菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
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ピンポンパンポン♪
菜々「虹ヶ咲学園生徒会です。皆さんの健やかな学園生活のために本日からお悩み解決キャンペーンを始めます」
菜々「あなた自身や周囲の方が抱えている困ったことや解決してほしいことを生徒会室の前に据えられた箱の中にお寄せください」
菜々「単なるお悩み相談から紛争解決まで、私生徒会長が直々に皆さんのお悩み解決のお手伝いをさせて頂きます」
菜々「以上、生徒会長中川でした」
ピンポンパンポン♪
ザワザワ...
『へぇ〜お悩み解決キャンペーンだって』
『え〜、あのちょっと怖めの生徒会長が?』
『お悩み解決してもらおうかな……』
『ふふ、何か面白そうなことを始めたみたいね、あの子』
ザワザワ...
パタン
菜々「副会長は……もう帰ってしまわれましたか」
菜々「あっ、連絡が来てますね……塾のために早く帰ってしまわれたそうです」
菜々「はぁ、なんだかどっと疲れました……人のお悩みを解決するなんて、そう簡単ではありませんね」
菜々「ひとまずこのお悩みの山……。少しずつでも消化していくしかありませんね。塵も積もれば山となる、です!」
菜々「もうひと頑張りして今日は帰ることにしましょう」
お悩みと差出人
↓3 お姉ちゃんが好きすぎてつらいです、どうすればいいですか
by H.K(Haruka Konoe) 最近りな子の発明がどんどん過激になって来てて付き合わされるかすみんもヤバいですたすけて
世界一かわいいかすみんより 時間がなくって困っています
妹のライブも二回に一回はバイトが入って行けません
KKより
お悩みNo.03
『生徒会長の想い人は誰ですか!』
――トキメキマスターY
菜々「えっ……」///
菜々「というか、これお悩みなんでしょうか……?」
菜々「私の想い人……それを聞いてこのトキメキマスターYという方はどうしたいんでしょう」
菜々「ある程度想定はしていましたが、恋愛関係のお悩みが多いのは女子高生ならではな感じがしますね」
菜々「それにしても、私ですか……どうしてよりにもよって私に?」
菜々「最初のお悩み……いや、今思い返すとお悩みと言えるのか定かではないですが、それも私についてのものでしたね」
菜々「意外と私って関心を持たれているんでしょうか」
菜々「思い上がりかもしれませんが……なんにせよ注目していただけるのは嬉しいですね」
菜々「さて……これも解決は簡単ですが、トキメキマスターYさんとはどなたなのでしょう……」
パタン
侑「私だよ!」
菜々「うわあっ!? ゆ、侑さん!?」ビクッ
侑「あはは、驚かせちゃった? ごめんね!」
菜々「驚かせないでください……。って、聞いてたんですか? ……この部屋の壁の防音性能も気になるところですが、それよりも気になるのはどうしてこんなものを?」
侑「こんなものって……」アハハ
侑「いや、教室でお昼ご飯食べてたら面白そうな放送が聞こえちゃったからさ! ちょっとお遊びで入れちゃった、ごめんね?」
菜々「もう、私達は真剣に皆さんのお悩み解決をしようとしてるんですからね?」
侑「いいじゃんいいじゃん! 今日はもうどうせほとんど誰も学校に残ってないんだしさ! それにせつ菜ちゃんと恋愛トークとかしたことないな〜って思ってたからちょっとやってみたくて」
菜々「れ、恋愛トークって……わ、私はそういうキャラクターではないですし」///
侑「ええ〜? 素直になりなよせつ菜ちゃん。私に教えてごらん?」ニマニマ
菜々の好きな人
↓コンマ
00 侑, 11 歩夢, 22 愛, 33 かすみ, 44 しずく, 55 璃奈, 66 エマ, 77 果林, 88 彼方, 99 せつ菜
それ以外 いない 菜々「いませんよ」キッパリ
侑「本当に?」
菜々「本当です! 逆にお聞きしますけど、嘘をつく必要ありますか?」
侑「いや、無いけどさ。う〜ん、そっか……オモシロクナイナ」
菜々「聞こえてますよ……侑さんはどうなんですか?」
侑「私? う〜ん……でもせつ菜ちゃん教えてくれなかったしなぁ」
菜々「だって本当のことですし……」
侑「健全に恋愛するのも華の女子高生って感じがしていいと思うよ? 私は」
菜々「そういうお相手がいれば、ですよ」
侑「副会長とか!」
菜々「えっ!? どうしてここで副会長のお名前が出てくるんですか!?」
侑「自覚は無しか……」
菜々「えっ、ええ……? どういう意味ですか? 副会長のことは誰よりも信頼していますし、親しい友人であるとも思っていますが、特別な恋愛感情は」???
侑「んー、そういう意味じゃなくて……いやぁ、大変だなぁ」アハハ 菜々「ええ? 気になるじゃないですか、言葉を濁さないでくださいよ」
侑「だってせつ菜ちゃん好きな人教えてくれないし」
菜々「だからいないって……あ、それで全部かわそうっていう魂胆ですか?」
侑「げっ……さあ、どうだろうね?」
菜々「私は生徒会の仕事にせつ菜としての活動もありますし、そこに恋愛までとなると……模試の結果が芳しくないとちょっと大変なので」
侑「えっ、なにそれ……せつ菜ちゃんちってそういう感じなの?」
菜々「まあ……」
侑「そっか、大変だ……。私、改めてすごいと思う! せつ菜ちゃんってほんといろいろよく頑張ってる!」ギュッ
菜々「わっ、そ、そうですか? ありがとうございます」
侑「うん!」ナデナデ
菜々「撫でないでくださいっ! 子供じゃないんですよ?」///
侑「えへへ、ごめんごめん」
菜々「それで、侑さんにはいらっしゃらないんですか? お慕いしている人」
侑「ええ〜? またその話に行く?」
菜々「ふふっ、仕掛けてきたのは侑さんじゃないですか」
侑の好きな人
↓コンマ
00 せつ菜, 11 歩夢, 22 愛, 33 かすみ, 44 しずく, 55 璃奈, 66 エマ, 77 果林, 88 彼方, 99 自由指定(再安価)
それ以外 いない 侑「私は……」
菜々「……」ワクワク
侑「いないよ!」
菜々「え?」
侑「ぷっ、鳩が豆鉄砲を食らった、みたいな感じだね?」
菜々「ええっ!? だって、こんな話を振っておきながら自分もいないっていうオチですか!?」
侑「いないものはいないからしょうがないなぁ。そんなに出会いもないし」
菜々「出会いって……。侑さん、結構モテるタイプだと思ってましたし、恋多き人なのかなと……名前もトキメキマスターですし」
侑「な、名前は気にしなくていいよ、適当に付けただけだから」アハハ...
侑「え、っていうか私ってモテるかな?」
菜々「はい。まず第一に人を巻き込んで引っ張っていく求心力がありますよね? それに、誰とでもすぐ仲良くなれますし……」
侑「へぇ〜! それって、せつ菜ちゃんもそんな風に思ってくれてるってことだよね? 嬉しいな!」キラキラ
菜々「はい、そう思いますよ! それに、少し鈍感そうなところも丁度私が最近読んでいるライトノベルの主人公の――君にそっくりで――」ペラペラ...
侑「へ、へえ〜……そうなんだ」
――――
――
―
菜々「さて! もうすっかり暗くなってしまいましたし、今日はこのあたりにしておきましょう!」
侑「久しぶりにせつ菜ちゃんと一対一で話せて良かったよ」
菜々「私もです! 最後に一つだけ明日解決するお悩みを確認しておきますね?」
侑「あっ、私も見たい!」
菜々「駄目です! 生徒会の守秘義務がありますから! それに送る方だって侑さんに読まれるとは思っていないでしょうし、その方に悪いです」
侑「あー、確かにそうだね……! ごめんね! じゃあ私は見ないでおくから!」
菜々「はい、ありがとうございます」
明日解決するお悩みと差出人
↓3 ある同好会の話なんですが、3組くらいカップルが出来ていてとても見ていてつらいです
私もお付き合いしたいのですか中川生徒会長、私と付き合ってください
by ぽむむむむむむむむむむむ 幼馴染み同士の仲に割って入ってくる生徒会長が邪魔
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ テストが赤点だらけで困ってます!!
どうにかしてください!!
世界一かわいいK
お悩みNo.4
『最近りな子の発明がどんどん過激になって来てて付き合わされるかすみんもヤバいですたすけて』
――世界一かわいいかすみんより
菜々(お名前バレバレじゃないですか! いや、別にそれでも何ら問題はありませんけど)
菜々(これはまた明日お話を……いえ、家に帰ってからLINEでかすみさんにお話を伺えばいいですね)
侑「どう? 見終わった?」
菜々「はい! もう大丈夫です! 帰りましょうか」
侑「うん!」
菜々「侑さんと一緒に帰るのは珍しいですね」
侑「本当にね。今日はたまたま同好会の雑務で皆より遅くまで残ってたんだけどね、せつ菜ちゃんと一緒に帰れるなら頑張った甲斐もあったよ!」
菜々「ふふっ、そう言ってもらえると私も嬉しいです!」
侑「ま、方向が違うから途中までなんだけどさ」 中川家
ガシャン
菜々「ただいま〜」
中川母「おかえり、菜々。遅かったわね?」
菜々「……ごめんなさい。生徒会の仕事が立て込んでしまって」
母「ならいいけど。ね、菜々。この間の模試の結果はどうだった?」
菜々「ああ、それなら……これ」ピラッ
母「……」ジーッ
菜々「……」
母「……少し落ちてるわね。どうしたの? 高校に入学して以来学内も全国偏差値もずっと上がり調子だったのに」
菜々「ごめんなさい。もっと頑張るから」
母「このところ帰りが遅くなったけど、生徒会ってそんなに忙しいの? どこかでサボって遊んでるんじゃ」
菜々「ちっ、違う! それは違うから!」
母「……」
菜々「そ、それに、これはいつもの全国模試じゃなくて○大志望の人達だけが受ける模試だからレベルも高くて」
母「それって言い訳じゃない? 学内偏差値が少し下がってるのは事実でしょ」
菜々「う……」
母「今日のお夕飯は菜々の好きなもので作ったから、それ食べてしっかり勉強に集中するのよ?」
菜々「う、うん……!」
某所
璃奈「――――――な装置を作った」
かすみ「えっ……そんな、りな子、これは流石にヤバいんじゃ……」
璃奈「大丈夫。安全性は保証されてる」
かすみ「そういう問題じゃなくて、かすみんの気持ちの問題っていうかぁ……!」
璃奈「今までずっと付き合ってくれたかすみちゃんなら大丈夫。耐えられる」
かすみ「断ったら?」
璃奈「泣いちゃう」ウルウル
かすみ「ぐぬぬう……泣き落としはずるい、ずるすぎるよ」
璃奈「じゃあお願い」ガシャッ
かすみ「ひっ!?」
璃奈「スイッチ、オン」ポチッ
かすみ「ひいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
――――
――
― 菜々の部屋
菜々「x^2/a^2+y^2/b^2=1……楕円だから……」カキカキ
カチッカチッ...
菜々「ありおりはべり、いまそかり……」カキカキ
カチッカチッ...
菜々「A is to B what C is to D……こんな英文、本当に使うのかな」カキカキ
カチッカチッ...
菜々「ふぁ……んっ、少し眠たくなりましたね」
菜々「……あ、かすみさんに連絡を取るつもりでしたがうっかり忘れてしまっていました」
菜々「まあ、また明日ですね。こんな時間じゃかすみさんもお休みになっているでしょうし」
菜々「さて、最後にもうひと踏ん張り、物理をして今日はお休みしましょう」
菜々「……」カキカキ... 束縛してるように見えて複数のオタ趣味を楽しむ金銭的時間的余裕は与えてる優しいママ >>62
乙です
勉強は嫌いじゃなくても成績で詰められるのは精神的にダメージあるだろうな
それも期待として捉えることができてるなら問題ないかもだけど
菜々ちゃん頑張って
かすみん乙 これかすみんえっちなお願いされてもなんだかんだ断れなくて散々開発されちゃうやつじゃん
菜々ちゃんもお願いしたらパンツ見せてくれるし 生徒会長に下の毛が生えているのかいないのか気になって夜も眠れません🥺 お願いしたらパンツ見せてくれる生徒会長とかエッチすぎるでしょ
副会長が一番楽しそう 菜々「今日もお悩み解決、頑張っていきましょう!」
菜々「さて……お昼休みなのに呼び出してしまってすみません」
かすみ「全っ然大丈夫ですよ! それに先輩に呼び出されたっていうことは、つまりあれを見てくれたってことでいいんですよね?」
菜々「はい! 本当なら昨日にでもお話を聞いてあげられればと思ってたのですが、いろいろ立て込んでしまって結局できなかったんです」
かすみ「そうだったんですか? かすみん、昨日もりな子に付き合わされて本当に酷い目にあったんですよぉ……」ブルッ
菜々「璃奈さんが面白そうな機械を作られているのは知っていましたが……その璃奈さんの発明とはどういったものがあったんですか?」
かすみ「最初は本当にちょっとした工作だったんです。例えばゴミを追尾するゴミ箱とか、本物の馬の動きを完全再現したロデオマシーンとか」
菜々「へえ、面白そうじゃないですか」
かすみ「それがですねぇ……りな子の発明はだんだんエスカレートしていって、一時的に男の子になっちゃう薬とか他の人との好感度を図れる機械とか作り出すようになって」
菜々「え? 男の子になっちゃう薬……本気で言ってます?」
かすみ「本気も本気です! かすみんも一度男の子にされちゃったんですよ!? うう、股間のあの不思議な感覚……今でも鮮明に思い出しちゃいますよ」///
菜々「そ、そうなんですか……」///
かすみ「まだまだありますっ! 例えば最近のりな子の発明で言えば……」
璃奈の最近の発明
(コンマ70以上で菜々に発動)
↓3まで かすみ「例えばぁ……『発情痴女化スプレー』」
菜々「へ?」
かすみ「文字通り、発情して痴女になっちゃうスプレーです。これは先週の水曜日ですね……」
〜〜〜〜〜〜
かすみ「……んぁっ///」ビクッ
しずく「……? かすみさん、どうかしたの? ちょっと顔も赤いし、もしかして体調悪かったりする?」
かすみ「こっ、来ないで!」///
しずく「えっ……なんで?」
かすみ「とっ、兎に角っ、今はダメっていうかぁっ……んっ♡」///
しずく「いや、かすみさん震えてるし……明らかに体調悪そうだよ? 保健室行く?」サスサス
かすみ「んやぁっ♡♡ さ、さすらないで、しず子ぉっ……♡ 変な気持ちになっちゃうからぁっ」プシッ
しずく「ええっ、ええっ……?」オロオロ
〜〜〜〜〜〜〜
かすみ「金曜日は『一日嬉しょんしちゃう薬』でした……」
〜〜〜〜〜〜〜
かすみ「やっ、やぁっ……止まらなっ」チョロロ...
璃奈「少しでもポジティブな感情があると尿意を催すようになってる。それに加えて膀胱の筋肉を弛緩させる作用を持たせてるから我慢できない」
かすみ「そんなっ……!」チョロロ...
璃奈「今もこうしてお漏らししてるということは、少なからずポジティブな感情を持ってるっていうこと……なんで?」
かすみ「んんっ! し、知らないよそんなの……っていうか今日絶対練習行けないじゃん! どうしてくれるのよりな子ぉ!」ポタッ...ポタッ...
璃奈「それなら大丈夫。ほら、おむつ」
かすみ「……っ! く、屈辱だよぉっ……! 高校一年生にもなっておむつなんてぇ……」グスン
璃奈「脱水症状には気をつけて……水分はこまめに摂取するように」
〜〜〜〜〜〜〜
菜々「……」 かすみ「今週の始めは『ロリコンに襲われやすくなる薬』」
〜〜〜〜〜〜
帰り道
かすみ「……」テクテク
かすみ「……」ゾワッ
かすみ(これ……絶対後をつけられてる)
かすみ(っ……早く帰らなきゃ)スタスタ
スタスタ...
かすみ(っ、私の歩く速さに合わせてきてるっ……)
かすみ(振り向いちゃだめ、振り向いちゃだめ)スタスタ
ダッ!
かすみ(……!)ダッ!
かすみ(走ってきた! 怖い怖い怖い怖い怖い)タッタッ
ギュッ...
かすみ「ひっ……」ゾワァッ
「捕まえたぁ……可愛いね」
かすみ「ひいいいっ……!! だっ、誰かたすけっ」
〜〜〜〜〜〜
菜々「ええっ!? それでかすみさんは無事だったんですか!?」
かすみ「はい……りな子がかすみんとそのロリコン男のさらに後ろにいたみたいで。襲われそうになったタイミングで警察を呼んでくれました」
菜々「いや……ええ? あまりにもやりすぎでは……どうして璃奈さんはそんな」
かすみ「他人の性癖と倫理の観念を捻じ曲げることができるかっていう実験だったみたいですよ……?」
菜々「かすみさんはそんな危険な実験、どうして断らないんですか?」
かすみ「最初に知らされてたらかすみんだって絶対やらないですよ! ただ最近はどんな効果があるものなのか事前に教えてくれなくて」 菜々「なるほど。これは想像していた以上に重大な案件でした……」
かすみ「それに……断ったら、すごい悲しそうな顔をするんですよ」
菜々「えっ? 璃奈さんが悲しそうな顔……?」
かすみ「そうなんです! かすみんが初めてりな子の実験を断ったときに……いや、それっきり見たことはないんですけど。普段表情を出さないりな子の悲しい顔って、すごく心にクるというか」
菜々「なるほど……確かに私も璃奈さんにそんな顔をされたら重たい自責の念に苛まれてしまいそうではありますが」
かすみ「そう! すごく悪いことしちゃったなっていう気分になるっていうか。でも、流石にこれ以上りな子の発明に付き合ってると身体がもたなくて……」
菜々「う〜ん、それはそうでしょうね……まあ、多少悲しい思いをさせてしまってでも璃奈さんには過激な発明をやめさせるべきだと私は思いますが」
かすみ「私も同感です。だけど、かすみんだけだと心もとなくて」
菜々「それで今回は私に……と。分かりました。ここは生徒会長中川菜々が喜んで一肌脱がせていただきます!」
かすみ「ありがとうございますうう……! 先輩〜!」ウルウル
菜々「善は急げ! 璃奈さんを呼び出しましょう!」
かすみ「えっ!? 呼び出すんですか!?」
菜々「これは直接ガツンと言うしかありませんよ。ここは任せておいてください!」
パタン
璃奈「どうしたの? 突然呼び出されて、ちょっとびっくりした」
菜々「璃奈さん……とりあえずここに座ってください」
璃奈「う、うん」
菜々「今日呼び出した理由に心当たりは?」
璃奈「うーん、なんだろう……」
菜々「分かりませんか?」
かすみ「りな子……」
璃奈「いや……ごめんなさい。多分、私の実験のこと、かなと思う。かすみちゃんもいるし」
菜々「はい。その件についてです。過激なことをしていたという自覚はあるみたいですね」
璃奈「ごめんなさい……」シュン...
かすみ「ううっ……」
菜々「っ……。まずは、どうしてそんな過激な発明と実験をしていたのか聞いても?」
璃奈「うん。二人も知ってる通り、私って感情がうまく出せなくて……だから、いろんな感情のデータを集めて分析してた。それを応用して、脳内の感情の信号と表情筋を結びつける薬を作ることができたら、私もみんなと同じように泣いたり笑ったりできるかなって」
菜々「なるほど……」
璃奈「かすみちゃんには、辛い思いをさせたっていう自覚はあった。けど、お願いしたら許してくれるから、甘えてた……ごめんなさい」
かすみ「そうだったんだ……。いいよ、りな子……もうしないんだよね?」
璃奈「うん。単純な喜怒哀楽から始めて、性的興奮や恐怖みたいな特殊な感情までかなりのデータが集めきれた。それに、何よりもかすみちゃんに怖い思いをさせちゃったのはとっても反省してる」
かすみ「そっか……」
璃奈(でも、最後に一つだけやっておきたかった実験がある……それも、かすみちゃん以外の人のデータがほしかったものが)
璃奈(このデータが取れれば、私の目標の達成に大きく近づける……)チラッ
菜々「……?」
璃奈(どうしよう……)
璃奈の最後の発明
(コンマ40未満で思いとどまる。40以上の偶数で菜々は実験台に)
↓2 これもしかして内容も書くやつだったかな
だったら人の好意を操作するリモコン 璃奈(やっぱりよくない。私のわがままにみんなを振り回すのは)フルフル
璃奈(もうこれ以上はやめておかなきゃ)
璃奈「もう過激な発明はやめる……約束する」
菜々「ほっ……その言葉が聞けて安心しました」
かすみ「良かったぁ……ありがとうございます、先輩! これで私もこれからは安心して過ごせますっ」
璃奈「本当にごめんなさい、かすみちゃん」
かすみ「ううん、いいよ! その代わり、しっかり反省して、かわいいかすみんのサポート、今後もよろしくね?」
璃奈「分かった! 『璃奈ちゃんボード むんっ』」スッ
菜々「では、今回の件は私達だけの秘密ということで」
かすみ「もちろんです!」
璃奈「そうしてもらえると嬉しい……いろんな人を巻き込んじゃったから。ちなみにかすみちゃん、一番大変だったのは何だった?」
かすみ「えぇ? 一番大変だった……う〜ん……発情痴女化スプレーかなぁ」
璃奈「え、そうなんだ」
かすみ「あのあとしず子がちょっと面倒だったんだよねぇ……」
〜〜〜〜〜〜
かすみ「んんっ……♡」トロォッ
しずく(かすみさん……体調悪そうだけど、それ以上に……なんか……やらしい)///
しずく(やっ、ダメダメ、ダメよしずく! 私ったらなんてことを考えて)///
しずく(でも……普段はお調子者なかすみさんが、こんな艶やかな表情をするなんて)///
しずく(すごいよかすみさん……!)ジーッ
かすみ(あっやば……視線で感じちゃいそ)
かすみ「んはぁっ♡」ハァ...ハァ...
〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜
翌日
しずく「ねえ、かすみさん……演技の参考にね? そう、あくまでも後学のために……その……昨日のかすみさんがしてた表情、もう一回見せてほしいんだけど」
かすみ「ええっ!? な、なにそれ!?」///
〜〜〜〜〜〜〜〜
放課後
副会長「お疲れ様です、会長! どうやら私がいない間にもお悩み解決を進めていらっしゃったようですね」
菜々「はい。何せ量が多いですから、少しずつでも時間のあるときに進めていかないと終わりませんしね」
副会長「……その、申し上げにくいんですが」
菜々「はい?」
副会長「追加分もありまして」
菜々「あっ……それはそうですよね。どのくらい来てるんですか?」
副会長「よっ……と」ドサァッ
菜々「えっ」
副会長「こんなに……」
菜々「す、凄まじいですね……どうしてこんなにも沢山……」
副会長「それがですね……情報処理学科の一年生を中心に『生徒会長はお願いしたらなんでもしてくれる』という噂が広まりまして」
菜々「ええっ!?」
副会長「その噂が情報処理学科内だけならまだよかったんですが……今やほぼ全学科に知れ渡る結果になったみたいで」
菜々「な、なんでもするわけないじゃないですか!」
副会長「もちろん皆さん分かっていらっしゃると思いますよ? ダメ元で入れてみようって感じなんじゃないですかね」
菜々「頼られるのは嫌いではありませんが……ここまで多いと捌ききれるか心配になってきました」
副会長「どうされますか? ここで一度打ち切りにしても」
菜々「いっ、いえいえ! やります!」
副会長「……! 流石会長……何事も諦めないその胆力、素敵です」
菜々「そんなことないですけど……ただ、結構重大な問題を抱えた方もいるということが分かったので……」
副会長「一体どんなことがあったんですか……」
菜々「あはは……さて、どんどん見ていきましょう!」
お悩みと差出人
↓3 やらしい演技の練習をしてたら普通の時にもやらしいって言われるようになっちゃって困ってる
演劇部S 生徒会長にぱんつ見せて貰った人がいるって聞いて羨ましくて何も集中できません
お悩みNo.05
『学園中の女の子が胸をジロジロ見てくる』
――エマ
菜々「ああ……これは」
副会長「同好会のエマ・ヴェルデさんですね! 確かにあの方は大きいですもんね」
菜々「そうですね……やはり皆さん羨ましいと思われて見るのでしょうか?」
副会長「もちろんそういう方もいらっしゃるでしょうけど、むしろ少数派でしょう」
菜々「え? では多数派は?」
副会長「それはもちろん、情欲をそそられてつい視線が動いてしまうというパターンでしょう」
菜々「えーっと……それは無いと思いますよ? この学園の皆さんは女性ですし、胸なんて見てもなんとも思わなくないですか?」
副会長「分かってないですね。イギリスのエセックス大学の研究で、女性は全員レズビアンかバイセクシャルだという結果が出ているんですよ」
菜々「えっ!? そうなんですか!?」
副会長「はい。ですので、この学園にそういう志向の方がいらっしゃっても何ら不自然ではないんですよ、会長! 何なら会長にもその素質g」
菜々「なるほど……とりえあず、この件もデリケートなものなので私だけでひとまずあたってみますね」
副会長「は、はい……」
エマ「今日はわたしのお話を聞いてくれるんだね、ありがとう♪」
菜々「いえいえ! 学園中の女の子がエマさんの胸を見てくるということですが」
エマ「うん、そうなの」
菜々「そんなに分かるものですか?」
エマ「えっ、分かるよ! 『あっ、今この子わたしのおっぱい見てるな……』とか、ちらっと見てるのも分かっちゃうよ? 逆にせつ菜ちゃんは分からない?」
菜々「う〜ん、そうですねぇ……あまり意識したことがないので」
エマ「そっかぁ。せつ菜ちゃんも大きいから分かってくれるかなって思ってたけど」
菜々「えっ、大きいですか?」
エマ「大きいよ〜! 絶対みんな見てると思うな」
菜々「……な、なんだかそう言われると途端に恥ずかしくなりますね」///
エマ「わたしもね? 最初は特に気にしてなかったんだけど、一回意識しちゃって、それからはすっごく気になるようになっちゃったの」
菜々「そうなんですね……」
エマ「体育の着替えのときとか、すごく視線を感じて……恥ずかしくて」///
菜々「そもそも意識するようになったきっかけは何かあるんでしょうか?」
エマ「果林ちゃんと彼方ちゃんのせいかなぁ」
菜々「へ?」
〜〜〜〜〜〜〜
果林「エマの胸ってセクシーよね」
エマ「え?」
果林「あら、自覚なかったの? エマのおっぱいってすごく人気なのよ? この間のライブの動画のコメント欄、すごいことになってるわよ」
コメント数:1000+
-おっぱい星人 2週間前
胸にしか目が行かない
-乳搾り 3日前
飲みたい
-トキメキマスター 1週間前
エママぁ……授乳してほしいよぉ
エマ「……」
〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜
彼方「ふわぁ〜……エマちゃんの膝枕最高すぎるう」
エマ「えへへ、良かった! これからも遠慮なくどんどん使ってね♪」ナデナデ
彼方「あぁ〜、癒やされるよ〜……マイナスイオンを感じる」
エマ「マイナスイオン?」
彼方「特に……ここから(エマの下乳を持ち上げる)」モニュッ
エマ「えぇっ!?」///
〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜
彼方「調理実習でデザート作ったんだ。余っちゃったからエマちゃんに食べさせてあげようと思って」
エマ「えっ、嬉しいな……! なにを作ったの?」
彼方「『おっぱいプリン』」
エマ「え?」
彼方「見て見て〜、食紅とゼラチンの配合にとっても気をつけて作ったんだよ。彼方ちゃんの自信作!」
エマ「(果林『エマの胸ってセクシーよね』 『授乳してほしいよぉ』……)」
彼方「エマちゃん?」
エマ「はっ……あ、ごっ、ごめんね? なんでもないの」
彼方「とりあえず食べてほしいなぁ……見てこれ、揺らすとね?」プルンプルンプルン....
エマ「……」
〜〜〜〜〜〜〜 菜々「あはは……果林さんも彼方さんも悪気があったわけではないと思いますが」
エマ「もちろん! それは分かってるよ? けど、立て続けにおっぱいのことを言われちゃったからなんか……」///
菜々「それで、エマさんとしてはどう解決したいんでしょうか? 生徒の皆さんに胸を見るなとも言えませんし」
エマ「うん。それについてはね、せつ菜ちゃんにお願いがあって……」
菜々「はい、なんでしょう?」
エマ「この間、日本の文化について調べてたらたまたま見つけたんだけど、さらしってあるでしょ?」
菜々「えっ……さらしを巻くんですか?」
エマ「そうしようかなって思ってるの。そしたらみんな見なくなるんじゃないかな〜って」
菜々「ええと……それはエマさんの自由ですし私は何も」
エマ「それでね? せつ菜ちゃんにさらしを巻くのを手伝ってもらいたいんだ〜」
菜々「私に……?」
エマ「毎日、わたしにさらしを巻いてくれないかな……?」
菜々「まっ、毎日ですか!?」
エマ「それでね、せつ菜ちゃんに呼ばれてから大急ぎでさらし買ってきたの! 試しに巻いてみてほしくて……どうかなぁ?」 菜々「構いませんが……どうして私に? それこそ、果林さんや彼方さんの方が適任では?」
エマ「う〜ん……二人に見られるのもなんだか恥ずかしくなっちゃって。かすみちゃんに一度お願いしたんだけど」
〜〜〜〜〜〜〜
かすみ「それはかすみんに対する当てつけですかぁっ!?」ムキーッ
〜〜〜〜〜〜〜
エマ「って」
菜々「あはは……そうですか」
エマ「だから大きめのせつ菜ちゃんにお願いするのが一番いいかなぁって考えたの」
菜々「まあ、それくらいでしたらお安い御用ですよ!」
エマ「良かったぁ〜! ありがとう♪」
菜々「じゃあ早速巻いてみますか?」
エマ「うん、お願いします」
ファサッ...
エマ「んっ」タユン
菜々「……(大きい……このやり取りのあとだとどうしても意識しちゃいますね)」///
菜々「じゃあ巻いていきますよ?」
エマ「うん、きつーくお願い」
菜々「……」クルクル
エマ「いい感じだよ〜」
菜々(あっ……直接触らないとなかなかうまく押し潰せないですね……)
菜々「さ、触っても大丈夫ですか……?」
エマ「うん、いいよ」
菜々「あっ(柔らかい……///)」モニュッ
エマ「んっ……」/// エマ「あっ♡」サワッ
菜々「えっ!? ごっ、ごめんなさい、変なところに当たって///」アワアワ
エマ「う、ううんっ……大丈夫」
菜々「う、うまくできてますか……?」
エマ「大丈夫……もっときつくできる?」
菜々「もっとですか!?」ギュッ
エマ「んんっ……!」
菜々「大丈夫ですか?」
エマ「もっと、もっと大丈夫だよぉ……!」ハァッハァッ...
菜々「ほ、本当ですか……? 無理は禁物ですよ……?」ギュッ
エマ「んはぁっ……! はぁっ、はぁっ……」
菜々「……こ、これくらいでもういいですよね?」ドキドキ
エマ「う、んっ……きれいにできてると思う」
――――
――
―
エマ「わぁっ、すごいっ! 前より全然目立たないよ!」キラキラ
菜々「なら良かったですよ。ではこれで一件落着でしょうか」
エマ「うん! また明日からもお願いね、せつ菜ちゃん♪」
菜々「次はもっと苦しくなく巻けるように努力しますね!」
遡ること数日前
果林「コメント欄がエマのおっぱいに関することばかり……これは、大問題よ」
彼方「こいつら、何も分かっちゃいねえ……。エマちゃんの真の魅力はそのお胸じゃなくて、スイスの大自然を彷彿とさせるあの圧倒的な包容力だというのに」
果林「そうね、同感だわ。確かにあのおっぱいも素晴らしいけれど、そこだけに注目が集まるのは文化的損失……そう思わない? 彼方」
彼方「……素直になりなよ、果林ちゃん」
果林「あのおっぱいを独占したいわ(小声)」
彼方「おうおうおう……そうだよねえ、そうなんだよねぇ」
果林「やっぱり欧米っておおらかだからか知らないけれど、エマって胸に対するガードが弱いのよね」
彼方「それはあるかもしれないねぇ……もう少しお胸に対する意識を持ってもらわないと」
果林「ええ。そこで、それとなくエマに意識させたいのだけど……何か良い方法はないかしら」
彼方「そうだねぇ……いや、ちょっと待って」
果林「何かしら」
彼方「仮に私達の作戦が成功したとして、もしエマちゃんが私達にまでガードが固くなっちゃったらどうする?」
果林「え……それは……困るわ」
彼方「困るよねぇ」
果林「いや、でも大丈夫じゃないかしら? だって私達よ? きっと良い塩梅でエマのガードを固くすることはできるわよ」
彼方「彼方ちゃんの考えすぎかなぁ」
生徒会室
菜々「さて、どんどん消化していきますよ!」
副会長「応援してます、会長! 生徒会の他の雑務は私に任せてください!」グッ
菜々「申し訳ないです。この借りはいつか必ずお返ししますね」ニコッ
副会長「楽しみに待ってますね!」
菜々「あっ、そうでした……今日は次で最後にしておきます」
副会長「ああ、今日は早くお帰りになられる日ですもんね」
菜々「ええ、そうなんです。すみませんが……よろしくお願いします」
副会長「別に私に謝ることじゃないですよ」
菜々「いえ……」
菜々(早帰りと言いつつ、本当は同好会の練習に参加するだけなので……少しだけ心苦しいんですよ)
お悩みと差出人
↓3 悩んでる時に背中を押してくれた人への恋心が募って胸が苦しいです。どうしたらいいかな…
恋するうさぴょん
お悩みNo.06
『悩んでる時に背中を押してくれた人への恋心が募って胸が苦しいです。どうしたらいいかな…』
――恋するうさぴょん
菜々「またこの類のお悩みですね」
副会長「もう慣れたものですか?」
菜々「現状約半数が恋愛に関するお悩みでしたからね。このまま続けていると恋愛マスターにでもなってしまいそうですよ」アハハ...
副会長「それはないでしょう……ドンカンデスシ」
菜々「え? 何か言いました?」
副会長「いえいえ、独り言です」ニコッ
菜々「それにしても、ほとんどの方は仮名を使われるので、まずは差出人の特定からですね……」
副会長「どうするんです?」
菜々「自分で言っておきながら、検討がつかないですね……いや、あれ?」ジーッ
副会長「どうかしました?」
菜々「この筆跡……なんとなく見覚えが」
副会長「では会長のお知り合い……?」
菜々「どうでしょう……もうここまで出かかってんですが(手で首のあたりを指すジェスチャー)」
菜々「う〜ん……」ジーッ
差出人
↓1
コンマ 00〜80 歩夢, 81〜90 恋するうさぴょん(モブ), 91〜99 自由指定(再安価)
菜々「これは恐らくですが、普通科の一年生の――――さんですね」
副会長「一年生の方……どうして分かったんですか?」
菜々「この方はある同好会を作られたのですが、その設立の手続きで文字を見ていたので」
副会長「えっ、それで覚えていられるんですか!? 会長の記憶力……凄まじいですね」
菜々「い、いや、たまたまですよ? なんとなくそんな気がしているというだけで……さて、では早速行ってきますね!」
副会長「はい!」
虹ヶ咲学園内 桜の木の下
菜々「こんにちは。お久しぶり……でいいですよね? もう忘れちゃいましたか?」ニコッ
菜々「ふふっ、冗談です。ごめんなさい」
菜々「あなたが恋するうさぴょんさんですよね?」
菜々「ええ、良かったです」
菜々「え? どうして分かったか、ですか? ええと、お悩みをいただいたその筆跡と……生徒会長の勘ってやつです」
菜々「別にすごくないですよ……ありがとうございます」
菜々「最近はどうですか? あれから同好会の活動はうまくいっていますか?」
菜々「そうですか……良かったです」
菜々「あの時は物凄く悩まれていましたもんね」
菜々「え? 私が――さんの背中を……? そんな大層なことはしてないですよ!」
菜々「不思議なめぐり合わせですね、またこうして――さんのお悩みを聞くことになるのは」
菜々「運命……? ふふっ、そうかもしれませんね! そういう発想も嫌いではありません」ニコッ 菜々「気持ちが募ってどうしたらいいかわからない……ですか」
菜々「そんなの決まってます! お伝えする、これ以外にありますか?」
菜々「生徒会長ならそう言うと思ってた? なんだか恥ずかしいですね」///
菜々「大好きの気持ちを正直に伝えればいいんですよ。優しい――さんがお慕いする相手なら大丈夫ですよ、きっと受け止めてくれます」
菜々「ええ、はい」ウンウン
菜々「え? なんですか……急に、改まって……?」
菜々「……」
菜々「……」
菜々「えっ――」
菜々「私のことが――?」
菜々「一応……確認なんですけど、それって、その……他の学校の生徒会長とかじゃなくて、私?」
菜々「えっ、いや、すっ、すみません! こういうのって経験がなくて」
菜々「嬉しい、です――」
菜々(私は――)
菜々の返答
↓1
コンマ 00〜98 断る, 99 受け入れる
菜々「まずは、ありがとうございます」
菜々「――さんのお気持ち、とっても……とっても嬉しいです」
菜々「あ、いや……」
菜々「……」
菜々「ごめんなさい。あなたの気持ちを、受け入れるのは――」
菜々「はい……」
菜々「伝えられただけで、良かった……そうですか……?」
菜々「っ、はい! もちろんです! これからもお話しましょう!」
菜々「え? 手の甲に、ですか……?」
菜々「構わないですよ」
菜々「ええ、本当です」
菜々「どうぞ」
チュッ
菜々(まさか……自分にこんなことが起きるなんて、想像もしていませんでした)
菜々(せっかく想いを打ち明けてくれたというのに、それに完璧に応えられないもどかしさ……)
菜々(大好きの気持ちを伝えればいいと人に伝えておきながら、いざ自分が伝えられるとどうしていいか全く分からないなんて)
菜々(ただ、気持ちはとても嬉しかったんですよ? 嬉しかったのですが……ここで受け入れるのは違うと思ってしまったんです……どうしてでしょうか)
菜々(私は……)
同好会
彼方「……」
果林「……」
エマ「どうしたの? 二人とも」
果林「いや……なんでもないのよ」
彼方「ごめん、彼方ちゃん……今日はちょっとふて寝したい気分」
侑「えっ? 彼方さん、今日はお休みっていうことでいいんですか? もしかして気分が悪いとか」アワアワ
彼方「あっ、いや、違うの! そうじゃないんだけど〜、ちょっとねぇ、そういうときってあるでしょ?」
侑「う、うーん……分かりました! お大事に休んでくださいね」
歩夢「……」
侑「歩夢、どうかした?」
歩夢「あ、いや、なんでもないんだけど……」
侑「そう?」
せつ菜「……」
せつ菜「……」ポケー...
歩夢(なんかせつ菜ちゃん、いつもよりも元気がなさそう……どうしたんだろう)
愛「なーんからしくないよね」ウーン...
歩夢「わっ!? あっ、愛ちゃん……びっくりしちゃった」ドキドキ
愛「せっつーのことでしょ?」ボソッ
歩夢「うん……」
愛「愛さんも話しかけに行こうか迷ったんだけどさ、今日はちょっと違うな〜って気がしちゃって。でもちょっと心配だよね」 ――――
――
―
菜々の部屋
菜々「……『円周率πが3.05よりも大きいことを証明せよ』」
菜々「うーん……」カキカキ
菜々「……」カキカキ
菜々「……」
菜々「……はあ」カタッ
菜々「……寝ましょう」
菜々「全く勉強が手がつきませんでしたね……今日は」
菜々「私にも好きな人がいつかできるのかな」
菜々「……あっ、愛さんと歩夢さんから連絡が来てる」
菜々「はぁ、よくないですね……気持ちを切り替えないと」
昼休み
菜々「昨日はいろいろありましたが気持ちを切り替えて頑張っていきますよ!」
菜々「そういえば今日はいつもより沢山の人に声をかけていただいた気がします……!」
菜々「これもお悩み解決キャンペーンの効果が現れてきているということでしょうか?」
菜々「ますます燃えてきますね……!」
菜々「できれば次のお悩みは恋愛以外だとありがたいんですけどね」
菜々「私にも少し気持ちを整理する時間がほしいですし……でも、選んでしまったものは見てみぬふりもできませんし、そこは私の運次第でしょうか……?」
菜々「さて、選んでみましょう」ガサゴソ
お悩みと差出人
↓2 スクールアイドルがどんなパンツ履いてるか調査してほしいです
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