遥「えぇっ!?」ガタンッ

彼方「今まで、黙っててごめんね?」フイッ

遥「そんな……い、いつから?」

彼方「……実は、ニジガクに通うようになって、すぐ……」

遥「そんな……」

遥(あ、ありえない)

遥(自意識を持つようになってから、今まで)

遥(お姉ちゃんのことは1から100までしっかりと把握してきたはずなのに)

遥(訳3年も前からの交際に気づかないなんて、絶対にありえない……)

彼方「………」チラッ

遥「………」フルフル

彼方(来た!)

彼方(遥ちゃんが悩んでる!)

彼方(本当はお付き合いしてる人なんていないけど、これで少しは――)

遥「そうなんだ……驚いちゃった」

遥「教えてくれたってことは、紹介してくれるってことだよね?」

彼方「えっ?」

遥(どうせいないもん、紹介なんてできるはずがないっ!)

遥「お姉ちゃんが好きになった人、私会ってみたいな〜」