0047名無しで叶える物語(もんじゃ)
2021/01/24(日) 23:01:53.31ID:Tzi0RoYe歩夢「侑ちゃん、失礼しまーす」
自分の──侑ちゃんが寝ている──ベッドに横になる。
そして、そっと侑ちゃんの左胸に、耳を押し当てる。
自分のとは別の、柔らかな感触に少しだけドキッとするけど、本命はこれじゃなくて──
侑ちゃんの心臓の音。
手だけじゃなくて、耳で直接聴いてみたかった。
とくん、とくん、ってゆっくり脈を打ってるのが分かる。
お母さんのおなかの中の音って言う人もいるけれど、わかる気がする。
侑ちゃんの音は、とっても穏やかな気持ちになれる。
───あっ、さっきよりちょっとだけ早くなったかな?
とくん、とくんがとく、とく、になった。
私の頭が重たいのかな?体重は預けてないつもりだけど。