彼方「じゃぁ、ちょっと部屋に行くね」

遥「うんっ」

――パタンッ

彼方「ふぅ……」

彼方(遥ちゃんのあの反応……私にはいないって前提で考えてるって予想は当たってたかも)

彼方(でも……あえてハイリスクな電話をするって言うことで)

彼方(遥ちゃんはきっと、代役ではなく本当にいるって考えを持たざるを得なくなったはず)

彼方(問題は明日っていうところ)

彼方(先延ばしにすればするほど、遥ちゃんはやっぱり代役では? って疑ってくる)

彼方(今の遥ちゃんの動揺を維持して、その波に乗って揺さぶるには)

彼方(明日の顔合わせを受け入れる必要がある)

彼方(となると……相手は)