歩夢「正直、非現実的すぎるよ。話しても……信じられないだろうし……余計な心配させちゃうかもしれないもん……」

歩夢「…………」

愛「…………」

愛「ま、まぁでも……あれだよな! 中々話にくい内容でもあるからそう思うのも仕方ねぇよ」

愛「アタシは上原と結構長い関わりがあったし、歩夢から上原として過ごした日々は全部知らないって話を聞いてたから、すっと頭に入ってきたけどさ。記憶喪失って感じでもなかったし」

愛「そ、その! 少し暗い雰囲気にさせちゃってごめんな歩夢」

歩夢「う、ううん! 私こそ暗くなっちゃってごめん」

愛「──あっ! そーだ。今オリジナル曲作ってる途中なんだけどアドバイスしてくれないか? この前のライブはかすみの曲を一緒に歌わせてもらったから、そろそろ自分の曲が欲しくってさ!」

歩夢「うん。私で良ければ全然いいよっ」

愛「サンキュ!」