遥(でも、今回のことがあったからこそ)

遥(お姉ちゃんがすごく、私のこと好きだって分かった……)

遥(でも、それとおんなじくらいに私もお姉ちゃんが好きだって分かった)

遥(姉妹なんかじゃない……ずっと深くて強い好きって気持ち)

彼方(怖かったし、不安になった)

彼方(でもだからこそ自分の中でどれだけ遥ちゃんが大切か分かった)

彼方(どれだけ好きなのかがわかった)

彼方(そんな自分と同じように泣いたりする遥ちゃんの気持ちがうれしかった)

彼方(果林ちゃんが遥ちゃんも好きなはずって言ってくれなかったらあそこで勇気を出せなかったかもしれない)

彼方「……」

彼方「遥ちゃん、実はね? 彼方ちゃんには好きな人がいるんだ」

遥「……そっか」

――チュッ

彼方「!」

遥「えへへ……」

遥「お姉ちゃん、実はね? 私にも好きな人がいるんだ」