彼方「……ごめんね。シャワー借りちゃって」

果林「いいわよ別に」

果林「服は悪いけど、貸せるようなものはないから」

彼方「うん……平気」

果林「そんな状態で、本当に遥ちゃんと話せるの?」

果林「遥ちゃんが彼氏いても良いよって認めてきたらどうするの?」

彼方「遥ちゃんが、彼氏を許してくれるわけない……」

彼方「私なら、許さないよ」

果林(それでどうして、彼氏がいるなんてこと言ったのよ……)

果林(遥ちゃんは彼方に灸を据えるつもりでいるから、もしかしたら受け入れたふりをするかもしれない)

果林(……)

果林「もしそうなっても、私がネタばらししてあげるわ」

果林「だから心配しないで堂々と遥ちゃんと会いましょ」

彼方「果林ちゃん……」

果林「泥船だろうと乗ったからには手を貸してあげるから」

彼方「うん……」

彼方「あ、でも……本気になられても困るからね?」

果林「ならないってば」