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果林(もう、最悪だったわ)

果林(彼方は本当に死ぬ勢いだったし)

果林(丸く収まってくれたなら、それはそれでよかったといえばよかったけれど……)

ガチャッ

果林「開いてる……?」

果林(合鍵持ってるのはエマだけど……)

果林「エマ?」

タタッ

エマ「果林ちゃん、お帰りなさい」

果林「今日は掃除の必要はないはずだけど……どうしたの?」

エマ「あっと……そのね?」

エマ「昨日は、果林ちゃんに悪いことしちゃったなって思って」

エマ「果林ちゃんが男の人とお付き合いすることは何の問題もないのに」

エマ「私、全然知らなかったって思って……つい、変な風に迫っちゃったでしょ?」

果林「良いわよ。気にしないで」

エマ「うん……彼方ちゃんからも連絡あって」

エマ「二人のことでいろいろあって果林ちゃんが巻き込まれたってことはもうわかったよ」

エマ「でもやっぱり果林ちゃんには……悪いことしちゃったから、ちゃんと謝りたいの」