次の日

歩夢「せつ菜ちゃん、相談ってなにかな?」

せつ菜「これは友達の話なんですけど、その子に最近よく関わってくるようになった人がいるそうなんですよ」

歩夢「友達の話……うん」

せつ菜「なんていうか、よくからかってきたり、挑発するようなことを言われるそうでして」

せつ菜「その相手の方、からかってくる方はどういった心境でそういうことをしてくるんでしょうか?」

せつ菜(やっぱり私のことが好きなんでしょうか?)

歩夢「う、うーん。それだけだとなんとも言えないかな」

歩夢「からかったりって、実際どういうことをしてくるの?」

せつ菜「えっと、それはですね、急に頬をさわってきたり」

せつ菜「急に名前で呼んできたり」

……

せつ菜「ーーーされま……されるそうです」

歩夢「せつ菜ちゃん」

せつ菜「はい」

歩夢「それセクハラだよ」

せつ菜「え!?」

歩夢「こ、こいびとでもないのに急に抱き着いて着たり、無理やり恥ずかしい服を着せるなんてセクハラ以外の何物でもないよ!」

せつ菜「え、えっ、そうなんですかね!」

歩夢「ごめんね、せつ菜ちゃん気づいてあげられなくて!!」

せつ菜「あ、いえ、これは友達の話でして」

歩夢「無理しなくていいよ、せつ菜ちゃん!」ダキッ

せつ菜「あ、歩夢さん!? 苦しいです!」

歩夢「ぎゅー」

せつ菜(これは、歩夢さん基準ではセクハラではないんでしょうか……?)