人を攻略対象に選んだ。まだテスト版だから果林さんルートまでできてないので、今回歩夢さんには愛さんとせつ菜さんを攻略してほしい」
歩夢「つまり、あとで果林さんも攻略することになるんだね。結構大変そう」
璃奈「……攻略データは引き継げるようにするから共通ルートはスキップできる……はず……」璃奈ちゃんボード『目そらし』 歩夢「ふふ、ごめんね。冗談だよ。私でよければ、3週とも喜んで協力させてもらうね」
璃奈「うん」
璃奈(ごめん、歩夢さん。3週じゃすまないかも……)
璃奈「じゃあ、あらためてスタート」
『侑「名前を教えてね」』
歩夢「あ、侑ちゃんの声!」
璃奈「侑さんは今回このゲームのパラメーター管理役……いわゆる友人ポジションとして出てきてもらう。その流れでナレーションもお願いした」 おっさんの多いラ板でも元ネタのゲームやったことある人はさすがに少なそう 歩夢「侑ちゃんも出るんだね」
璃奈「もちろん、歩夢さんと言ったら侑さんだもん」璃奈ちゃんボード『エッヘン』
歩夢「ふふっ、そっか」コウリャクタイショウジャナイノハチョットザンネン
璃奈「あらためて、名前、誕生日、あと血液型も入力お願い」
歩夢「うん。えっと、名前は上原歩夢で、誕生日は――――――」
『侑「よし、じゃあ行こうか、私たちの学園へ――――――」
〜OP〜『虹色passions!』 こういうので侑ちゃんやあなたちゃんが主人公じゃないのは新鮮な感じ 果林さん未完成なら実質同級生2ルートで、オタクに優しいギャルと仮面生徒会長か
攻略対象3人なら先輩同級生後輩入れたいところだけど 歩夢「あ、始まった――――――わぁ! OPの三人のイラストすごい可愛い! あ、侑ちゃんも! この後ろ姿は私かな。うわぁ……こう見ると少し恥ずかしいね//////」
璃奈「制作時間の関係で本編の使いまわしだから軽いネタバレにはなっちゃうけど、ゲーム制作同好会との協議の結果、やっぱりOPははずせなかった」璃奈ちゃんボード『葛藤』
歩夢「大丈夫! OPなのにクリア後追加の隠しキャラが普通にいるゲームとかもめずらしくないよ!」
璃奈「……それはどうなの?」璃奈ちゃんボード『困惑』
歩夢「あ、OP終わった」
璃奈「ここからプロローグ。プロローグが終わったら、歩夢さんがニジガサキ学園の2年生としてSIFまでの約半年間の高校生活を謳歌してもらう」 クソゲーでも楽しめそうな歩夢はテストプレイヤーにぴったりかもしれない 歩夢「カタカナ表記なんだね。半年間かぁ、長いのか短いのかわからないや」
璃奈「たぶん、普通にプレイすれば1周5時間程度? 2年目からは既読イベントのスキップ機能もあるからもう少し短くなる」
歩夢「……これ、本当に所謂同人ゲーム?」
璃奈「大丈夫。今はソシャゲで有名な〇月の同人サークル時代の最初の作品も文庫本20冊分くらいのシナリオになるらしい」
歩夢「……文庫本1冊って何文字くらいなの?」
璃奈「せつ菜さん曰く、基本10万字前後だって」璃奈ちゃんボード『びっくり』
歩夢「何それ怖い」 >>26
訂正
誤:璃奈「たぶん、普通にプレイすれば1周5時間程度? 2年目からは既読イベントのスキップ機能もあるからもう少し短くなる」
正:璃奈「たぶん、普通にプレイすれば1周5時間程度? 2週目からは既読イベントのスキップ機能もあるからもう少し短くなる」 璃奈「もちろん、このゲームはそんなに長くないから大丈夫。じゃあ、改めてプロローグをどうぞ」
歩夢「うん。よし、今日は練習はないし、頑張って二人とも攻略しちゃうよ」ピッ
『この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・公式とは関係ありません』
歩夢「あ、OP後だけど、これもちゃんと出るんだ」
歩夢(実在の人物には関係ある気がする……)
――――――
――――
―― 短いですが、今日はここまで
また書きます。
>>22
ジャンルがギャルゲーなら侑ちゃんが主人公でした
>>23
後輩枠なら栞子ですかね 乙女ゲーもぶっ飛んだの結構ある
主人公監禁エンドとか >>1乙
型◯はあの菌糸類がおかしいだけだと思うの… 『その日、私は夢を見ていた。
幼い日の夢だった。
歩夢(主人公。以下歩夢)「うう……侑ちゃん、どこにいるの……?」
人込みで幼馴染みの侑ちゃんとはぐれ、道端で泣いていると、声をかけられた。
「だいじょうぶ?」
歩夢「え?」
目の前に誰かがいる。けど、はっきりと顔は見えない。』
――――――
歩夢「あ、しずくちゃんの声だ」
璃奈「しずくちゃんはこのキャラの幼少期担当」
歩夢「シルエットからしてせつ奈ちゃんかな?」
―――――― 『「まいご?」
歩夢「うん」
幼い私は、素直に答えた。
泣きじゃくる私に、その子は泣かないでと言って、慰めようとしてくれている。
それでも、泣き止まない私。
その子は「そうだ!」と言うと、私の手を引いて走り出した。
私はその子に手を引かれるままについて行き、そして、着いたのは公園の奥にある。林の奥にできた小さな広場。
広場の中央に真上から太陽が差し込み、周りの木の陰も相まって、まるで、そこだけがスポットライトで照らされているようだった。
「ここ、私の秘密基地なの。いつもここで歌ってるんだ。あと、近くにある高校の教会の鐘の音も聞こえてくるんだよ。なんか言い伝えがあるんだって」 そう言うと、その子は歌い始めた。たしか、その頃に流行っていたアイドルソングだったと思う。
私はその歌声を聞いて、とても上手だと思った。
そして、何より、歌っているその子がとても楽しそうで、キラキラしていて、とてもかっこいいと思った。
泣いていたことも忘れ、私はその子の歌に夢中になっていた。
歌い終え、ポーズを決めたその子に、惜しみない拍手を送る。
「イエーイ! ありがとう! みんなー、大好きだよー!」
そう言って、私に手を振った後に、その子は改めて近づいてきた。
「どうだった?」
歩夢「かっこよかった! キラキラしてた!」 「そっか、よかった。私ね、ふんだんお父さんとお母さんが厳しいから、あんまり御家とかじゃこういうことできないの。だから、あなたが最初のお客さん」
歩夢「そうなの? せっかく上手なのに」
「ありがとう。だから私、高校生になったらスクールアイドルになりたいんだ」
歩夢「すくーるあいどる?」
「うん!」
そして、女の子が勢いよく頷くと同時に、私の名を呼ぶ声が聞こえてきた。
侑ちゃんだ!
私は駆け出そうとしたが、立ち止まって、その子の方を見る。
「お友達、探してるよ。行ってあげな」 歩夢「うん。また、御歌聞かせてね?」
私がそう言うと、その子は一瞬驚いたような表情をした後に、大きく頷いた。
「うん! また聞きに来てね!」
そして、侑ちゃんと合流し、そのまま帰宅した後に気が付いた。
歩夢「お礼、言い忘れちゃった……」
歩夢(けど、またあそこに行けば会えるよね……)
そして、私はこの後暫く後悔することになる。
次の日も、その次の日も、その公園に行ってもその子に会えなかった。
あの子の声は聞こえず、たまに聞こえてくる鐘の音だけが広場に響いていた。 そして――――――いつまでもその子に会えなかった私はいつしかそこに通わなくなり、そのままそれを忘れてしまっていた。
「――――――て」
――――――声が、聞こえた――――――。
「――――――きて」
とても聞きなれた、私の大好きな声。
「――――――起きて!」
体の揺れる感覚と共に、私は目を覚ます。
まだ瞼の重い目で隣を見ると、侑ちゃんが私の顔を覗き込んでいた。』
――――――
歩夢「あ、イベントスチル! この主人公を覗き込む侑ちゃんのイラスト可愛いね!」
璃奈「イラスト同好会の皆、すごい頑張ってくれた」
―――――― 『歩夢「寝ちゃってた? ごめんね、侑ちゃん」
侑「大丈夫。歩夢の可愛い寝顔を堪能させてもらってたYO!」』
――――――
歩夢「すごい! 私の名前を自然に呼んでる! 本当に普段侑ちゃんに呼ばれてるみたい!」
璃奈「そこも皆とすごいがんばった。どんな名前だろうと、自然に呼んでくれる」璃奈ちゃんボード『ドヤッ(二回目)』
――――――
『侑「けど、今日見た子も可愛かったなぁ! 優木せつ菜ちゃん! スクールアイドルだって! 知らなかったね!」
歩夢「あ……うん」
侑「今も少し調べたんだけどね――――――」
その後の侑ちゃんの言葉は、正直話半分だった。 子供の頃に出会っているので私と歩夢さんは幼馴染ですね!!!!!!!!!!!!!! 私も、優木せつ菜ちゃんを見て、胸のときめきを抑えられなかった。
そして、同時に思い出していた。
あれが、スクールアイドル。
幼い日に出会ったあの子があこがれた存在――――――。
――――――
璃奈「せつ菜さんのスチルが入ってプロローグは終了」
歩夢「この衣装と場所……時期は違うけど、私がせつ菜ちゃんと出会ったときの再現だ……」
璃奈「侑さんから聞いた話を踏まえつつ、乙女ゲームの王道的プロローグをゲーム制作同好会が考えてくれた」
歩夢「もう、侑ちゃんったら勝手に色々しゃべって////」
璃奈「この後から……4月の始業式から本編がスタート。攻略メンバー三人との出会いが待っている。パラメーターやスケジュール管理もそこから」璃奈ちゃんボード『眼鏡クイッ』
歩夢「そうなんだね。三人とどんな出会い方をするんだろう。楽しみだなぁ」 今日はここまで
一応【――――――】で区切ってはいますが、ゲーム内と現実の歩夢と璃奈の会話、皆さん見やすいですかね?
もし、何かより見やすい方法とかあれば教えて欲しいです。 たしかにこれはゲーム内のセリフなのか現実なのかどっちかなと思う部分が少しあった
しばらく読み進んで区切りに慣れたらわかりやすくなるかも 本編楽しみ
頻繁に切り替えなければ自分は気にならないかな ゲーム内進入記号とゲーム外離脱記号の2種があるとわかり易そうかなーって思った 誕生日やし好感度低くてもいけるやろ!と思った結果がこれ 主人公が歩夢で乙女ゲームだから元ネタとは結構違いそう >>56
支援絵ありがとうござます。
調べたけど、ときメモって結構辛辣なこと言われちゃうんですね。
一応参考にしてるのはときメモのガールズサイドだから流れは類似してくると思う。 テスト
使うダッシュの個数増やすのと、どっちの場面か記入したら少しは変わりますかね?
>>40
ゲーム―――――――――――
その日、私は夢を見ていた。
幼い日の夢だった。
歩夢(主人公。以下歩夢)「うう……侑ちゃん、どこにいるの……?」
人込みで幼馴染みの侑ちゃんとはぐれ、道端で泣いていると、声をかけられた。
「だいじょうぶ?」
歩夢「え?」
目の前に誰かがいる。けど、はっきりと顔は見えない。』
部室―――――――――――
歩夢「あ、しずくちゃんの声だ」
璃奈「しずくちゃんはこのキャラの幼少期担当」
歩夢「シルエットからしてせつ奈ちゃんかな?」 >>40
訂正
誤:歩夢「シルエットからしてせつ奈ちゃんかな?」
正:歩夢「シルエットからしてせつ菜ちゃんかな?」 ゲーム――――――――――――――――
『今日から新学期。
なんだか昨日、いろいろあってあんまり寝れなかったなぁ。
そういえば、侑ちゃん起きれてるかな?
どうしようかな?
(※ここから各所で様々な選択肢が出てきます。あなたの選択によって、
登場人物たちの好感度が上下したり、物語で様々なイベントが起こります。
また、選択肢により、画面左上のパラメーターが上下するよ。
パラメーターは行動でも変動するから、【ストレス】をためすぎないようにしながら行動してね)
リアル――――――――――――――――
歩夢「あ、選択肢。えっと……【起こしに行く】、【モーニングコールをする】……かぁ。こういうのを見ると乙女ゲームって感じするね」 璃奈「この辺りはチュートリアル。この後パラメーターとスケジュールの説明がある」
歩夢「パラメーターは、左上に出てる、【ダンス】、【魅力】、【歌唱力】、【学力】、【ストレス】、の5つだね?」
璃奈「うん。主人公はこれからスクールアイドルになるから、アイドルとして【ダンス】、【魅力】、【歌唱力】を鍛えてあげて貰う。さらに学生だから勉強して【学力】も上げなきゃいけない」
歩夢「それは忙しそうだね」
璃奈「学園ラブコメだから、どれも大切。きっちりとスケジュール管理をして欲しい。けど、頑張りすぎると【ストレス】もたまる」璃奈ちゃんボード『ばたんきゅー』
歩夢「この【ストレス】を管理しながら恋に恋愛に勉強も頑張るんだね」 璃奈「うん。……あ、注意点として、パラメーターは各キャラの攻略にも大きく関わってくる。最終イベント終了時に好感度が足りてても、該当パラメーターが必要値に達してなければ告白はされないで、問答無用でバッドエンド」璃奈ちゃんボード『\(^o^)/オワタ』
歩夢「このゲーム、思ったより難易度高そう……」
璃奈「大丈夫、ある程度余裕をもって遊んでもクリアはできるようになっている」
歩夢「そうなんだね。とりあえず……起こしに行ってみようかな? ゲーム内だけど、侑ちゃんを起こしに行くなんて久しぶりで嬉しくなっちゃうな」
璃奈「普段はモーニングコールしてるって聞いてる」
歩夢「うん。侑ちゃん、朝は弱いんだ」ピッ
璃奈「侑さん、せつ菜さんに指摘されて訂正したけど、開発会議で歩夢さんを毎日起こしてるって言ってた」
歩夢「そうなの? もう、侑ちゃんったら見え張っちゃって……せつ菜ちゃんに後でお礼言っておかないと」ポムポム
璃奈(少し怒ってるんだろうけど、全く怒ってるように見えない……) ゲーム―――――――――――――――
新学期に遅刻したら大変だから起こしに行こう。
おばさんに言って家に上げもらい、侑ちゃんを起こしに行くと、侑ちゃんは既に制服に身を包んでいた。
侑「あ、歩夢。おはよー!」
歩夢「おはよう、侑ちゃん。起きてたんだ」
侑「実はろくに寝てないんだよねー。昨日はあの後スクールアイドルの動画漁っちゃって」
歩夢「もう、侑ちゃんったら。駄目だよ、ちゃんと寝ないと!」 侑「いいじゃん。今日はどうせ学校午前中だけだよ」
侑「でさでさ! 学校でお昼ご飯食べたらさ、さっそく、部室まで行ってみない?」
歩夢「部室?」
侑「うん! スクールアイドル同好会の部室! 私も音楽科のロングホームルーム終わったらすぐに行くからさ、食堂で待ち合わせして、お昼食べよう。部活ある生徒のために今日からやってるんだって!」
侑「そしたら、スクールアイドル同好会の部室に突撃だー!」
リアル――――――――――――――――
歩夢「あ、侑ちゃん最初から音楽科なんだね」 璃奈「うん。シナリオの関係上、侑さんは最初から音楽科で、攻略対象の三人もスクールアイドル同好会の部員ということになってる。少し出番あるメンバーもいるけど、あとはたまに背景にいるかもだけどほぼ出てこない」璃奈ちゃんボード『探してみてね(チラッ』
歩夢「たしかに、私たちは13人もいるから、全員出演してたらゲームのシナリオ膨大になっちゃいそう」
璃奈「そういうこと。メインはあくまで攻略対象三人との出会いからイチャイチャ」
歩夢「い、イチャイチャ//// あ! さっそく放課後まで時間が進んだよ////」
璃奈「うん。ここから、順番に攻略対象と出会える」
璃奈(想像して照れてる歩夢さん、可愛い。どんな想像したんだろ?) ゲーム――――――――――――――
校内、廊下
侑「ふ―、おいしかった!」
歩夢「うん、おいしかったね」
侑「じゃあ、腹ごしらえも済んだし、さっそくスクールアイドル同好会にレッツ――――――」
女生徒「あ、高咲さーん。まだ学校いたんだね。ホームルーム後に先生が探してたよー」
侑「え?」
音楽科の子の話しかけられ、先生に呼ばれたと聞いた侑ちゃんはイヤそうな顔をした。 歩夢「もしかしたら急ぎの用事かもしれないよ? 行って来たら?」
侑「……うん。しょうがないから行ってくる。終わったら連絡するから、歩夢はスクールアイドル同好会について調べておいてよ」
侑ちゃんの背中を見送って、廊下を歩く。
調べるって言っても、何を調べればいいんだろう?
……なんて考えながら歩いていると、不意に目の前の部屋のドアが開いた。
歩夢「え?」
出てきた誰かとぶつかり、後ろに倒れそうになり、思わず目を瞑る私。
しかし、その前に目の前の人物に腰を抱きかかえられ、引き寄せられる。
そして、目を開けると、そこにあったのは、少し分厚そうな眼鏡と、その奥に見える、綺麗な灰色の瞳だった。 あれ? この瞳――――――
そして、バチリと彼女と完全に目が合うと、彼女は少し赤くなり、バッと離れた。
分厚い眼鏡のせいで彼女の目元がよく見えなくなる。
私を助けてくれたのは、黒いおさげの女生徒だった。
リボンの色は私と同じなので、おそらく二年生。
???「だ、大丈夫ですか!?」
歩夢「う、うん……」
???「申し訳ございません。少し急いでいたもので。お怪我は有りませんか?」
頭を下げる彼女に、私は慌てて頭を上げてもらうように言う。 悪いのはこっちも同じ。
歩夢「大丈夫です。こっちもごめんなさい。私も少し考え事してたんです」
???「そう言っていただけると幸いです、上原歩夢さん」
彼女は少し安心したように小さく息を吐いた。
対して、私は名前教えたかな? と首をかしげる。
そんな私を見て、彼女はクスリと笑みを零した。
???「生徒会長なので。この学校の生徒は皆さん把握しています。……そうだ、申し遅れました。私は――――――“中川菜々”と申します」
リアル――――――――――――――――
歩夢「“菜々”ちゃんだ! スチルの顔のアップ、眼鏡をかけてたはずなのに、すごくかっこよくってドキッとしちゃったよ!」
璃奈「うん。もうせつ菜さん=菜々さんってもう校内には広まってるから今回ゲームでもその二重生活を再現させてもらった」
歩夢「たしかに、あの時のせつ菜ちゃんの秘密を知ってたのは私たちだけだもんね。今思い返すと、秘密の共有って、なんだかドキドキワクワクしちゃう」 璃奈「うん、今回はそのドキドキワクワクを味わえるようにしてある」
歩夢「ってことは、他の子たちに内緒にしながら菜々ちゃんモードとせつ菜ちゃんモードでたのし――――――」ハッ!
璃奈「……どうしたの、歩夢さん?」璃奈ちゃんボード『(・・?』
歩夢「ねえ、璃奈ちゃん? 確認しちゃうけど……デートスチル、菜々ちゃんモードとせつ菜ちゃんモードの二種類用意されてるとい思うんだけど、それって一周で回収できるようになってる?」
璃奈「……」璃奈ちゃんボード『すっとぼけ』
歩夢「……4週確定かぁ……」
璃奈「ち、ちゃんと攻略キャラの好感度引継ぎ機能もつけるから……」璃奈ちゃんボード『目そらし』
歩夢「……さあ、次は愛ちゃんかな? 楽しみだなぁ」(遠い目) 現実 知られてる
ゲーム内 (初期状態では)知られてない
じゃね スチルの全回収前提とかこの歩夢乙女ゲームマニアだな 結構長くなりそうやな。末永くよろしくお願いいたします >>78
>>80
せつ菜はどうしても2面キャラにしたかったので、現実ではもうカミングアウト済みというこにしてあります。
>>81
歩夢はそのあたりはちゃんとやりそうなイメージだったので
例えばポケモンプレイしたら対戦はともかく、図鑑のコンプはしそうだなと。 リアル――――――――――
歩夢「菜々ちゃんはそのまま去って行ったね。私は……あ、選択肢が出た。中庭と……屋上?」
璃奈「うん。結局どっちも行くことになるから言うけど、この2か所で愛さんと果林さんに会うことになる」
歩夢「あ、最初に一気に会えるんだね……あれ? 果林さんルートは完成してないんじゃ……」
璃奈「果林さんルートは完成してないだけで、共通ルートのイベントは全部入ってる」
歩夢「じゃあ、途中までは果林さんも攻略は可能なんだ?」
璃奈「うん。因みに歩夢さんだからぶっちゃけちゃうけど、ここで全員に会えるのは尺の都合」
歩夢「いつまでも会えないのもやきもきするしいいんじゃないかな? うーん……どっちにしよう……」
璃奈「どっちを優先してもこの後の展開には影響はないから、適当でもOK」
歩夢「それを聞いて安心したよ。うん、じゃあ、中庭にするね」ピッ ゲーム―――――――――――――
中川会長と別れた私は、中庭に来た。
そして、ベンチに座って、中川会長のことを思い出す。
……あの眼、見たことある気がする。
けど……どこでだろう……?
SE「ドタドタドタドタドタドタ」
歩夢「……?」
背後から騒がしい音か聞こえてきて、私は振り返った。
そこからは、まるでアニメや映画でも見ているような、一瞬の出来事だった 最初から攻略サイト前提みたいな選択肢山盛りのは疲れるからな 猫「にゃぁあ!」
振り返ると同時に、背後にたたずむ校舎の空きっぱなしだった窓から白い猫が鳴き声と共に飛び出してきた。
歩夢「猫!?」
宙を飛ぶ猫を見て、私は驚いた。
何で猫がこんなところに?
???「こらぁああああ! 待て待てぇえ!」
そして、その跡を追うように窓から勢いよく飛び出してきた金髪で、運動しやすそうな服装の女生徒。
彼女は走ってきた勢いのままに窓枠に足をかけて、猫を追って飛んだのだ。 ???「愛さん! きっちり猫をキャッチ!」
彼女は空中で白猫をキャッチすると、そのまま地面に膝をついて着地した。
???「なんてね!」
彼女は立ち上がると猫を抱き直し、自分の方に猫の顔を向けて抱き上げた。
???「やっと捕まえたよ、はんぺん! 愛さんから逃げようなんて、10年早い!」
彼女はそう言いながら、どこかやんちゃそうな、満面の笑みを浮かべた。
???「ちなみにだけど、さっきのは『きっちり』と『キャット』と『キャッチ』をかけた――――――あっ! こらっ!」
そこまで言いかけると、彼女の腕の中の猫が暴れ、腕の中から飛び出した。
そして、そのまま猫はベンチに座る私の膝の上へと飛び乗った。
……避難所にされた? 猫はそのまま私を見上げて「にゃぁ」と一鳴きして彼女の方へ振り返った。
それにつられて顔を上げると、目の前の彼女と目が合う。
???「ごめんね。はんぺんを追うのに夢中で。びっくりさせちゃった?」
彼女の言葉に、私は首を横に振った。
彼女は「ならよかった」と言うと、私の膝の上で彼女を見上げる猫の顎を撫でた。猫もおとなしく撫でられる。
???「シャンプーしようとしたら逃げられちゃってさ。ここまで追いかけっこしてきたんだぁ。わかったよ、はんぺん。もうシャンプーは今日は諦めるから、戻ってご飯にしよう」
彼女がそう言うと、猫は一つ鳴いておとなしく彼女に抱きかかえられた。
???「ありがとね。そこに居てくれて助かったよー。えっと……初めましてだよね?」 私は頷いて、名前を名乗った。
歩夢「私、上原歩夢。普通科の2年生」
???「あ、2年生なんだ! じゃあじゃあ、アタシと一緒! アタシは宮下愛っていうんだ! こっちは猫のはんぺん!」
そう言うと、彼女は先ほどはんぺんに向けたような、やんちゃそうな、眩しい笑顔を見せた。
リアル――――――――――――
歩夢「うわぁ、このスチルの愛ちゃんの笑顔すごくいい! 愛ちゃんの良さがすっごく出てる。はんぺんも可愛いね! まるで本物をそのまま絵にしたみた」
璃奈「はんぺんに関しては、私のはんぺんフォルダが火を噴いた」璃奈ちゃんボード『ドヤッ』
歩夢「ふふ、璃奈ちゃん提供なんだね。あ、愛ちゃんもはんぺんも行っちゃった……。「今度お礼するねっ」だって。何してくれるんだろう?」 璃奈「メタなこと言うと、移動と部室が解放されればはんぺんは直ぐに会える。【ストレス】を減らすミニゲームがあるから、是非やってほしい」
歩夢「そうなんだ。すごい楽しみ! どんなゲームかな?」
璃奈「それは解放されてからのお楽しみ」璃奈ちゃんボード『にやり』
歩夢「じゃあ、最後に果林さんに会いに行こうかな。というよりも、屋上しかいけないもんね」
璃奈「強制イベントは御愛嬌と言うことで……」
歩夢「ふふ、大丈夫。さっきも言ったけど、ランダムエンカウントよりも確実に出会える方がいいと思うよ」
璃奈「そう言ってもらえると嬉しい」璃奈ちゃんボード『ほっ』
歩夢「果林さんとの出会いはどんなだろう。楽しみだね」 今日はここまで。
明日は果林さんとの出会い編です。 ノベルゲーによくあることだけど、攻略対象の紹介は最初にしておかないとね
まぁ今のその手のゲームでヒロインが大量にいるのが珍しいけど >>56
辛辣な言葉もバリエーションが豊富でそれをご褒美に楽しむプレーもあるんよ🤗 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています