果林(仲良くお出かけはともかく)

果林(常に手を繋いでたり、腕を組んでたり、食べさせあったり)

果林(カップルジュースだのなんだの……)

果林(カップルジュースって……カップルじゃないの?)

果林(それをこんな、茶番……)

果林(部屋掃除を喜々としてやってたエマの隣で鳴り響く電話)

果林(綾小路さんからの、男性とデートってどういうことなのかという怒鳴り声)

果林(床に落ちるゴミ袋、笑顔のエマ、向けられる刺すような視線)

果林(交際相手なんていないって説得に費やした昨夜の1時間半……彼方に付き添ってさぼった今日の午後)

果林(ふ……ふふ……ふふふっ……)

彼方「果林ちゃん、ありがと……私たち付き合ってみるね」

遥「姉妹とか女の子とか、変だって思ってたけど……でも、問題が起こらない分安心だし安全ですよね」

遥「ありがとうございます」

果林「ふ、ふふっ……そう、そうね」

果林「よかったじゃない……」

果林(夫婦喧嘩は犬も食わないんじゃなかったの? 泣きそう)

果林「私、もう帰っていい?」

彼方「え、せっかくだから晩御飯をご馳走させて〜」

果林「嫌よ! 帰る! 帰らせて! もう巻き込まないで!」タタタタタタタタッ