果林「……同好会が解散したときも」

果林「あの子が諦めず、一番動いてたしね」

せつ菜「……そうです」


……あの時。

同好会の皆と衝突して、全てが嫌になった。

もう私も、みんなも、ステージに立つことはないんだって。

そう決めつけて廃部にした。

私の……自己判断で。


それなのに私はいま、のうのうとスクールアイドルを始めている。


あの時侑さんから貰った言葉は私の考え方を変えてくれた。

これからはみんなと手を取り合ってやっていきたいと心から思った。


でもそんな背景を知らない、傍から見た人からすれば私は、

廃部にしたくせに、都合がよくなったら勝手に戻ってきた出戻りだと思う。

自分勝手。傲慢。わがまま。

私は私、をそう思う。


だけどそんな私を責めることなく、かすみさんは受け入れてくれた。


自分の理想を押し付けて、思い通りにいかず廃部にした。

嫌なことから逃げてばかりの私を。