恋「サヤ、さ……ん!」

年頃になると、自分を慰めることもあったが、その時に浮かぶのはやはり彼女の顔。

幼い頃から傍にいた使用人。

わたくしの初恋の方。

わたくしは彼女とキスがしたいし、卑猥なこともしたい。

わたくしにできるのはそんな想いを彼女に伝えることではなく、ただ自分を慰めることだけ。

サヤ「お嬢様、お呼びになり――」

恋「っ!」

サヤ「! し、失礼いたしました……!」