果林「でしょうね……」

エマ「……」

エマ「でもね」

果林「ん?」

エマ「でも……」

エマ「少しは、わかるかも」

エマ「……ちょっとだけ」

エマ「少しだけだけどね〜」

果林「そう……」

ナデナデ

果林「それは、よかったわ」

エマ「……ねぇ、果林ちゃん。彼方ちゃんと遥ちゃんは、ずっとあのままでいられるのかな」

果林「さぁ? 正直、あのままでいてくれないと私が困るけど」

エマ「……卒業したら、もう巻き込まれないかもしれないのに?」

果林「………」

――卒業

果林「そうとは、限らないから」

エマ「……」

エマ「それもそうだねぇ……」

エマ「お疲れ様、果林ちゃん」

果林「ほんとよ」

――卒業したら、もう

果林「……」

果林「はぁ……」

果林「ねぇ、エマ……少し、話を聞いてくれる?」