箱に入ったはんぺん「……」マンマル

菜々「はんぺんというより、大きなおまんじゅうみたいです」

菜々「……」ナデナデ

副会長「会長もなんだか猫の扱いに慣れていませんか?」

菜々「そうでしょうか」

副会長「なので、てっきり飼い猫がいるのかと」

菜々「いえ、私の家はペット禁止なので」

菜々「慣れているとすれば、はんぺんが人懐っこい子だからでしょうね」

菜々「追いかけ回した人間にも心を許してくれるのは、天王寺さんや宮下さんが愛をもって接していたからでしょう」

副会長「あのときの会長の大捕物、未だに話題にあがりますよ」ニコッ

菜々「あれは……お恥ずかしいところを」

副会長「なんだか新鮮でした。ジャージと網で敷地を疾走する姿というのは」