――翌日

果林「え、待って……なんで私がそんな厄介ごとに巻き込まれてるの?」

彼方「だって、遥ちゃんが最近かまってくれなかったから……」

果林「それで彼氏いるって嘘ついた挙句」

果林「引き際を誤った結果、私がその……刺殺されるかもしれない彼氏役をやる羽目になったの?」

果林「冗談でしょ?」

彼方「お願いっ!」

果林「どうして昨日のうちに誤解を解かなかったのよ」

彼方「……電話する振りした後、遥ちゃん泣いちゃって」

彼方「まったく口をきいてくれなかった挙句、朝起きたらもう家を出ちゃってた」

果林「電話とかしてみたの?」

彼方「朝からメッセージは既読にならないし、電話しても出てくれなくて」

果林「はぁ……じゃぁ、私から遥ちゃんに電話してみるわ」

果林「それで話が通じそうになかったら、彼方……家で土下座して遥ちゃんを待ってなさい」

果林「連れて帰るから」

彼方「う、うん。わかった」

果林「念のため、離れてて頂戴」シッシッ

彼方「うぅ」フラフラ....