歩夢「KILL THE FIGHT」ss
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週明け
マンションエントランス
歩夢「おはよう侑ちゃん」ギュッ
侑「おはよう歩夢」ギュッ
いつものように侑ちゃんと朝の挨拶を交わして腕を組む
結局私達が付き合うようになって何かが大きく変わるってことは無かった
ドキドキしながら土日もお出かけをしたけど、特になにか特別なことがあるわけでもなく
私と侑ちゃんはあれからも普段通り
キスをしたのはもしかして夢だったのかな?って思うくらい
私と侑ちゃんの距離は幼馴染の時となんら変わらない
ただ、そこに最近までいた人が減っただけで… 歩夢「…」
侑「歩夢、どうかした?」
歩夢「えっ!?」
歩夢「あっ、ううん。なんでもないよ」
待ち合わせ場所にせつ菜ちゃんがいないことに、少し悲しくなっちゃっている自分にびっくりした
最近は…と言っても1週間くらいだけど、いつもそこにはせつ菜ちゃんもいるのが当たり前だったから
フった立場で何を考えてるんだろうね私
これからもせつ菜ちゃんとお友達として仲良く出来るなんて
そんなうまい話があるわけないのに…
でもだからこそ、また少しでも仲良くなれるように時間をかけて一歩一歩頑張らなきゃ!
侑「ふーん…」ギューッ 歩夢「侑ちゃん?」
侑「歩夢が何を考えているのか大体わかるけど、これからもずっと歩夢の恋人は私なんだからね」ジトー
歩夢「それは嬉しいんだけど…」
侑ちゃんってもしかして
歩夢「でも、せつ菜ちゃんとだってまたお友達になりたいもん」
侑「ふーん、へー」
すっごく
侑「歩夢はそんなに私を嫉妬させたいんだ?」
嫉妬深い? 歩夢「なんでそうなるの!?」
侑「いや前から思ってて、この前のキスで確信したんだけど」
歩夢「キス…///」
キス、当然だけどやっぱり夢じゃなかったんだね…
侑「歩夢って私から強引なことされると喜ぶじゃん?」
歩夢「喜ばないよ!?」
侑ちゃんってば急に何を言いだすの!?
そんなこと無いもん!
あの時だってビックリしただけで
少し強引な侑ちゃんをかっこいいなぁとか
普段とのギャップも素敵だなぁとか
侑ちゃんに求められて嬉しいなとか
少しも思わなかったんだからっ!
…本当だよ? 侑「だから私を嫉妬させてまた無理矢理キスして欲しいのかな〜って」
侑「まあ、事実嫉妬してるんだけどね」アハハ
歩夢「侑ちゃん!私の話を聞いて!?」
侑「もちろん一語一句聞き逃して無いよ。安心して」
歩夢「それなら…」
侑「へ〜」
侑「じゃあもう強引なキスはしない方が良い?」
歩夢「えっ…」
侑「歩夢が嫌ならもうしないよ?」
侑「歩夢の嫌なことは私、絶対にしたくないからね」ニコッ
歩夢「うぅっ…」モジモジ
私の本心なんてわかってるくせに
侑ちゃんがニコニコしながらすっごくイジワルな事を言ってくるよぅ
侑ちゃんの言葉が嘘をついていないってわかるからこそタチが悪いよ… 歩夢「…」ボソボソ
侑「うん?」ニヤニヤ
歩夢「侑ちゃんがしたいならして欲しい時もあるかも…///」
侑「へー、それって例えば」
侑「こんな風に?」ドンッ
壁ドン!?
歩夢「侑ちゃん!?」
歩夢「ダメだよ、ここ通学路なんだよ?」
歩夢「誰かに見られたら…」
侑「って言ってる割には抵抗しないんだね」
歩夢「…」
侑「歩夢が抵抗すれば私の拘束なんかすぐ抜けられるよ?」ニヤニヤ
近付いて来る唇はもう止められそうに無い
侑ちゃんに何か変なスイッチが入っちゃってるし
何より、私も口ではこう言いつつ抵抗は全くできていない 侑「ふふっ」
私が動かないのを見て侑ちゃんは本当に嬉しそうな笑顔を浮かべる
侑「ねぇ、歩夢」
侑「好きだよ」
侑ちゃんは卑怯だ
好きな人からそんなことを言われちゃったらもう私は拒めない
心臓が高鳴って
心が侑ちゃんを欲しくなっちゃう
口が勝手に動いて、心を言葉として現実に出す
歩夢「私も侑ちゃんが好き…」
侑「えへへ、ずっと歩夢と一緒にいるのは私なんだからね」 菜々「未来はわからないものですよ、侑さん」ニョキッ
侑「うわっ!?」
歩夢「きゃっ!?」
菜々「おはようございますっ!」ペカー
急に割り込んできた菜々ちゃんにビックリして、危ない方向に行きそうだった気持ちがリセットされる
侑「菜々ちゃん!?なんでいるの!?」
菜々「なんでとは」
菜々「あはは、何を言ってるんですか」
菜々「友人と登校するのは当たり前のことでしょう?」ペカー
歩夢「菜々ちゃんっ…」パアァー
せつ菜ちゃん、私をまだお友達って言ってくれるんだね
嬉しいな
菜々「はいっ、歩夢さん」 侑「菜々ちゃん、今いいところだったんだから少しは空気を読んで欲しかったなぁ!」イライラ
菜々「生徒会長としての空気を読んだんですよ!」
侑「がるるるる」フシャーッ
菜々「そうだ!侑さんっ!言わせて欲しいことがあるんですっ!」
侑「…何だか嫌な予感がするから言わなくて良いよ」
菜々「私はまだ歩夢さんを諦めてはいませんっ!」
歩夢「!?」
侑「歩夢っ!やっぱりせつ菜ちゃんを置いて先に行こう」グイグイ 歩夢「せつ菜ちゃん!?気持ちは本当に嬉しいんだけど私にはもう侑ちゃんが」ヒッパラレ
菜々「当然それは知っています」
というか、目の前でやり取りしてたもんね
菜々「いえ、私も諦めようと思って頑張ったんですよ?」スタスタ
菜々「ですが、こんなに大きな大好きを消すなんてできませんでした」
侑「菜々ちゃんっ!この前別れ際に言ってたことは嘘だったの!?」
菜々「もちろん本心ですよ?」
菜々「お二人には本心から幸せになってもらいたいです!」
菜々「ただ、貴女が歩夢さんを悲しませるようなことがあれば、私は容赦無く歩夢さんを奪い取らせて貰います」
菜々「それだけはお忘れなきよう!」
侑「私は絶対に歩夢を幸せにするからそんなことありえないからね!」 菜々「侑さん、恋人がいる相手へのアプローチは控えますからそんなに警戒しなくても大丈夫ですよ?」
侑「…本当に?」
菜々「はいっ!」
菜々「ほら、今は腕も組んでいないでしょう?」
侑「確かに…」
菜々「歩夢さんも侑さんも私の大好きな友人ですし」
菜々「"恋人がいる間は"絶対に手を出しませんよ」ペカー
侑「…なら菜々ちゃんは新しい相手を探さなきゃダメなんじゃないかな?」
侑「私は絶対に歩夢と結婚するから」
歩夢「侑ちゃん///」 菜々「未来はわからないでしょう?」
侑「確かにほとんどのことはそうだろうけど」
侑「私が歩夢と結婚してずっと一緒にいるって未来ならわかるの!」
歩夢「///」
菜々「ふふふ、そうですか」
菜々「ではその覚悟、その時までしっかり見届けさせてもらいますよ」
侑「上等だよ!私と歩夢の仲に嫉妬しないでよね」 数年後
菜々「と言うことで新婦の友人として、ライバルとして一番側で見守って来た私が断言します」
菜々「侑さんは決して歩夢さんを悲しませるようなことは決してしませんでした」
菜々「歩夢さんも侑さんを一番側で献身的に支え、侑さんが立ち止まってしまった時はその優しい心で癒し再び立ち上がらせていました」
菜々「この結婚式は、お二人にとってこれから続く長い長い道へのスタートラインです」
菜々「時に辛いこともあるでしょう、嫌になってしまうこともあるでしょう」
菜々「ですが、私はどんなことがあってもこのお二人ならば乗り越えられると確信を持って断言できます」
菜々「お二人であればきっと誰よりも幸せな人生を歩めるでしょう」
菜々「友人代表 中川菜々」 席
愛「お疲れ、せっつー」
菜々「ありがとうございます」
愛「せっつーも損な役回りだねぇ…」
愛「まだ大学生なのに性別に関係なく結婚できる法案を可決させて…」.
菜々「今や世界的大企業になった璃奈さんの会社や、秋葉の世界的ファッションデザイナーさんや沼津の有力者の方々が全面的に力を貸してくださったお陰ですよ」
愛「でも、世間を味方につけるカリスマがなきゃできないことだよ」
愛「その恩恵に助けられる1人として言わせて」
愛「ありがとうね、せっつー」 菜々「気にしないでくださいよ」
菜々「私は歩夢さんが幸せになってくれることを考えて行動しただけなんですから」
菜々「ほら、見てくださいよ歩夢さんのあの笑顔を」
愛「…うん、本当にすごく良い笑顔だね」
菜々「歩夢さんがあんな風に笑えるのなら私が負けて、それでも努力した甲斐があるってものです」
菜々「それに侑さんと歩夢さんが仲違いするようなことがあれば、ハイエナしようと思っていたのも嘘ではないんですよ?」
愛「そんなこと言って、あの2人がすれ違いそうな時はフォローしてあげてた癖に」
菜々「…ふふっ」
菜々「流石愛さんです。気がついていたんですか…」 愛「っていうか、フラれた後にわざわざライバル宣言したのもあれでしょ?」
愛「歩夢はあんなんだし、ゆうゆも奥手だしで」
愛「実はゆうゆを嫉妬させる事で2人の仲を進展させるためだったんじゃ無いの?」
菜々「あはは」
菜々「それは流石に考えすぎですよ愛さん」
菜々「現に私は今までお2人がそういう行為をしそうになった時は邪魔をしてきましたし」
愛「そうなの?」
菜々「はい。先程も言いましたが私は歩夢さんの幸せの為に行動していただけです」
菜々「もちろんその隣にいるのが私じゃないのはとても残念ですよ?」
菜々「ですが、それが歩夢さんの笑顔に繋がるなら些細な問題です」
菜々「だって私は歩夢さんが大好きなんですから」ペカー 菜々「言っておきますが、侑さんが浮気でもしていたら決してその隙を見逃すようなことしませんでしたよ」
菜々「あの歩夢さんを裏切るような事は絶対に許しません」
菜々「…勿論、これからも」ニヤリ
愛「一途だねぇ〜せっつーは」
菜々「まあそれはそれとして、私が歩夢さんに浮気や愛人を持ちかけられたら二つ返事で喜んで受け入れますが」
愛「せっつー…」 式がひと段落して食事の時間になると、みんなが挨拶に来てくれた
璃奈「歩夢さん、侑さん本当におめでとう」
かすみ「お゛め゛て゛と゛う゛こ゛さ゛い゛ま゛す゛」
しずく「おめでとうございます」
侑「ありがとう」
しずく「ほら、かすみさんこのハンカチ使って」
かすみ「びぇ〜んっ」
かすみ「2人が幸せになれて本当によかったですぅ」
歩夢「ふふっ」 歩夢「忙しいのに来てくれてありがとうね」
璃奈「気にしないで。私にとっては2人ともお姉ちゃんみたいなものだから」
璃奈「それに、結婚式を今のうちに知れるのもメリットだし」
歩夢「そっか、璃奈ちゃんは来年愛ちゃんと結婚するんだもんね」
歩夢「式場はもう決まったの?」
りな「うん。今日決まったよ」
侑「今日?」
璃奈「この式を見て、愛さんとここが良いって話になったの」
かすみ「確かにここ凄く良いかも」
かすみ「綺麗でお城みたいで…」
かすみ「しず子はどう思う?」
しずく「私は今まで神前式が良いって思ってたけど、こんなに素敵な歩夢さんを見ちゃうとウエディングドレスにも憧れちゃうよね」 侑「なに、私の目の前で歩夢を口説いてるの?」ニヤニヤ
しずく「おや、バレました?」クスッ
歩夢「もうっ、私は侑ちゃん一筋なんだよ」
2人が冗談を交わす横で、かすみちゃんはまるでこの世の終わりみたいな顔をしていた
かすみ「しず子!?」
かすみ「嘘だよねっ!?ねっ!?」ガクガク
しずく「かすみさんは何でそんなに驚いてるの…」
しずく「冗談に決まってるでしょ?」
しずく「安心して。私がかすみさん以外を好きになるわけないんだから///」
かすみ「しず子ぉ」パアァー しずく「こほんっ」
しずく「兎に角、今日の式を素敵だと思ったのは間違いないです」
かすみ「じゃあ、ここにする?」
しずく「そんな勢いで…」
かすみ「こういうのは勢いで決めるのが良いの!」
かすみ「ずっと探しておばあちゃんになっちゃうのは嫌だよ!」
しずく「流石にそうはならないだろうけど…」
しずく「でも、確かに勢いも大事なのかもしれないね」
しずく「私達も来年ここで式を挙げよっか」
かすみ「うんっ!」
勢いが足りないしずくちゃんと、冷静さが足りないかすみちゃん
お互いにフォロー出来る良い関係なんじゃないかな
? 歩夢「ふふっ」
歩夢「じゃあ、私達の紹介ってことにして少し安くしてもらっちゃえば?」
侑「良いね!その空いたお金で新婚旅行を少し贅沢にしちゃいなよ」
かすみ「それ良いですねっ!」
しずく「うん、これでもう決定だね」
璃奈「2人ともありがとう」
璃奈「あっ、そうだ」
璃奈「忘れてたけど渡すものがあるんだった」
歩夢「渡すもの?」
璃奈「侑さんに頼まれて私の会社で作ってた発明品だよ」
侑「あっ!もう出来てたんだね!」
璃奈「うん。折角なら今日渡すべきだと思って」
侑「璃奈ちゃん、本当にありがとう!」
璃奈「気にしないで。私も使いたいかた作っただけだから」 歩夢「侑ちゃん?何なのそれは?」
侑「えへへ、内緒っ」
歩夢「もうっ、教えてよ侑ちゃんっ!」
侑「ふふっ、拗ねてる歩夢も可愛いよ」
歩夢「もうっ、そんな煽ててもはぐらかされないんだからっ///」
歩夢「璃奈ちゃんは教えてくれるよね?」
璃奈「えへへ、内緒」ニコッ
歩夢「璃奈ちゃんまでぇ…」
璃奈「でも、歩夢さんにとって悪いものではないと思うよ」
悪戯っぽい笑顔を浮かべる璃奈ちゃんの嬉しそうな顔から嘘は感じ取れないから心配しなくても良いよね?
というか、璃奈ちゃんは悪い発明なんてしないもんね!
…しないよね? 某掲示板ではとんでもない発明をしまくりの璃奈ちゃん かすみちゃんたちが立ち去った後は愛ちゃんたちが来てくれた
愛「おめでと〜」
菜々「おめでとうございますっ!」
歩夢「2人ともありがとうっ!」
侑「愛ちゃん、菜々ちゃん、本当にありがとうね」
愛「2人ともドレス似合ってるよ」
菜々「ええ。本当に綺麗です」
歩夢「えへへ、ありがとう」
歩夢「愛ちゃん、あの日私に自信をくれてありがとう」
愛「私はただ尊敬する相手を悪く言われたから怒っただけだよ?」
愛「歩夢がその人に正当な評価を出来るようになってくれて嬉しいぞっ」
歩夢「愛ちゃんっ…!」
愛「2人が幸せになってくれたら更に嬉しいな」
歩夢「うんっ!私達幸せになるよ!」 菜々「…見届けさせてもらいましたよ、侑さん」
侑「どうだっ!私たちの間につけいる隙なんてなかったでしょ!」
菜々「ええ。残念ながらそのようですね」
侑「私より歩夢を好きな人も、歩夢以上に私が好きになる人もいるわけないんだから当然だよ」
侑「だから安心してよ、菜々ちゃん」
侑「歩夢は私が絶対に幸せにするからさ」
菜々「それを聞いて安心しました」
菜々「ですが」
菜々「ふふふ、油断はしないでくださいね」
侑「なっ…」 歩夢「あの法案を可決させるように働きかけてくれてありがとうね」
侑「…ありがとう」
侑「歩夢となら事実婚でも良いって思ってたんだけど、実際にこうして認められると」
侑「すごく嬉しい」
菜々「いえいえ、私がやりたくてやっただけですから気にしないでください」
菜々「それに今はもっとすごい事を可決させようと思ってるんですよ?」
侑「すごい事って?」
菜々「少子高齢化対策の為」
菜々「という大義名分の元に重婚を可能にする…」
侑「もう帰れーっ!」
歩夢「まあまあ侑ちゃん、私はもう侑ちゃん一筋だから…」
菜々「…ふふっ」
菜々「歩夢さん、侑さん。どうかお幸せに」 席
愛「せっつー大丈夫?無理してない?」
菜々「心配ありがとうございますっ!大丈夫ですよ」
愛「せっつーがそう言うなら良いけど…」
愛「辛くなったら私でよければ話くらい、いつでも聞けるからね」
菜々「あはは、本当に大丈夫ですよ」
菜々「あの様子だと、歩夢さんを略奪するのは難しいでしょうが…」
菜々「その代わりに私の夢を叶えられそうなので」
愛「夢?」
菜々「ええ。決して叶わないと思っていた夢の再現です」
愛「?」
菜々「ぐふふ、それはですねぇ…」 2人が去った後は果林先輩達が来てくれた
果林「おめでとう。歩夢、侑」
エマ「2人の結婚式、とってもエモエモだよぉ」
彼方「この日を迎えられてよかったねぇ〜」
侑「スイスから来てくれてありがとうございます」
歩夢「長旅でお疲れの所、来てくれて本当にありがとうございます」
エマ「気にしないでよぉ〜私達は来たくって来たんだから」
歩夢「あの日、アドバイスをくれてありがとうございました」
歩夢「あのアドバイスがなかったらあの日に私、きっと逃げ出しちゃってました」
彼方「アドバイスなんて大した事出来てないよ〜」
エマ「私達はほんの少し考える方向性を絞ってあげただけだもんね」
果林「道を自分で選んだのは歩夢なのよ」
エマ「きっと歩夢ちゃんなら私達がいなくっても自分で答えを出せてたと思うよ?」
彼方「胸を張って堂々として良いんだよ〜」
歩夢「はいっ!」 侑「先輩達はスイスでどうやって過ごしてるんですか?」
彼方「エマちゃんの実家でねぇ〜」
歩夢「って言うことは3人同じ家に住んでるんですか?」
エマ「そうだよぉ〜、果林ちゃんって酔っ払うと可愛くってね」
果林「ちょっと!?唐突に何を言いだすのよ」
かすみ「あっ!?果林先輩達じゃないですか!」
しずく「ご無沙汰してます」
愛「おっ!本当だ、折角だしみんなで写真撮ろう写真」
璃奈「ドローンで自動撮影するから少し待ってて」
菜々「ポーズはどうしましょうか」
果林「好きなポーズで良いんじゃない?」
エマ「良いねぇ、何だかワクワクするよ」
彼方「そろそろだよぉ〜かまえて〜」
歩夢「じゃあ、私達は」
侑「うん。いつものポーズだね」
カシャリ
案の定私と侑ちゃん以外みんながバラバラで統一感のないポーズ
それが何だか私達らしいねって
みんなの笑顔、笑い声と共に結婚式は幕を閉じた
歩夢ははっきり侑ちゃんのこと一筋!って言えるようになったなーよかった 結婚式後
ゆうぽむホーム
歩夢「今日は疲れたねぇ」
侑「そうだねぇ」
歩夢「侑ちゃんは今日楽しかった?」
侑「うん」
ベッドの上で2人隣り合って腰掛けながらいつもみたいに話そうとするけど、侑ちゃんの様子がちょっぴりおかしい
どうしたのって聞こうとすると侑ちゃんから口を開いた
侑「…」ゴクリ
侑「ねえ、歩夢」
侑「いっつもせつ菜ちゃんに邪魔されちゃってたけど、今日こそシてみない?」
歩夢「菜々ちゃんに邪魔されてたって?」
歩夢「何を?」
侑「気が付いてなかったんだね歩夢…」
侑「良い雰囲気になると何故かどこにいてもせつ菜ちゃんが来てたじゃん」
歩夢「キスならもうしてるじゃない?」
侑「その先だよ!」
歩夢「その先って?」 侑「う〜ん、ヒントは親を1番喜ばせることかな?」
歩夢「結婚式はさっきしたばっかりでしょ?」
侑「もうっ!歩夢は本当に可愛いなぁ〜」ダキッ
侑「わかんないかな」ガバッ
私が侑ちゃんに押し倒された!?
侑「歩夢」
侑「子供を作ろう」
歩夢「!?///」
歩夢「なっ、なんで急にそんな話するのっ!?」
侑「あはは、ごめんごめん」 ⎛(cV„Ó ᴗ ÒV⎞ 我ながらよく我慢できたな 歩夢「それに、私達は女の子同士なんだから子供なんて…」
私は小さい頃から子供を育てるのが夢だったけど、侑ちゃんと結婚できるならって口に出すこともなく諦めたんだもん
侑「それが出来るんだよ」
侑「今日璃奈ちゃんから貰った薬を使えばね」
歩夢「えっ?」
侑「わたしも詳しく原理はわからないんだけど」
侑「服用して性行すれば同性同士でも出来るんだって」
歩夢「性行って///」
目が自然と侑ちゃんの細くしなやかな指に吸い寄せられる
歩夢「そういうのはちゃんと結婚してから…」
侑「今日したばっかりだよね!?」
歩夢「でもでもっ、私達まだ学生だよ?」
侑「でも、歩夢は子供を育てるのが夢だって昔言ってたじゃん」
…侑ちゃん、そんなことまで覚えててくれたんだね
心臓が嬉しそうにトクンと跳ねる 侑「私は歩夢がいるだけでも幸せだけど、そういうこともしたいんだ」
侑「私をこんな気持ちにさせる歩夢が悪いんだよ?」
歩夢「その言い方は卑怯だよぉ〜」
侑「ふふっ、あの花火大会のキスを思い出すから?」
歩夢「覚えててくれたんだ///」
侑「歩夢のことなら何でも覚えてるよ」
嬉しさに顔が熱くなる
私とのことを何でも覚えていてくれるこの人になら
きっとこの瞬間も忘れないでいてくれる侑ちゃんに、私の体で一番大切なものを捧げたい
侑「ねえ、良いでしょ?」
侑「歩夢が嫌ならやめるけど…」
私に覆いかぶさりながらも不安げに揺れるその唇に、そっと触れるようなキスをする 保守ありがとうございました
続きは今日の夕方頃投稿できればと思います
情事ってがっつり書いた方が良いですかね?それとも描写せずにさらっと流した方が良いですかね? 自分はあってもなくても満足できるかな。書きたい方でと思う がっつりあっさりの度合いによるけど濃すぎないくらいに書いてくれたら嬉しい ラブラブならそれでいいので書きやすい方で書いてもらえたら 意見ありがとうございます
わかりました
雰囲気を壊さないように気をつけながら
某ゆうぽむスレに投稿した文書を改善したものを書いていきたいと思います
今暫くお待ちください 侑「歩夢…?///」ポーッ
歩夢「良いよ…///」ウルウル
歩夢「でも、赤ちゃんを作るのは大学卒業するまではやめておこうね」
侑「うん、わかったよ」
歩夢「…初めてだから優しくしてね」ウワメヅカイ
侑「…そうするつもりだったけど」
侑「ごめん、今それが出来なくなっちゃった」
歩夢「えっ、侑ちゃん?」
侑「歩夢が悪いんだからね」
でも、そんな言葉とは裏腹に侑ちゃんの手は優しく私の頭の後ろに添えられて
今度は侑ちゃんからキスをされる
唇と唇が触れるだけの軽いキス
でも、侑ちゃん押し倒されている今
いつもしているはずのそのキスは私の奥に眠る情欲を呼び起こすには十分すぎるくらいだった 歩夢「侑ひゃんっ」
腕を侑ちゃんの首に回して私からも唇を押し付ける
唇と唇の間をこじ開けて侑ちゃんの舌に自分の舌を絡ませる
侑「!?」
侑「はゆむぅ」
一瞬びっくりしたような侑ちゃんもすぐさま、嬉しそうに私の口を蹂躙する
お互いが相手の口腔内に自分の一部を入れる
それはもしかすると、相手と一体化したいと思う程の愛がそうさせるのかもしれない
相手と触れ合う喜びが下腹部を熱くさせる これからずっと侑ちゃんと過ごすこのお部屋で、お互いに夢中になって舌を動かしている
文字だけなら、もしかすると何の変哲も無い日常の風景に見えるかもしれないね
昨日だってこの部屋で夢中になって結婚式のことを語り合っていたんだもん
だけど今はそこに会話は無くって、ベッド脇のランプしか光源がない薄暗い部屋には
ピチャリピチャリという水音と、互いの名前を呼ぶ声
そして荒々しい息遣いだけが響いていた ずっとそうしていたかったけど、物理的にそれは難しい
やがて、苦しくなって唇を離す
歩夢「はぁっ、はぁっ」
侑「はぁっ、はぁっ…ふぅ」
侑「歩夢」
侑「脱がせるね」
キスの後トロンとした目をした侑ちゃんが発する第一声がそれだった
歩夢「うん…///」
侑ちゃんの望みを全て受け入れたいって隷属真にも似た感情が湧いてくる
私の全てを侑ちゃんの好きにしてほしい
侑ちゃんをもっと近くで感じたい
侑ちゃんが脱がしやすいように腰を浮かせたりして体の位置を調整する 侑「歩夢、ありがとう」
全身を愛撫されながら焦らすように脱がされる
洋服の薄い布が作る侑ちゃんとの大きな距離が、どんどん近づいてくる
歩夢「///」
下着が脱がされた時、そこが糸を引いているのに気がついた
やがて、着るまで綺麗にたたんでいたお洋服が乱暴に脱がされて、乱雑に床で散らばった頃
一糸纏わぬ姿になった私に侑ちゃんが優しく声をかけてくれる
侑「凄く綺麗だよ、歩夢」
歩夢「ありがとう///」 侑「私、ライバルが出てくるあの日まではね」
侑「歩夢とただの幼馴染でも、友達でもいいって自分を誤魔化してたんだ」
侑「歩夢はすっごく可愛くって優しいからみんなから人気があったし」
侑「何より私達は女の子同士だから」
侑「だから歩夢にはバレないようにしてたんだ」
侑「困らせちゃうって思ってたから」
侑「でも、本当はね」
侑「ずっと、小学生の頃から…ううん」
侑「幼稚園の頃から夢みてたんだ」
侑「歩夢と恋人になること」
侑「歩夢と結婚すること」
侑「歩夢とこういうことをすること」
侑「歩夢と身体も心も繋がることを」ニコッ
侑ちゃんが心から嬉しそうに言う
私が恋心の「こ」の字すら知らなかった頃から、侑ちゃんは私のことをそんなに想っていてくれたんだね
少し申し訳ないけど
嬉しいな 歩夢「ぁんっ」
首筋が舐められて、思わず声が出た
歩夢「///」
意図しない声を出しちゃったことがこんな状況だからこそ恥ずかしい
侑「歩夢、好きだよ。世界の誰よりも」
胸が、太腿が
そして
侑「歩夢のここも、すっごく綺麗…」
歩夢「ゆうひゃんっ、そんなところなめちゃっ!?」
侑「なんで?ここ私の大好きな歩夢の匂いがして美味しいよ」
歩夢「なにっ、いってるのっ」ハアハア
大事な場所が彼女の舌と唇に激しく蹂躙されて淫乱に光る
侑「歩夢の全部を私にちょうだい」
侑「絶対に誰にも渡さない」
侑「歩夢は私の可愛い奥さんなんだから」 まるで濡れたあそこが熱を持って私を溶かそうとしているみたい
熱と一緒に悦びが体の奥底から湧いてきて電流のように全身を走る
心と体に収まりきらなくなって下腹から外に溢れ出したそれは、侑ちゃんの口に飲み込まれていく
歩夢「侑ちゃんっ、わたひっ変になっちゃいそう」
その快楽に溺れちゃうのが怖くって、太股で侑ちゃんの頭に強く抱きつく
侑「いいんだよっ。どんな歩夢も私にとって最高に可愛いんだから」
侑「歩夢の全部を私に見せて」
侑「私だけに歩夢を全部見せて」
そして、それが侑ちゃんの情欲を掻き立てたのか舌と指の動きが更に激しくなる
歩夢「侑ちゃんっ、好きっ、愛してるっ」
口からは心から漏れ出した気持ちがうわ言みたいに溢れていく
侑「わらひも愛ひてるよ、歩夢」
侑ちゃんから愛してると言われた瞬間
全身を貫くような快感が走って、私は快楽の波に飲み込まれた その後、服を脱いだ侑ちゃんと一晩中
体温が溶け合って、どっちが自分の体なのかわからなくなるくらいに愛し合った
少し怖かった破瓜の痛みという一滴のスパイスは一瞬の辛さをもたらした後
それより遥かに大きな幸せという名の砂糖の海に沈んで消えていった
交わり合って身体が一つに溶け合うような感覚の中には、ただただ無限にも思えるような快楽と幸福感だけがあった チュンチュン
侑「歩夢、これからもずっと一緒だからね」
歩夢「うん。これからもよろしくね」
一糸纏わない姿で抱き合いながら私と侑ちゃんは語り合う
侑「ずっと、ずーっと一緒だからね」
歩夢「うん。一生一緒にいるよ」
侑「…それだけじゃ嫌」ギュッ
歩夢「えっ!?侑ちゃん?」 侑「…」
侑「一生なんて数十年しかないじゃん」
侑「そんなに短いのは嫌だよ」
侑「次の人生も」
侑「その次の人生も」
侑「何百回、何千回、何万回生まれ変わっても」
侑「私はずっと歩夢と一緒にいたい!」
侑「永遠に歩夢の側にいたいもん」
侑「何があっても絶対に離れないから」
歩夢「///」
侑ちゃん…
歩夢「そうだね。私もずっと侑ちゃんと一緒にいたいな」ギュッ
侑「これからもずっとずっと一緒だからね。離れちゃイヤだよ?」ギューッ
歩夢「うん///」ギューッ
私達は変わらない思いがある家族で、永遠の友情がある幼馴染
その絆は絶対に、永遠に途切れない
私を抱きしめる侑ちゃんの腕の力で、私はそれを改めて実感した
テーブルの上で
花瓶に飾る朝露に濡れたローダンセが、太陽に照らされて眩しく輝いた 更に数年後
ここ数年本当に色々なことがあった
新婚旅行先で何故かギャングに襲われて大太刀周りをしたり
それをどこからか聞きつけた璃奈ちゃんが全ての軍事力を駆使してその関係組織を完全に消滅させたり
諸々の恩返しのために私が璃奈ちゃんの専属ボディーガードに就職したり
そして
…私と侑ちゃんとの間に可愛い子供ができたり
私が出産する時なんて侑ちゃんが私よりも辛そうな顔してて…
侑ちゃんずっと私の手を握りながら大丈夫だよって言ってくれたよね
無事に産まれたってわかった時の嬉しそうな顔、きっと一生忘れられないな 歩夢「…」
侑「…」
菜々「ほら、侑夢ちゃん」
菜々「幼馴染の菜々が来ましたよー!」
侑夢「わぁっ!ななちゃんだぁ〜」
菜々「今日は何をして遊びましょうか!」
侑夢「えっとね〜おままごと」
侑夢「昨日しずかちゃんと愛奈ちゃんと一緒にやったら楽しかったもん」
菜々「そうなんですね。わかりましたっ!」
侑夢「じゃあ私がおよめさんやるから、ななちゃんはおよめさんね」
菜々「仕方ありませんねぇ〜」 侑「ねえ、菜々ちゃん。ちょっとこっちに来て」
菜々「ごめんなさい。少し待っててくださいね」
侑夢「早く戻って来てね〜」
菜々「どうかしましたか?」スタスタ
歩夢「前から思ってたんだけど幼馴染って何?」
菜々「私の夢ですっ!」
歩夢「夢?」
菜々「はいっ!歩夢さんと幼馴染になるという私の野望ですね」
歩夢「ふふっ、何それ」クスクス
侑「歩夢の幼馴染は私なんだけど?」ムカッ
菜々「ええ。それはもちろん存じてますよ」
菜々「なので私の大好きなお二人のお子さんと幼馴染になろうかと」
侑「はぁ!?」 侑「年の差を考えなよ!」
菜々「ご安心を、まだまだ心は若いですから!」
侑「…」
侑「もしもし、警察ですか?」
菜々「警察はやめてくださいよっ!!」
菜々「疑うのはわかりますが私にその趣味はありません!」
菜々「今も恋愛的に好きなのは歩夢さんだけですからご安心ください!」
歩夢「あはは…」
侑「ねえ、菜々ちゃん。私はそれのどこに安心すれば良いの?」
歩夢「侑ちゃん、何度も言うけど私は侑ちゃん一筋だから安心して」
侑「でも、歩夢が私に飽きちゃったらそっちに行っちゃうかもしれないし…」
歩夢「もうっ、そんなことあるわけないでしょ」
歩夢「侑ちゃんは私を信用できないの?」
侑「はゆむぅ…」ギュッ
歩夢「菜々ちゃんもあんまり侑ちゃんをからかわないであげて」
菜々「あはは、すいません!」 侑「菜々ちゃん。お願いだから私達の子供に悪影響が出るようなことはしないでね!」
菜々「あはは、もちろんじゃないですか」
侑夢「菜々ちゃん早く〜!」
侑夢「あっ、おかぁさんとママはおばあちゃん役ね」
侑「…納得いかなーいっ!」
歩夢「まあまあ、侑ちゃん落ち着いて」
侑夢「ごめんね」
侑夢「でも、ママとお母さんはずっと一緒にいるってみんな言ってるからそういうイメージが」
侑「それを早く言ってよぉ〜」
侑「もうっ、みんなにそう思われちゃってるなら仕方ないね」
侑「ほれ歩夢ばあさんや、早くお掛けなさいな」
歩夢「侑ちゃん…」 こうして私達は毎日楽しく過ごしてます
これ以上の好きは無いって思っているのに
侑ちゃんと過ごせば過ごすほどに私は侑ちゃんを益々好きになっちゃって
ずっと一緒にいたらどこまで好きになっちゃうんだろうね?
侑ちゃんといつまでも一緒にいたいな
この人生が終わった後も
生まれ変わっても
例え地球がなくなっても
侑ちゃんの隣が私の居場所だから
だってこれは私と侑ちゃんの変わらぬ想いなんだもん
侑ちゃん、愛してるよ ゆうぽむルート完
読んでいただきありがとうございます
せつぽむは来週書きます
あまり長くはしませんが書けるのは土日になってしまうと思いますので
保守していただけると幸いです 🌸cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ⎛(cV„◜ᴗ◝V⎞最高のハッピーエンドをありがとう ボディガード?と思ったけどこの歩夢はかなり強いんだったな
ゆうぽむハッピーエンド乙 乙!!
歩夢が強いの設定は途中から忘れた….
綺麗なゆうぽむ助かる… 実は自分もその設定忘れかけてました…
でも、タイトルが可哀想なので使いました…
今更思ったのですが負けたまま終わらせるのは投票に勝った侑ちゃんが可哀想なので、せつぽむの後に
両方を選んだ場合〔短め〕
or
付き合ってしばらくしたゆうぽむデート
を書いて本当に終わりにしたいと思います
需要があれば両方書きますし、無いようならゆうぽむデートだけを書かせてもらいます
自分でも驚く程長々とお付き合いいただいて申し訳ないですが、最後まで見てくださると嬉しいです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています