穂乃果「伝説のパン」
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穂乃果「5…4…3…2…1…」
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「よしっ!いくよことりちゃん!」
ことり「ま、まって穂乃果ちゃん」 希「ワシワシMAXや〜」
穂乃果「うわっ…出た…」
絵里「え?ちょ…希?」
希「ワシワシ〜ワシワシ〜」
絵里「ちょ…ちょっとぉぉぉ。いやぁぁぁぁぁ」
希「ごめんな、えりち。ごめんなぁ」
絵里「はあ…はあ…はあ…希…どうして…」
希「全部海未ちゃんと真姫ちゃんがいけないんよ。ワシワシ〜」
ヒラ〜
ことり「あれ?希ちゃんのポケットから何か落ちたよ?」 穂乃果「何?紙きれ?」
希「あら?」
絵里「はあ…はあ…何?焼肉…半額券?まさか…これで買収されたの?」
希「ごめんな、えりち。真姫ちゃんの力の前には流石のウチも逆らえなかったんよ」
絵里「そんな…私って半額券以下なの?…せめて無料券に負けたかった…半額券って…」ガクッ
希「ごめんなぁ、えりち。一緒に食べに行こうなぁ」
穂乃果「絵里ちゃんが脱落した…と言うことは…」
海未「残るはあなた達だけですよ。穂乃果!!!」
穂乃果「くっ、台詞を取られた……さらば」
真姫「行かせる訳ないでしょう。希!」
希「ガッテン」
ガシッ
希「なっ、なんや!?」
絵里「い、行かせる訳…ないでしょう。よくも…」
海未「絵里…まだ動きますか…」
真姫「しぶといわね」 絵里「こうなったら…こうなったらぁぁぁ」
真姫「こうなったらなんなのよ?」
絵里「根性で手に入れる!!!もうくだらない策なんかに頼らない!!!私一人でも手に入れてみせる!!!!どんは困難も…超えてみせるぅ」
真姫「こ、根性論って訳?そんなものが通用する訳…」
海未「そうです。ここは通しません」ガシッ
絵里「うぉぉぉぉぉ」
海未「なっ、何ですって…」
真姫「海未が押し負けるなんて…」
穂乃果「あのクールな絵里ちゃんが…火事場の馬鹿力を発揮してる…。全てをかなぐり捨てて…」
ことり「カッコいい…」
絵里「なりふり構ってられないのよ。私は…私はぁぁぁぁ」
海未「そ、そんな…絵里にこんな力が残っているなんて…」 真姫「負けないで、海未!」
海未「はあ…はあ…無駄ですよ。もうボロボロじゃないですか」
絵里「無駄じゃない。無理じゃない。私は…私は負けない」
海未「私だって。真姫の為にも負ける訳には…」
穂乃果「力が拮抗してる。あの海未ちゃんに絵里ちゃんが力で拮抗してるよ。信念の為にもどちらも負ける訳には行かないんだね」
ことり「これ…パンを買いに行くって話だよね?」
穂乃果「うん。二人の戦いから目を離せないけど…今がチャンスだね!」
ことり「え?行くの?いいの?こんなに熱い展開なのに卑怯じゃないかな?」
穂乃果「時には汚い事もしなきゃいけないんだよ。悲しいけど…。さあ、行くよ」
ことり「そう言うものかな?」 海未「だから…はあ…はあ…行かせる訳ないと…何度も…何度も言ってるでしょ」
穂乃果「げっ、絵里ちゃんを倒したの?」
絵里「まだ…まだ…負けて…ない」
海未「くっ、しぶとい…」
絵里「穂乃果…海未…悪いけど…パンを手に入れるのは…この私よ」
海未「絵里…既に満身創痍のはず。どこからそんな力が…」
ことり「みんな…」
穂乃果「くっ、離してよ。離せぇぇぇ」
絵里「絶対に…離さない。あなたも海未も真姫も行かせない」
ことり「みんな…」
にこ「はあ…はあ…追いついたわよ。私は脱落なんかしてないから」
凛「穂乃果ちゃん!絵里ちゃん!よくもぉ。凛のケータイ返すにゃ〜」
花陽「うぅ…お腹空いたよぉ〜」
海未「くっ、にこ達まで…」
にこ「パンを手に入れるのは私よ」
凛「達にゃ…」 ことり「みんな、もうやめよう!」
絵里「ことり…」
穂乃果「ことりちゃん?」
海未「ことりが…大声を…」
真姫「初めて見たかも…」
ことり「たったパン一つでどうして争わなきゃいけないの!!!」
穂乃果「いや…それは…何て言うか…」
ことり「言い訳なんていいよ。こんなの間違ってるよ」
にこ「いや…大袈裟じゃない?別に険悪になってるって訳でも」
希「そ、そうやん?こんなの半分遊びで…青春の思い出的な?」
にこ「そうよ。ねえ?」
ことり「それでも…それでもぉ」
購買部のおばさん(以下おばさん)「お嬢ちゃん」
ことり「え?」
穂乃果「購買のおばちゃん…」
にこ「どうしてことりに…」
絵里「そんな…まさか…」
おばさん「今日のパン。残り一つだけど…買うかい?」
ことり「あの…」
穂乃果「ことりちゃん!」
ことり「あの…下さい。いくらですか?」
おばさん「350円になります」
ことり「はい。これで…」
おばさん「いつもありがとうね」 穂乃果「あの…ことりちゃん…そのパン…」
ことり「このパンは…私は食べない…」
穂乃果「え?どうして?」
ことり「穂乃果ちゃんが食べれないのに私が食べる訳にはいかないし」
穂乃果「あっ、私が食べれない事は決定なんだ…」
にこ「そりゃあそうでしょ」
真姫「でも…それじゃあ…そのパンはどうするの?」
ことり「このパンは今一番必要としてる人の手に渡るのが一番いいよ」
穂乃果「穂乃果結構必要だよ!」
にこ「私も!」
凛「凛も!」
ことり「はい、花陽ちゃん」
花陽「え?私?」
ことり「これだけじゃ足りないかもしれないけど。さっきからお腹空いてそうだったもんね」
花陽「で、でも…みんなだってお昼ご飯を食べてないし…。私だけ貰う訳には…」
絵里「あ〜あ〜残念ね。でも、確かにことりの言う通りかも。花陽が食べるのが一番かもね。実はダイエット中だし」
希「ふふっ、どこをダイエットするん?」
海未「そうですね。それに楽しかったです。こうして皆んなと騒げて」
真姫「そうね。私、こんなの初めて経験したわ。楽しかった」
海未「そうですね。たまにはこう言うのもアリですね」
穂乃果「うん。私も楽しかったよ。さて、じゃあふつうのパンを買いに行こうかな。お腹空いたもんね〜」
凛「凛も〜今日はお弁当持ってきてないにゃ〜」
にこ「あんた達…食べれない可能性を考えてなかったの?」 μ's「あはははは」
おばさん「おや?もう一個余ってたみたいだね」
穂乃果「え?」
絵里「え?」
凛「にゃ!」
海未「なっ!?」
希「ふふっ」
にこ「ちょ」
真姫「え…」
ことり「あははは…」
花陽「幸せです〜」モグモグ というかこれ今回だけじゃなくてこの板で何回か見た気がする ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています