果林「まぁその、そういうことだから」

果林「彼方に彼氏なんていないし、代役は私」

果林「だから遥ちゃんは安心してーー」

遥『いえ、このまま付き合って代役お願いします』

果林「どうして?」

遥『お姉ちゃんに彼氏ができたって信じ込んだ私が、どうなるかをお姉ちゃんに見せつけて気を惹きます』

遥『彼氏がいるなんて、酷い冗談がダメだって知るべきだと思います』

果林(何なのこの姉妹……でも、まぁ、この酷い茶番に二度と巻き込まれないためには)

果林(それも必要なことかしら?)

果林(遥ちゃんに刺殺される心配もないし……)

果林「仕方がないわね。付き合ってあげるわ」

遥『ありがとうございます』

遥『あ、あと……』

果林「なに?」

遥『姫乃さん嗾けてすみませんでした。フォローはしたので大丈夫だと思います』

果林「あぁ、いいのよ。ええ……」

果林(私に彼氏がいるのかなんて、急に電話来た理由は遥ちゃんだったのね)

果林(部屋掃除に来てたエマにまで詰め寄られて死ぬかと思ったんだけど……)

果林「もう、私を巻き込まないでね?」