せつ菜「……」


せつ菜「」キョロキョロ


生徒会室に誰もいなくなったのを入念に確認して、私は一枚の紙を取り出した。

その企画書はスクールアイドルのライブ活動に関するもの。


せつ菜「……やれるんだなぁ」


……スクールアイドル同好会は一度解散している。

主に私の身勝手のせいで。

一人で勝手に熱くなって、自分の意見を押し付けて……

結局誰もついてこなくなってしまった。


せつ菜(自分の大好きなことを追求した結果、周りが見えなくなって)

せつ菜(いろんな人を傷つけてしまった)


せつ菜(私にとってスクールアイドルは……)

せつ菜(自分のためでしかなかった)


だから今度はちゃんと。あの日、侑さんから貰った言葉を信じて。

……みんなと手を取り合いながら、自分の大好きを追求したい。


せつ菜(特に……かすみさんとは)