璃奈「歩夢さんと繋がりたい」
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〜
璃奈「とりあえず、冒険が始まるお城と街のマップを作った」
歩夢「すごい! 流石璃奈ちゃんだねっ!」
璃奈「ありがとう」
璃奈「次はフィールドのマップを……」
『容量が足りません』
璃奈「え」
歩夢「容量の関係上ね」
璃奈「そ、そうなんだ」 璃奈「凝りすぎちゃったのかな?」
歩夢「ううん。むしろかなり効率的に作れてると思うよ」
璃奈「ええ」
歩夢「とりあえず、動かしてみようよ!」
璃奈「うん……」
璃奈「おー」カチカチ
歩夢「動き出すと感動するねっ」
璃奈「うん。楽しい」
璃奈「でもなんだか寂しいかも」
歩夢「音楽を設定してみたら?」
璃奈「すごい。そんなこともできるんだ」 テレテテ〜テレレテテ〜テテテレ〜テレテレテ〜♪
璃奈「それっぽくなった」
璃奈「あとはお城と街のBGMを変えて」
『容量が足りません』
璃奈「……」
歩夢「楽しい?」
璃奈「……うん」 ※※※
璃奈「次はこれ」カチャッ
歩夢「『メジャーWii パーフェクトクローザー』だねっ! これも賞を取ったくらい有名な作品だよっ」
璃奈(どんな賞を取ったの……)
〜
璃奈「ねえ歩夢さん」
歩夢「なぁに?」ニコニコ
璃奈「私が野球に詳しくないだけかもしれないけど」
歩夢「うんうん」 璃奈「このキャッチャーの後ろにいる人って」
歩夢「審判だねっ」
璃奈「だよね」
璃奈「審判って、後ろ向いてるものなの?」
歩夢「あはは、それじゃあピッチャーが投げたボールが見えないよっ」
璃奈「だよね」
璃奈(まあこれはゲームだし、試合には影響ないのかな) 璃奈「あ、この人は知ってる」
歩夢「茂野吾郎だね。この作品の主人公だよっ」
璃奈「投げさせてみる」
吾郎『うおおおお』ブンッ
ガチャンッ(コントローラーが落ちる音)
歩夢「? はい」スッ
璃奈「あ、ありがとう」ガタガタ
歩夢「どうしたの?」
璃奈「あ、いやえっと……。私が野球に詳しくないだけかもしれないけど」
歩夢「うん?」 璃奈「今、吾郎と目が合ったような……。野球のピッチャーって、後ろ見ながら投げるの?」
歩夢「あははっ。そんなことしたらコントロールがつかないでしょ?」
璃奈「だよね」
歩夢「さ、続けて続けて」ニコニコ
璃奈「う、うん」
璃奈(クソゲーだ。間違いなくクソゲーだ。おかしい。歩夢さんはこれを面白いと思っておすすめしてくれたの?)ダラダラ
歩夢「璃奈ちゃん、楽しい?」
璃奈「た……たのし、い……」 璃奈(歩夢さんは嫌がらせなんかする人じゃない。きっと純粋に私を楽しませようと思ってくれてるんだ)
璃奈(私も楽しむ努力をすべき)カチカチ
吾郎『うおおおお』ブンッ
カキンッ
璃奈「……」ホッ
璃奈(前に愛さんから聞いた。こっちに飛んだらファール。もう一回投げれる)
『ホームラン!!!』
璃奈「?????」
歩夢「あらら」ニコニコ
璃奈「……なるほど。客席に入ったらホームランなんだ」
歩夢「あははっ。それだと野球はホームランだらけになっちゃうよ」
璃奈「だよね」
璃奈「……」 ※※※
歩夢「次は〜」ガサゴソ
璃奈「あの、歩夢さん……」
歩夢「んー?」
璃奈「このゲームってもしかして全部……」
歩夢「うん?」
璃奈「く……」
歩夢「く?」ニコニコ 璃奈(だめ。せっかく持ってきてくれたゲームをクソゲーだなんて言ったら、歩夢さんを傷つけちゃう)
璃奈「……な、なんでもない」
歩夢「……」ニコニコ
璃奈(歩夢さん、すごくごきげん。お気に入りのゲームを他の人と一緒に遊べて楽しいんだ)
璃奈(私もしずくちゃんと遊んだ時楽しかったから分かる。だから、余計に指摘できないよ)オロオロ
歩夢「……ふふっ」ポムポム ※※※
璃奈(その後も、私は歩夢さんのおすすめゲームを遊び続けた)
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璃奈「コロ助がついてこない……」
歩夢「可愛いよねっ」ニコッ
〜
璃奈「ゲームオーバーになったら、お葬式が始まったんだけど」
歩夢「凝った演出だよね〜」ニコニコ
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『つかれるゲームばい』
璃奈「主人公がそれ言っちゃうの……」
歩夢「あははっ。斬新だよねっ」ニコニコ
〜
璃奈「……」グタァ 歩夢「遊び疲れちゃったのかな?」
璃奈「うん……」
歩夢「それじゃ、私の膝枕使っていいよっ」トントン
璃奈「え……。えっと……」モジモジ
歩夢「ほらおいで?」
グイッ
璃奈「わ」ペタンッ
歩夢「うふふっ。璃奈ちゃんの髪、サラサラしてて気持いいね」ナデナデ
璃奈「……///」
璃奈(柔らかい……。それに、歩夢さんの顔がとっても近い……) 歩夢「ねえ璃奈ちゃん」
璃奈「うん」
歩夢「本当は、今日のゲーム全部つまらなかったんでしょ?」
璃奈「!」
璃奈「そ、そんなこと」
歩夢「嘘つかなくて良いよ。いつも侑ちゃんにクソゲークソゲー言われてるから」フフッ
璃奈「……」
歩夢「璃奈ちゃんは良い子だから、私に気を遣ってくれたんだよね?」
歩夢「璃奈ちゃんの反応が可愛くって、ついいじわるしちゃった」エヘヘ 璃奈「……えっとね」
璃奈「ゲームはたしかに何これって感じだったよ。でも」
歩夢「?」
璃奈「歩夢さんがいてくれたから……ずっとにこにこして横に座って見ててくれたから……その……」
璃奈「楽しかった」
歩夢「!」キュンッ
璃奈「……///」モゾモゾ
歩夢「ひゃんっ?! もう璃奈ちゃん、くすぐったいよぉ……」 璃奈「ごめんなさい。恥ずかしくて、今は歩夢さんの顔見れないの」
歩夢「え〜? 私は今の璃奈ちゃんの顔じっくり見たいなぁ」グイッ
璃奈「っ」
歩夢「……うふふっ、璃奈ちゃんの顔、まっかだねっ」
璃奈「……歩夢さんだって」
歩夢「へ!? そ、そんなことないよ?」
歩夢(むぅ、先輩らしく余裕を見せたかったのに……)ポムゥ
璃奈「私、もっと歩夢さんと繋がりたい。だから、また遊んでくれる?」
歩夢「もちろんっ」
完 終わりです。アイディアをくれたささかまさんありがとうございました。 クソゲーと理解しつつ付き合ってあげる璃奈ちゃんいい子だ…
割とお茶目な歩夢ちゃんも可愛い おつ
クソゲーは決して面白くないけど味がある
クソゲーにも面白い部分があって楽しめる
みたいにクソゲーマニアには何種類かいるだろうけど歩夢はどんなタイプなんだろうな おつでした。糞ゲーでも友達とツッコミ入れながらやると最初は楽しめそう。最初だけは >>28
一応元ネタを
・ファミコンキテレツ大百科
・たけしからの挑戦状
・佐賀のがばいばあちゃんDS ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています