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夕方、学校玄関――

鞠莉「…なんなのかしら、胸が空っぽになったようなこの感じは。力が抜けちゃったっていうか、ぼんやりして身が入らないっていうか。名前のない感情がずっと付き纏ってくるみたい…」

鞠莉「曜は…きっと先に待ってるのよね。私も早く向かわなきゃ」

『あっ、鞠莉ちゃん!』

鞠莉「…!」