“「かすみん、放課後の同好会の時間がいつも楽しみなんですよ!」”


“「いっぱい頑張ろう! って思えるのは、もしかしたらあの人たちのおかげなのかもしれません」”


“「だから大丈夫ですよ!」”


――――――


“「アイドルとか……夢見すぎだよねぇ〜www」”


――――――


せつ菜「……ふざけてる」

せつ菜「かすみさんがどんな思いで悲しい気持ちをかみ殺して」

せつ菜「スクールアイドルが楽しいのはあの人たちのおかげだって」

せつ菜「……言ってると思ってるんだろう」


せつ菜「……」


かすみさんが大丈夫だと笑っている限り、何も言わないと決めた。

きっとそれがかすみさんの“スクールアイドル”としてのプライドだと思うから。

それにまた、私が変に熱くなりすぎて……変にこじらせてしまいそうだから。


……だけどもしかすみさんが。

スクールアイドルを続けられなくなるくらい、追い込まれることがあったら。


絶対に許さない、とも決めた。