歩夢(そんなことを思いながらの、帰り道...)

歩夢「――――――!!」

歩夢(私は、出逢ってしまった)

侑「〜♪」

歩夢(低い背丈に、華奢な体つき)

歩夢(涼しげな目にそぐわない無邪気な仕草)

歩夢(鼻歌に合わせてぴょこぴょこ跳ねる独特な配色のツインテ―ル)

歩夢(それら全てから目が離せなかった)

歩夢(脳をガツンと殴られたような衝撃。心臓は一瞬で高鳴り、色のない世界が一瞬で鮮やかに彩色されたかのような感覚)

歩夢(初めて見るはずのその娘を、まるで長い間待っていたかのような...)

歩夢(私に足りないもの...私が欲しかったものは彼女だと、本能が叫んでいる)

歩夢(それは、文字通りの一目惚れだった)