――朝、葉月家

「ワンッ、ワンワンッ!」

恋「――っ!」

「ワンワンッ!」

恋「朝……? わたくしは……チビ、チビ!?」

「クゥーン……」

恋「チビが、小さい……わ、私は……!?」

恋「……カガミにうつるわたくしのすがたが、子どものころの……それじゃあ!」

「ワン!」



サヤ「おや、どうしましたお嬢様? そんなに慌てなくても、朝食は出来たばかりですよ」

恋「サヤさ――」

「あらあら、どうしたの恋? 髪も直さないで」

「慌てなくても、まだ学校に行く時間じゃないだろう?」

恋「おかあさま……おとうさま……」